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CBC解説 世界選手権 2019 羽生結弦 FS

【放送開始直後】
(カート・ブラウニングの声で)ここ母国である日本で滑ること、それは貴方が、中庭にいる国王を見つめることだ。[Skating here at home in Japan, you're looking at the king in his courtyard]

【SP時の映像が映る】

【羽生選手がSPでの冒頭4Sが2Sに抜けた映像が映る】
(カートの声)これは見かけよりも大きい失敗だ。

【ネイサン・チェン選手のSP時の映像が映る】
(アンディ・ペトリロの声で)ネイサン・チェン、またまたです。誰にも止めることはできないように見えます。

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【FS最終グループ6練時】

FSの最終グループの6練時、羽生選手の紹介の番になり彼が映ると、カートは「ユヅル・ハニュ~~~!!!」と喜んだ様子で声を上げて名前を呼び、アンディさんは、「でも彼はショート後3位にいます、それは予想できましたか?」と問うと、カートは「あのね(と言って、4Loを決める羽生選手を見て)オーケー、彼はヒーローなんだ。たった今4Loを跳んだんだけど、このジャンプで彼は今シーズン始めに転倒して、グランプリシリーズを欠場することになった。彼はたった今それをウォームアップで跳んだよ。彼は、、すごく、、魔力のある、、小さな、、巨人、、であり戦士だ!(キャロルさん笑)分かるよね、彼は見た目は戦士のようには見えないけど、彼はそうなんだ。彼は怪我から戦って戻ってきた。彼は二度の五輪チャンピオン。それに彼はまだクアドの世界に戻ってきて、競技をしている。この男は本当に楽しくさせてくれるし、僕は彼がまだ競技を続けていることが嬉しいよ。」と。
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【アイスコープにて数人の選手達の3Aでの比較映像が】

カートはこれを見て「オーケー、只今、最新技術を駆使してあるもので、ちょっとしたお楽しみなんだけど、(高さは)0.7m。これはユヅにとって大きな数字なんだけど、飛距離も長くて良い。もし誰かが4Aを跳ぶことが出来るとしたら、それはこの男だろうね。」という話も。
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【これまで世界選手権で優勝した日本男子二人の写真が映る】

アンディ・ペトリロ(以下、アンディ):さて日本男子ですが、たった三つの世界選手権のタイトルを獲得したのは二人だけです。それは数回世界チャンピオンになったユヅル・ハニューで、2017年と初めてタイトルを取ったのは今回同様、日本のサイタマで開催された2014年でした。それとダイスケ・タカハシが優勝したのは2010年です。
【滑走前の羽生選手にカメラが切り替わる】
アンディ:勿論、二人共、複数の世界選手権でのメダルは獲得していますが、三つの世界タイトルを(日本男子は)取っています。
カート・ブラウニング(以下、カート):彼(ハニュー)は、世界選手権で勝つより、オリンピックで勝つ方が運がある気がすると言ってたね。
アンディ:ここでファン達は彼を見ることがきっと嬉しいことでしょう。なぜなら、彼は昨年、酷い脚の怪我を何とかするのに、多くの時間を失いました。私達は彼がオリンピックで競えるかどうかさえ確かではありませんでした。そして勿論、ディック・バトン以来の数十年ぶりに五輪連覇した二人目の男子になりました。そして今季、再び足首の怪我をし、世界選手権で人々はホーム(母国)での氷上の彼が見られるか定かではありませんでした。
けれどユヅル・ハニューは期待を裏切りません。

