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来る人拒まず去る人追わず

インターネットの内外を問わず、私の言葉や振る舞いは、客観的に見て相当キツイものがあると思う。いや、「こりゃひどすぎる」ぐらいのレベルだと自分でも思っている。

また、ある種の人には大変な不快感を与える押しつけがましさも多分にあることは重々自覚している。

しかし、私は、40代半ばごろからは意識してそのような言葉や振る舞いを行っている。なぜなら、限られた残りの人生で、自分に害を与えかねない人、あるいはどう頑張っても考え方が平行線をたどる人と必要最低限以上に関わることはもうやめようと思ったからだ。

上から目線で非常に申し訳ないが、私のきつい言葉や振る舞いはそのような人を遠ざけるためのフィルターの役割を果たしている。もし私のキツイ言動に違和感を覚えるなら離れてくれて差し支えないとも思っている。

カウントダウンがそろそろ始まる人生の後半にさしかかる今、価値観が合わない人と付き合える心の余裕などないし、もはやそのつもりは全くない。

個人的には家族、親兄弟、昔からの友人、隣人など、長期間にわたり交流を深めてこられた人たちだけ大切にできればいいと思っている。それほど度量がなく狭量な人間なので、正直言ってそれだけでもういっぱいいっぱいなのだ。

ただ、もし自分と波長が合い、お互いこの人とは10年20年の長いスパンで付き合えそうだという人がいれば、もちろん喜んで交流を深めたい。この先そのような人が本当に現れるかどうかはまったくわからないけれど。

10代~30代のころは様々な人との交流を図り、合わない人ともなんとか折り合いをつけてやっていく努力を惜しまなかった。そしてそれは自分にとって必要な経験でもあった。

だから当時は「おとなしそうな人」だと思われ、「どんな無礼を行っても笑って許してくれる人」として、かなりこちらが傷つく振る舞いもされていたが、割と当たり障りなく振る舞い、どれほど嫌な思いをしても決してキツイ言葉などを言わないように神経をとがらせていた。

しかし、40代に入ってしばらくたったころ、合わない人に無理に合わせる必要はないのでは?と思うようになった。その頃にはもう、子供のために我慢してママ友づきあいをする必要もなくなっていたからだ。

それに、この年齢になれば自分なりの信念や個性を出した方が無駄な人間関係を構築せずに済む。むしろ、あくが強いと言われても、自分の個性を出していった方が人生楽に生きられる。

これまでずっと波風を立てたくないばかりに自分の感情を押し殺し続け、周囲の言いなりになってきた。そしていいように利用され、理不尽な振る舞いを許してきた結果、ストレスから一生治らない難病まで抱えることになってしまった。

その時思ったのだ。

「もうこれ以上、自分を抑えるのはやめよう」

「私を嫌う人がいてもその事実を喜んで受け入れよう」

「誰に何と思われようと、自分を出して生きていこう」

と。

こう言えば、頑迷な年配者は迷惑だと思われるかもしれないが、それならそれでかまわない。迷いに迷い、10年以上検討してようやくたどり着いた結論なので、今更考えを変えるつもりもない。もう人の顔色を見るのも、いいように利用され、平気でひどい言葉や厚かましい振る舞いを笑ってやり過ごすのも、ほとほと嫌になったのだ。

そして、月並みの言葉だが、この言葉を一生の座右の銘とすることも決めた。

「来る人拒まず去る人追わず」

所詮、人間関係なんてもろいもの。どんなに親しい間柄でも些細なことであっけなく崩れる儚いものだということを、今の私は骨の髄まで知っている。

それに、誰もが死ぬときは一人。誰かが自分と同じタイミングであの世に行ってくれるわけでもない。(もしあるとしたら集団自殺などの大問題だ)

そう考えると、これまで合わない人と無理に合わせようとした長い時間が無駄であった…とまでは言わないが、今後そのようなことに労力とか時間を費やすよりは、自分を受け入れてくれる人とだけ生きていこうと思う。

故意に人を傷つけたり、見ず知らずの人にいきなりキレて怒鳴りつけるようなことがあってはならないが、外で人にいい顔をしておきながら、その裏で自分の欠点も知ったうえで受け入れてくれている人に外でのストレスをぶつける方がもっと罪深い。

そのような身近で大切にしたい人にこそ心を配り、思いやりの気持ちをもって接していくためには、どこかで一線を引くしかないと思っている。

そのようなわけで、大変申し訳ないが、このような言葉や文章が不快だと思われる方は遠慮なくフォローを外すなどしていただきたいと思っている。

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