一流の料理人とは高い技術者ではなく、食材がもつ良さを活かすセンスを持つもの。

いきなりですが高級な食材を使えば誰でも絶品な料理を作れるのでしょうか?

いいえ、私は違うと思います。なぜならどんなに高級な食材を使っても調理する人が料理の素人であれば美味しく出来上がる可能性の方が低いでしょう。でも逆に、スーパーで売っているような一般的な食材を使ってもプロが調理すれば絶品な料理になるでしょう。
つまり何が言いたいかというと、重要なのは食材のクオリティではなく"料理人の腕"だということ。そんなことは言われなくても皆さん分かっていると思います。

けれどこれを資格,技術に置き換えたらこの理屈を理解している人はどれほどいるでしょうか。

つまり食材(=資格,技術)のクオリティと料理の美味しさ(対価)が比例すると思ってはいないだろか、ということです。資格が重要視される日本では高い技術や資格を持っていれば大きな対価が入ってくるという錯覚に陥っている人が多いかと思います。

でもこれでは肝心な"料理人の腕前"が抜けてしまっています。先程言ったように料理の出来栄えの鍵を握っているのは食材ではなくて料理人の腕。つまりそのものがもつ良さ(現在持ち合わせている技術)を最大限に活かせる(対価に変える)センスがあるか。

料理人の腕とは技量ではなく、どのように食材がもつ良さを活かせるかという"センス"のこと。

逆に言えば、食材が普通のもの(=資格なし)でも料理人の腕(=活かすセンス)があれば何でも最上級の料理を作ることができる。
あなたが技術,資格を得るために費やす時間や労力を、センスを磨くための経験を積む方へ費やしたらきっとこの先大きく未来が変わることでしょう。

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