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CBC解説 世界選手権 2019 ボーヤン・ジン FS


【CM前選手紹介映像】

【シングル男子FSの第3グループの6練が映る】

FSの第3グループの6練時、カメラが切り替わり、ルッツの踏み切りを確認しているボーヤン選手を見て、カートは、「ジャンプをしているこの男子は、まさに4Lzを独占した初めての男なんだ、左上(※に表示されている構成表のこと)を見れば分かるけど、最初のジャンプ(※4Lz)は飛び幅が長い、それでパスポートを手に入れてる、なぜなら彼は別の州へと降り立ったからね。」(キャロルさん笑)と紹介。
またカートはコリャダ選手の際には、彼はとても有望で、ここのグループ(※最終グループに入ることができなかったこと)にいることをそんなに良く思っていないだろう、という話の流れから、今度はボーヤン・ジン選手についても同様に、「彼も、これが別のグループ(※最終グループ)の6練だったら、と思ったことは確かだろう」、と言う話も。[Kurt: Speaking of jumping this guy really was the first guy to dominate the 4Lz, you can see that in the top left corner, first jump, it is long. Just to get a passport because he lands in a different county. It's really fun. But he too has had one of those season where he wishes he was in different warm-up group for sure.]
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アンディ・ペトリロ(以下、アンディ):中国のボーヤン・ジン。2016年、2017年の二度の世界選手権での銅メダリストです。中国選手権五連覇の現・チャンピオンです。ショートでもお伝えした通り、今季は彼にとって浮き沈みの激しい年でした。グランプリシリーズでは最悪の年回りとなり、一度も表彰台に乗ることが初めてありませんでした。
【演技開始】
アンディ:けれども四大陸選手権では盛り返し、銀メダルを獲得しました。
カート・ブラウニング(以下、カート):ショート(プログラムでの失敗を)忘れるように努めるよ、この長ーーーい4Lzで。[Kurt: Trying to put that short behind him here that loooong 4Lz]
【4Lz】
カート:ワァーオ![Kurt: Wow!]
氷上を移動して空中へと横切る際のスピードの乗り換えについて言えば、ほとんど完璧だ。[Kurt: Talk about transferring speed across the ice through the air, it's about perfect.]
カート:ジャッジ達は、難しい着氷であったにもかかわらず、それでも彼に良いGOEを与えている。[Kurt: Judges, even with that difficult landing, still giving him great GOE]
【4T-2T】
カート:クアドの大きさへの尊重だねw 別のクアドへと話を進めていくよ。彼はトリプル(三回転)を付けなかった。だけど、それでもまだコンビネーション(ジャンプ)だ。そこがとても重要だ。[Kurt: Respecting the size of that quad. (laugh) Down the other episode for another quad, he didn't get in the triple afterwards, but still in combination, that's so important.]
【3A-1Eu-3S】
カート:トリプルアクセル、『ユーラー』、トリプルサルコウ。
キャロル・レーン(以下、キャロル):『オイラー』。
カート:『オイラー』、ありがとう。まだ慣れてなくてね。
キャロル:正確な発音に正さないと。
カート:40年か、45年間、ずっと『ハーフループ』と呼んでいたからね。。。
キャロル:分かるわ、とっても大変よね。
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カート:三本目のクアドを試みるよ、また別の4T。
【4T】
【3A】

