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中国到着後3日目に食べた地元チェーン店の料理が強烈だった(2)

少し間が空いたが、前回の続きを書きたいと思う。

こちらが前回の話。一読していただければ幸いです。

一口料理を口に含むと香水の強烈なにおいが……

私が注文したのは牛肉料理。なんとなく牛肉から香水のにおいが漂っていたものの、見た目は非常においしそうだった。

しかし、牛肉をひと噛みした瞬間、うっと吐き出しそうになった。まるで牛肉料理に多量の香水をぶっかけたようなにおいに気持ち悪くなったのだ。

生まれて初めて胃が食物を受け入れなかった

私はもともと好き嫌いがほとんどない方。それまでの人生で飲み込めないほど受け入れがたい食物に遭遇したことがない。

しかし、香水のにおいがこれでもかとする食物を私の胃は明確に拒絶した。

そんな経験は後にも先にも生まれて初めて。喉までこみ上げるなにかを必死てこらえながらも、頭の中は意外と冷静に事態を受け止めていた。

「そうか。ここは中国だった……」

とにかく一気に食欲が萎えたので、やむを得ずほとんど手つかずのまま残すことに。少々罪悪感を覚えたが、その場で胃の中のものをリバースするよりはましだと割り切ることにした。

一方、子どもが注文した別の料理は許容範囲だったものの、日本の中華料理の何倍もオイリーで数口食べたら胸が悪くなるレベル。あまりに口に合わないので、親子ともども泣く泣く残す羽目になった……orz

強烈なにおいの原因は八角だと判明

このエピソードからだいぶ経ってから、現地で仲良くなった先輩ママ友にその話をした。

すると先輩ママ曰く、においの正体は八角だという。中国ではごく一般的に使われている香辛料だ。幼いころから八角のにおいに慣れている中国人はもちろん、日本人の中でも問題なく受け入れられる人は多いらしい。

ああ、そういうことか……と納得。

……まあ、ここは日本じゃないんだからしょうがないよね。口に合うものだけ食べればいいか。

とこれまた割り切ることにした。

トラウマレベルの食体験も今はよき思い出に

その後日本人同士の会食などで八角を使った料理が出ることがあったが、私は一切箸をつけなかった。(現在も八角の料理は全力で避けている)

とはいえ、八角を使った料理以外はまったく問題なく食べられたので、滞在中はそれなりに中国独自の食文化を楽しむことができた。

それにしても、まさか駐妻生活3日目に食でトラウマが残る体験をするとは……よくその後の食生活に支障が生じなかったものだと我ながら感心している。

いや、早々に強烈な食体験をしたからこそ他の味付けが気にならなかったのかもしれない。いずれにせよ、あの吐き気をもよおす強烈な八角のにおいは死ぬまで忘れないだろう。今はある意味良い思い出になっている(笑)。

追記

これは日本企業で働く現地スタッフから聞いた話だが、かのチェーン店は現地の人でも「まずい」と思うレベルらしい。「なんでまたそんなところへ…」と言われた。

その現地スタッフからは「もっと安くておいしいお店はいくらでもあるからそこはやめた方がいいですよ」と言われたことを最後に付け加えておきたい。

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