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10年という月日と感謝とこれから

今週も週1回の診察を終えた。
ふと主治医から「清水さん、来週誕生日だね。29歳になるんだね」と言われた。

年齢を公開するつもりはなかったのだが、28歳というのは私にとって重要な数字だったのでnoteに書いておきたいと思った。

18歳のときに倒れてPTSDと診断されてから、毎日薬を飲んでいる。今でも毎日欠かさず。
週に1回の診察も当たり前のように毎週通院する。
その月日が10年目の終わりを迎えようとしている。

25歳で現在の病院に転院し初めての入院をした際、主治医が今後何がしたい?とあくまで世間話のような流れで聞いた時、私は「28歳になっても薬を飲んで通院をしているようなら死にたい」と答えたそうだ。

主治医には申し訳ないが、その時の記憶は定かではない。本当にポロッと口から出てしまったのだと思う。でもきっと誰にも言えない私の本音だったのだと今では考えている。

「死にたい」だなんて友人、ましてや親には絶対に言えない。
でも毎日薬を飲み続ける私、毎週通院する私、いきなり体調を崩す私、が私は大嫌いだった。

「私の人生こんなはずじゃなかった」
「なんで私ばかり辛い思いをしなくちゃいけないのか」
自分のことを否定するばかりで、私は私を受け入れられなかった。

それでも主治医が「28歳も生き抜いたね。頑張ったね」と言ってくれただけで、涙が溢れて嗚咽が漏れた。
やっぱり28歳、10年という月日は私の心のどこかで引っかかっていたのだろう。




まだ障害は完治していない。
これからも完治することはなく、一生付き合っていくことになるかもしれない。
悲観的になることはあるし、まだ自分のことはそんなに好きじゃない。

でも私はこれからも生きていける気がする。
なんとなく大丈夫な気がしている。
決して希望に満ち溢れているわけではないけど、
この診察の主治医の言葉を忘れないでいたい。

先生、いつもありがとうございます。
29歳になる私へ、
おめでとう。これからも一緒に頑張ろうね。

#10年 #感謝 #これから #誕生日

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