カート:(※ジャッジ前アピールを見て)どうやら彼はローリー・ニコルとこのプログラムでの、とりわけこのパートを重点的に作業したように見えるね。この最後のあたりは、彼が観客を魅了させなければならない所だ。おまけに、ライトの下でリラックスして、全てのジャンプの着氷で苦戦して余裕が無いのに、音楽をよく聞かせようとさせるのは至難の業だよ。
今日は彼には楽々と事が運ぶ日じゃない、だけど、彼はやっている。[Kurt: It seems he's working with Lori Nichol and especially this part of the program. This last sections where he has got to turn it on. And it's so hard under the lights to relax, and really let the music come through when you're so busy fighting for every landing and just not going easy for him today but he is doing it.]
【3F】
キャロル:彼のプログラム後半でのジャンプのパートが来るわ。プログラム後半での彼の最後3本(のジャンプ)。ボーナスの点数を10%(ほど)貰える。
【CSSpが終わってCCoSpへ】
カート:彼は二つスピンをする必要があるんだけど、一旦それらが終わったら、それからあとは猛ダッシュで(マラソンのように)追い上げてゴールを目指すだろうね。
キャロル:それって来季のエレメント(要素)になるべきよね、『追い上げ猛ダッシュ、レベル4』、とかに(笑)
カート:そんな感じに見えるよねw
【ChSq】
【演技終了】
カート:よしっ![Yes!]
アンディ:中国のボーヤン・ジンです。間違いなくショート後4位、総合結果は19位に落ち込んだ昨季の世界選手権よりも良い出来だったことでしょう。けれども、このフリー・スケートでは、トップ3に順位を返り咲くのに十分だったように見えます。
(※スタンディングオーベイションを見て)観客達は感謝の意を表しています。(CMから)戻り次第、更にスケートと中国のボーヤン・ジンのリプレイと順位をお伝えします。
【CM】
【リンクサイドへと上がるボーヤンが映り、その後リプレイへ】
アンディ:2019年世界フィギュスケート選手権をお送りしています。中国のボーヤン・ジンです。先程、滑走したばかりです。
【リプレイへ】
カート:驚愕するような三回て(ん)の着氷…(※カートは間違えて『トリプル』と言いそうになります)ではなく、、、ごめん、4Lzだ、それはいつものようではなかった。だけど、氷をあんなにはるか遠くまで越えていくのは、どんな気持ちなんだろうと僕は知りたいものだね。それにしてもこれは、まるでロング・プログラム(※フリー・スケーティング)の中で正に彼の今季全てを体現しているかのようにちょっと見えたよ。
キャロル:うんうん。
カート:可能性(潜在力/ポテンシャル)、活動性、加えていつもなら彼にとってはもう少し音楽に注意を向けることがたやすく出来るにもかかわらず、今シーズン、彼は音楽を活用することが出来ないでいるように見えた。なぜなら、彼は以前は簡単であったものと戦っていたから。
キャロル:彼の仕事を終えるのに努めることで、とても忙しかったのよね、それに、彼の頭の中には、その他の何の為にも割ける時間やスペースは皆無だった。それは残念よね。
カート:だけどここではそれらが全部ある。
キャロル:そうね、間違いないわ。
カート:全部がそこにあるんだよね。
[Kurt: Not the exclamation point of the end of the tri(ple)...sorry, that 4Lz that there usually is, but I would love to know what that feels like to try to traverse that far across the ice. But it just seems like his whole season was sort of really demonstrated within this long program.
Carol: Uh-huh.
Kurt: The potential, the athleticism, and has usually been easy for him, allowing him to give a little more attention to the music, but it seems like this season he's been able to...hasn't been able to capitalize on the music because he is fighting with what used to be easy.
Carol: Too busy trying to get his job done and there is no time and space in his head for anything else, which is a shame.
Kurt: But with all them there.
Carol: Yep, absolutely.
Kurt: All them there.]
【キスクラが映っている】
アンディ:中国のボーヤン・ジン。。現在首位のロシアのミハエル・コリャダから首位を取るには、178.19点が彼が望む点数です。
【点数が出る】
アンディ:何とか出すことが出来ましたw 178.45点。実質、262.71点で、中国のボーヤン・ジンが(暫定)首位です。

アンディ:ちょっと微笑みましたね。ショート後9位から、フリーで挽回しましたね。私達は、どのぐらいボーヤン・ジンが首位を保持できるか見てみましょう。まだまだスケーターが登場します。

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【テレビ放送時Full show】
・Road to the Olympic Games Mar. 23, 2019: 2019 World Figure Skating Championships - Men's FS
(Boyang Jin; 01:03:20~)
https://www.cbc.ca/player/play/1462243907625
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【ライスト時※解説なし】
2019 ISU World Figure Skating Championships - Men's Free (CBC Sports)
https://www.cbc.ca/player/play/1463640643534
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