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CBC解説 ロステレコム杯2017 羽生結弦 FS

男子FSの始まりのところで、ザ・トラジカリー・ヒップのTシャツを着て現れたカートの格好を褒めるアンディさんとキャロルさん。(ザ・トラジカリー・ヒップはカナダの国民的なバンドで、数日前にそのバンドのゴード・ダウニー氏が亡くなっていることから)
なぜ、過去のプログラムを使用する傾向があるのか、というアンディさんの問いに、カートはスケーターがそのプログラムを嬉しいと感じていて、(過去に既に)それで成功を収めているという点を説明。
あと、五輪シーズンは難点は普段のシーズンよりも短いから、選手達がそれを滑ることで心地よく、文字通り、先にスタートを切れるという利点の話も。

その後、昨シーズンのワールドでの表彰台に乗った三人の紹介、あとハビエル・フェルナンデス選手はこのロステレコムで過去3シーズン優勝している説明の後、最終グループ(2G)の6練が映り、『カートの鍵』となる見どころのポイントの話が。ナム選手が映ったあとネイサンへと移行する際にいくつかカートが鍵(ポイント)を話す。
カートは、まず初めに、全ての大会で全力で滑りなさいと、分かると思うけどね、と。(キャロルさん達、うんうん、と同意)
あと、ジャッジ達が君(選手)を知るところになるようにし、彼らが君に一目おくようにして、オリンピックの際や必要な時には、その恩恵にあずかるように備えなさい、と。
あるいは、構成だけれど五輪までそんなに時間はないので時間を稼ぐのに、5本のクアドを入れる必要はないのだ、と。守りに入って、それを抑えることも可能である、それを証明してみせたのが、この紳士であるユヅル・ハニューである、と。
いずれにせよ、自分の構成についてよく知ることが大事という話があり、
【羽生選手がクリーンな4Loを跳ぶのを見て】カートは、
この男は才能豊かで天才なんだ。[This guy is material and he's a genius.]
あれは…4回転のループ(ジャンプ)。この男は凄いよ~。[This guy is sick.] 何て言い表したらいいんだろうw [アンディさん達笑い] かと思えば、彼は時々、靴紐を自分で結べることができるかすら(弱々しく)危うげに見えたりもするんだ。[He doesn't look like he can tie his shoes.]

【その後、アンディさんからSPの結果を見ながら、多くの人が羽生選手がネイサンの次であることに驚いたという話のあと、ナム選手が昨シーズンのフリーのプログラムを続行した理由のインタビューなどへ】
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カート・ブラウニング(以下、カート):あれプーなんだっけ?プー…プーなんだっけ?プーさんの家族?
アンディ・ペトリロ(以下アンディ):知りませんよー。クマのプーさんでちょっと覚えておいてくださいよ。
カート:了解w
アンディ:ユヅル・ハニューです。2014年のオリンピック・チャンピオン、2017年のワールド・チャンピオン。彼がグランプリ・シリーズで初のメダルを獲得までには、4度の出場がかかりました。[2011年のロステレコム杯での映像が少しの間映っている] それは2011年で、キラキラと輝く金のメダルを彼が手にしたのがロシアのグランプリ(大会)だったのです。
なので、この地は彼に幸運をもたらしました。
彼はショート・プログラムで2位につけています。
彼は私が先ほどお伝えしたように、たった二年前に世界記録を塗り替えたフリー・プログラムで戻ってきました。
【演技開始】
カート:さて、もし彼が作り上げたこのキャラクターに精神的に彼自身が入り込んでその場に戻し入れることが出来るのなら、このプログラムは実に魅惑的になるだろうね。もちろん、かなりの数のクアド投入もそれを助ける。
【4Lz着氷】カート:これは(軸が)斜めになってる!どうする?!
キャロル・レーン(以下、キャロル):あら、なんと…!!!