【演技開始】
カート:ここで既に緊張はあまり無い、僕は君の為に緊張してきちゃってるんだけどね。最初のジャンプである4Loこそが、彼が足首を痛めたそのジャンプなんだけど、彼はウォームアップでそれを跳んで、またトライして、ミスしていた。今日、彼は(4Loの)成功率は半々(ハーフハーフ)だね。
【4Lo】
カート:バン!!![Bam!!!(※ピストルを撃つような擬音で)] 4本のクアドを試みるのは、ショーマ・ウノ、ユヅ、ネイサン・チェン(の三人)だけ。
【4S堪え】
カート:4S、とても低かった。まるで彼の足は望遠鏡みたいだった。
キャロル・レーン(以下、キャロル):誰も普通の人では、あれからまた立ち上がることはできないでしょうね。他の人達がただ夢で思い描くだけのことを、ユヅはやることが出来てしまうのよ。
【StSq】
カート:エフゲニー・プルシェンコを思い出させるね。。。二つの観点からね、 勝つことが出来る才能と、自分自身の舞台(ステージ)にしてしまう才能。
【3Lo】
キャロル:3Loはいきなり何もないところから跳んだわ、ほとんどスピードが無かったのに。だけど、ジャンプに入る跳躍での加速と、出はクリーンだった。とても良くやり遂げたわ。
【4T】
カート:美しい4T。彼はもう一本3Aをつけたコンビネーション(ジャンプ)で跳びにいくよ。とても珍しいコンビネーションだよ。もし彼が上手く跳べたら、それはすなわち、他のスケーター達の顔の前に親指を立てて「僕が王(キング)だ。」と言うことだよ。
4T、跳躍した、3A。【4T-3A】
カート:まだバックステージのそこに居る男は、これについての答えを考えているだろうね、(その男は)ネイサン・チェン。
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【CCoSp】
キャロル:(画面)左上角にあるTESカウンターを見て。107.67。最後のスピン(※CCoSp)に入るところでよ。
【演技終了】
アンディ:五輪チャンピオンが、フリー・スケーティングにて彼がやらなければならないことをやり遂げました。ただ今、彼が出来ることはただゆっくり座って、あと二人のスケーターを待つことのみです。けれど、少なくとも彼が言えるのは、彼は仕事を遂行した、ということです。
カート:僕は彼が、「ありがとう[Thank you]」、と観客に言っていると思うよ。(観客席の)両側にね。そして観客もそれに返事をして答えている。
キャロル:氷の状況から察するに、観客は彼ら(プーさんも含む)の演技に満足した様子です。(アンディさん笑)[Judging by the state of the ice the audience app[pooh]roves of their performance.※おそらくですが、approve of(賛同/満足するの意)の『approve』の発音の『プー』のところを強調して、クマのプーさんとかけ合わせたpoohとの二重の意味としたのではないかと^^;]
カート:彼らが?プーさん??
アンディ:どの位の間、それを言うのを黙ってたんですか!?キャロルw(キャロルさんが「長い間」と返答w)私、気に入りましたよ![Andi: How long were you holding onto that one, Carol? Carol: Oh, long time. Andi: I love it!]
カート:ホントだよね。ここはプーさんだらけだ。片付けないと。。。
アンディ:五輪二連覇のユヅル・ハニュー。(CMから)戻り次第、点数をお伝えします。
【リンクサイドで待機するジェイソン達が少し映った後、CMへ】
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【CM後キスクラからリプレイへ】
アンディ:そしてああ、二度の世界チャンピオンのユヅル・ハニューによる何とかつてない素晴らしい劇場へのもてなしぶりでしょう。
カート:二度のオリンピック・チャンピオンでもあるよ。ホーム(母国)で滑るということは、素晴らしいロング・プログラム(LP/フリー・スケーティング)を滑るということ。君はリプレイとハイライトが見たいかい?(それより)急いでプログラム全部を通しで再び観たくなっちゃうよね!(キャロル笑)
【4Loのリプレイ】
カート:冒頭の4Lo。これ(4Lo)のせいで今季、彼が競技から(一時)離れることになったのを、みんなに思い出させてしまうジャンプなんだけど。
(高さ)0.64(m)、おっほっほーー!! これは大きくて、高いね~!! (幅は)あんまり長くないけど、見てくれ、この(アイスコープの描く)弧を。