カート:おぉーワーォ!信じられない救い方!着氷時のエッジがこう出来るとは。
キャロル:彼はこれなら余計に点数をもらうべきよね。
カート:これは凄い、僕、空中で斜めっちゃったよ。ふぅ。
アンディ:私の(前十字)靭帯が痛いわ…[カート笑]
キャロル:彼も同様にそうだと思うわ。事実、彼は最初のシニアB(の国際大会)では膝の痛みで苦しんでいたもの。
【4Loが抜けて3Loに】
カート:おぉ、ワーオ、オッケー。これは賢い。これは予定は4Loだった。
滑っているどこかで彼は言ってる「いや(違うな)」と、で、これはトリプル(3回転)に変えた。
【3F】
【FCCoSp】
カート:彼には決して飽きることが無いね。
キャロル:そうそう。
【StSq】
キャロル:彼はこのプログラムを滑ってるんじゃないわ、彼はそこで生きている。
彼は全ての動作に労力を惜しまず、彼の行う全てのことには、意思と目的があるわ。この(※ステップ)のところは、彼にとっては実に生き生きとした(ダイナミックな)プログラムにさせているわ。
カート:【ステップ中のジャッジ前でのクロスロールを見て】ほらきたよ。これはプログラムでの僕のお気に入りのパート。
キャロル:そうね。
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【参考動画】クロスロール部分(5:48辺りから、5:51辺りまで)
https://youtu.be/LEf8U95zoPY?t=5m48s
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カート: 4S-3Tコンビネーション(ジャンプ)。
【4Sに】
カート:4S。。。とっても低かった、3Tをつけることは出来なかった。僕は韻を踏む必要なかったんだけど、[※too lowとtriple toeの音が韻を踏んでいたのを言っているかと] 謝りますね。
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カート:またコンビネーションを跳び始めるよ、4Tから。
【抜けて2Tに】
カート:だめだ。ここでのこれこそが選手が点数を失うところなんだよね、回転したクアドでの転倒でではないんだ。抜けて開いてしまい、1回転や二回転(ダブル)になるときなんだよ。
【4T-3T着氷】
カート:こうして痛手(ミスが続くのを)を止めるんだ。4Tから足を後ろに引いて3Tを付けた、これはもうちょい早い頃合いに起こるはずだったんだ。
【3A-2T着氷】
カート:アクセル(ジャンプ)の踏み切りで、フリーレッグが(前方へと)突き抜けていっている。
【3A】
カート:空中での回転で締めてなかった、それでもまだ着氷。
【FCSSp】
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【ChSq】
カート:彼はロシアに居るんのだけれど、もしかしたら彼が行く何処にでも、地元の観衆を寄せ付けてしまう傾向がある感じなのかも。。。あるいは、彼らが彼のあとをついて来てるか。
キャロル:彼らはきっと間違いなくついて来てるでしょう。バスに一杯乗ってね。
カート:今回は飛行機に乗ってるよね。(※スケカナでなくロステレなので)
【演技終了】
アンディ:彼のコーチであるブライアン・オーサーが居ます。ショートで2位になったのち、彼がユヅルに何と声をかけたかと言いますと、フリーにいくのにあたり、闘志を幾分か持つことは良いことだよ、と。加えて、これは現オリンピックとワールドのチャンピオンによる力強い演技でした。
カート:大抵の人達にしてみれば強いけど、彼にしては強くなかった。
キャロル:私は、プログラムを再度繰り返すにあたっては、彼は必ずしも同じ要素を同じ順番で繰り返す必要はないと思うの。
カート:全くその通り。
キャロル:私達が前に話したように、ペース配分とタイミングはもしかしたら変わっているかもしれない。彼はそれに慣れないといけないわ。
【フラワーボーイが羽生選手に近づくのを見て】
アンディ:あら、おっ?
キャロル:おっ?
アンディ:これを見て! 彼はまるで小さなミニサイズのエフゲニー・プルシェンコみたい。そう思ってますよね、だって髪がそれを物語っていますから。彼は本当にミニ・ミー(※映画オースティン・パワーのキャラクターで父親と何もかも一緒だけどサイズだけが小さいの子供)みたい。あれはエフゲニーの息子のアレクサンダーです。(注※アンディさんはこう言っていますが、おそらく違います、人違いかと)
カート:それって本当?
アンディ:彼は(リンクにある投げ込みの物を)拾うのには興味が無いですねw 彼はただ、ユヅルのそばをうろうろしたいだけです。これは本当に可愛らしいですね。
【CM】
アンディ:(CM終わって)お帰りなさい。私達はちょうど、現オリンピックとワールドのタイトルを奪還したチャンピオン日本のユヅル・ハニューの滑りを見終えたところです。彼は(ロステレコム杯にて)優勝したのは2011年が最後です。それとキャロル、貴女は先月、彼が膝の痛みを何とかしようとしていた話をしていましたね。
キャロル:そうです。
アンディ:ご存知かと思いますが、それにもかかわらず、彼はオータムクラッシックにて、彼は世界記録をまた塗り替えました。彼を押しとどめるものは何も無いですね。
キャロル:いえ…ロング(プログラム)が坂を転がるかのようで。。。
カート:かなりね。
キャロル:…素晴らしいものなのですが、それはほとんど…完全に停止してました。
カート:少々、ちょっとだけ軋んだ音を立てて、急停止したよね。
キャロル:そうです。
カート:これは完全ではなかった。あと、僕が言った、このプログラムでのこれらの小さなスウィングロール(※ステップ時の摺り足のところ)の瞬間は、シンプルで簡単に見えるし、実際そうであるんだけれども、『意思』というキャロルの言葉を借りれば、その瞬間プログラム中のその時点で彼が持つ意思は、まるでバルブ(弁)を開けるかのよう。それに、選手がこのように観客を掌握する力を持つ時があり、彼も時折そうするのだけど、それがとてもカッコイイ瞬間で、彼の努力の賜物なんだ。今日、そこにはまだ、このプログラムの魔法は姿を現わしてはいなかったけど。
まだシーズン序盤だし、そのうち分かるだろう。あれはなぜなら、あのやり遂げたあの時の彼が同一人物とは感じないからなのか、それとも、こんな夜にやらねばならない問題に片を付ける時には、ちょっと早いからだろうか。
時が経てば分かるだろう。
アンディ:貴女が触れた、チャレンジャー・シリーズの時と他の大会でグランプリ(シリーズ)の前に、彼がシーズンの始まりで今のところ言ったのは、フラストレーション(焦燥感)と呼ばれるものを学んだ、と言っており、彼はそれに対処しないといけないとのことです。それは五輪のある年では彼は上手く向き合っていかないと大変です。
カート:彼はフラストレーションを学んだ…w
キャロル:ようこそ、他の人達の世界へ、よね?w
アンディ:【点数が出ている】195.92点はまだまだ彼にとっては高得点です。彼の眉毛は上がりましたね、『オーケー。そういうことだね、問題ないよ。』って言ってるかのよう。それにこれは実際、彼を現在のところ、かなり良い位置に置くことになるでしょう。ここでは彼はアメリカのネイサン・チェンと金メダルを競っているところです。ブライアン・オーサーは、フリーでかなり戦うことになっても大丈夫だよ、と言っていました。彼は折に触れて戦っていました。二つを合わせて290.77点で、今のところ、彼はリードに立つでしょう。
それに勿論、ユヅル・ハニューを見る時にはいつでも、そこにはお馴染みのクマのプーさんがいます。
カート:#プーファミリア、#ハッシュタグつけて、やってね。
アンディ:それ、やりたいか本当によく分からないですw
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Kurt:...Pooh familier? Pooh...Pooh familier? Pooh family?
Andi: I don't know. Just stick to the Winnie-the-pooh.
Kurt: All right.
Andi: There is Yuzuru Hanyu, 2014 Olympic Champion and 2017 world champion, you know, It took him until his forth grand prix assignment to claim his first medal. [2011年のロステレコム杯での映像が少しの間映っている]
It was back in 2011 and it was at the grand prix of Russia He got gold, nice shiny gold. But he hasn't competed at the grand prix of Russia since then.
So
this place has brought him luck. He's sitting in the second after the short programme. He is returning though to a free programme that I mentioned that set world records just two seasons ago.
【演技開始】
Kurt: Well, If he can get back to the mental place he was in when he created this character, this programme can really sizzle. Of course It helps to throw a whole bunch of quads.
【4Lz着氷】Kurt: That has a lean! How?!
Carol: Oh, my...!!!
Kurt: Oh, wow! Incredible save!! When a running edge can.
Carol: He should get extra points for that.
Kurt: That was amazing I'd had a tilt in the air, phew.
Andi: My ACL hurts...[カート笑]
Carol: I bet he does, too. In fact he was struggling with a sore knee in his first senior B.
【4Loが抜けて3Loに】
Kurt: Oh, wow, okay. That was wise. That was a planned 4Lo.
Somewhere in there he said "Nope" and turned it to a triple.
【3F】
【FCCoSp】
Kurt: He is never boring.
Carol: Uh-huh.
【StSq】
Carol: He doesn't skate this programme, he lives it.
He's invested in every movement, everything he does has intention and purpose.