【4Sのリプレイで堪えたところが映る】
カート:彼って…キャロル、君は正しいよ、ちょっと猫みたいだ。彼は、他の人はやるべきでないこと(ジャンプ)を救うことが出来る。
キャロル:これを見てよ、他の誰かなら、ばったりとあおむけに倒れてるところでしょうね。
カート:ああ、そうだね、じゃなかったら、怪我をするw
キャロル:怪我するわねw
アンディ:私、あれを見てるだけで(膝関節の)内側側副靭帯[※MCL=Medial collateral ligamentとは太ももの骨とすねの骨を結ぶ靭帯のこと]が、ちょっと切れちゃいそうですw [Andi: I think I just tored my MCL watching this.]
キャロル/カート:(同意して)そうね。/そうだね。うんうんw


カート:プログラムの後半の方で、興奮が高まったのは彼がやった4T-3Aのコンビネーション(ジャンプ)、僕はすっかり気に入ったよ。これはホーム(母国)での力強い滑りだった。どう思う?
キャロル:マスタークラスだったわ、本当に。チャンピオンになる方法について貴方が言った通り、ロシアのエフゲニー・プルシェンコの側面が似ているというのは、とても理にかなっている感じがするわ。

アンディ:(※リンクサイドで4T-3A後、同様にジャンプをするオーサー氏のリプレイを見て)コーチのブライアン・オーサーは、とてもこの演技を喜んだ様子ですw
カート:どうして彼は彼自身の3Aを跳んでた時のように高くジャンプしないんだろうねww オーケー、彼はやってたねw もっと高かったw
【3A-1Eu-3Sの3Aのリプレイが映る】
カート:この2本目の3Aはバック・スリー・ターンからだと思うんだけど。。。オーマイガーw
キャロル:私が思うに、あれはカウンターからよ。
カート:バック・アウト・カウンターからだね。僕らがワクワクする多くの瞬間があったよね。見て、みんな思い出して、背景(※自分の母国である観客と背景幕に囲まれながら滑ってること)を。プレッシャーは皆無だよね?!

キャロル:(プレッシャーは)ないわね。(※天井カメラからのイナバウワーのリプレイが)それに加えて、彼はプログラムをどこかへ追いやることはさせないのよ。彼の象徴である動きが入っているわ。私が思うに、彼はこれ(の中/Originのこのプログラム一つの中で)で多くのプログラムをやっているようだし、それに観客は狂ったように熱狂する。これもその一つ(※ハイドロブレードのリプレイが映っている)。彼は一つじゃなくて…余りにも懐かしくて感傷的になるセンチメンタルなものを持ってきたのよ、だけど彼はそれらをとんでもなく、しゃれた方法で持ち込んだわ。
カート:だね、精根尽き果てるよ。
キャロル:そうよ~!
アンディ:彼はフリー・スケートにて、彼自身が出来ることをただやりました。なぜなら、ネイサン・チェンはかなりのリードをしていますので。したがって、運命は彼自身の手の内にあるわけではありません。彼は彼がやるべきことをやり遂げました。私達はただネイサン・チェンが(構成を)変えてくるかどうかを待って見守るだけです。けれども、彼(ハニュー)は、彼自身の部分の仕事は終えました。
【キスクラが映っている】
アンディ:そして、彼には186.30点が必要です。
カート:心配無用だよ、彼は獲得するから。
アンディ:(※キスクラでのオーサー氏の会話を聞いて)ブライアンは206点と予想していますねw
【点数が出て、ブライアンの予想通り、206点が出たのを見て】
アンディ:オォ~~~!!! ブライアン~~!ww 彼を見て下さい、彼は獲得しました、206.10点です。シーズンベストです、300.97点。彼は前にも300点を突破してますが、ということで、またユヅル・ハニューがやらなければならないことをやり遂げました。
カート:彼の任務は、ネイサンにチャンスを与えさせないように可能な限り、ミス(失敗)の数を少なくすること。
キャロル:その通りね。
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【テレビ放送時Full show】
・Road to the Olympic Games Mar. 23, 2019: 2019 World Figure Skating Championships - Men's FS
https://www.cbc.ca/player/play/1462243907625
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【ライスト時※解説なし】
2019 ISU World Figure Skating Championships - Men's Free (CBC Sports)
https://www.cbc.ca/player/play/1463640643534
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