That's part of what have makes it such a dynamic vehicle for him.
Kurt: There it is. That's my favorite part of the programme.
Carol: Yeah.
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Kurt: 4S-3T combination.
【4Sに】
Kurt: 4S...too low, couldn't quite pull out the 3T, I didn't need to rhyme, I apologize. [※too lowとtriple toeの音が韻を踏んでいたのを言っている]
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Kurt: More combinations starting with the 4T.
【抜けて2Tに】
Kurt: Nope. That's where you lose points not the falls on the rotated quads it's when you pop it open to a single or a double.
【4T-3T着氷】
Kurt: That's how you stop bleeding, 4T reaching back putting in that 3T that was supposed to happen earlier.
【3A-2T着氷】
Kurt: That's a free leg that goes through on the Axel takeoff.
【3A】
Kurt: Not tightened rotation in the air, still landing it.
【FCSSp】
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【ChSq】
Kurt: He may be in Russia but he be kind of tends to make everywhere he goes a hometown crowd...or they follow him.
Carol: They certainly do. By the busload.
Kurt: Planeload this time.
【演技終了】
Andi: There is his coach Brian Orser when after sitting second in the short or did he say to Yuzuru you know what it's good to have something to fight for in the free and that was a strong performance by the reigning Olympic and World champion.
Kurt: Strong for most, not strong for him.
Carol: I think in repeating the programme, he's not necessarily repeating the same elements in the same order.
Kurt: Absolutely.
Carol: So as we said before, the pacing and timing may have changed and he has to get used to that.
【フラワーボーイが羽生選手に近づくのを見て】
Andi: Well, oh?
Carol: Oh?
Andi: Look at this! He looks like a little mini Evgeni Plushenko.
That's what you're thinking because the hair usually gives it away.
He is a really mini-me. That's his Evgeni's son Alexander.(注※アンディさんはこう言っていますが、おそらく違います、人違いかと)
Kurt: Is it really?
Andi: He's not really interesting picking anything up, he just wants to hang out with Yuzuru. That is absolutely adorable.
【CM】
Andi: Welcome back we just finished watching the skate of Yuzuru Hanyu from Japan the reigning Olympic and world champion reclaimed the world title after last winning it in 2011 and you know Carol, you talked about a knee soreness that he was dealing with last month.
Carol: Yes.
Andi: You know in that event though the autumn classic he still set a world record in this short, nothing can slow him down.
Carol: No, well, the long did slow hill down though...
Kurt: A lot.
Carol: ...have a great one it was a almost a full stop.
Kurt: Little bit a grinding halt.
Carol: Yeah.
Kurt: This is not quite and I said those little tiny swing rolls at the moment in the programme, they look simple and easy and they are, but the intention and I'm using your word, Carol, the intension he has at the moment, at that point the programme is like a release valve. When you have such a power over the crowd like he sometimes does, that's an awesome cool moment and he earns it. It's not there yet the magic of this programme didn't show up today. It's early in the season and we'll see. It was because he doesn't feel like the same person as he did back then or is it just early one of those nights when you have to work for things?
Time will tell.
Andi: He said so far at the start of the season when you mention challenger series and the other competitions before the grand prix, he said learned something called frustration, he has to work around that. That is something he's dealing with in an in an Olympic year here.
Kurt: He's learned frustration...
Carol: Welcome to the everyone else's world, eh?
Andi: 195.92 is still a high mark for him.
His eyebrows are raised, saying "OK, you know, I'll take that and no problem." and that will actually put him in a pretty good position at the moment.
Here is he's battling for gold with the American Nathan Chen.
Brian Orser saying it's OK to have something to fight for in the free.
He was fighting at times, with two 290.77 will put him in the lead for the moment.
And of course there is winnie-the-pooh since the motif whenever you see him Yuzuru Hanyu.
Kurt: Pooh familia #hashtag , do it.
Andi: I don't really know if I really want to go for about that.
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【参考動画】
・2017 COR - Yuzuru Hanyu FS CBC
https://www.youtube.com/watch?v=LEf8U95zoPY

・Road to the Olympic Games
Rostelecom Cup Grand Prix - Ice Dance and Men's free program
1)
http://www.cbc.ca/sports/olympics/winter/figureskating/video#id=1078643779604
2)(※上記同内容・別ページリンク)
http://www.cbc.ca/player/play/1078643779604
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