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コロナ後に「お金の無知で泣く人」をなくしたい

新型コロナウイルスの影響で経済が大きな打撃を受けている。

そんな中、国が個人や事業者向けの公的支援制度を次々と発表、すでに給付が始まっている制度もある。

「これで(私も含めて)多くの人が救われる」とほっとしたことは言うまでもない。

しかし、事はそう簡単ではなかった。

お金の知識がないばかりに国の支援が受けられない!?

各種支援制度の申請が始まったとたん、SNSなどで申請の要件を満たせずに困っている人の様子がTLなどにあふれてきた。

それを目にした時、公的制度なども含めて知っていて当たり前の「お金の知識」に乏しい人が意外と多いと知って驚くしかなかった。少なくとも私には信じがたいことだ。

生きる上で必要なお金の知識さえない人も……

奇譚なき本音を言えば、そういう当事者に落ち度があるのでは?と思う気持ちはある。なぜそうなる前に必要な手続きなどをしておかなかったのか?と思うと釈然としない。

そもそも、そのようなお金の知識がないと、自分自身を窮地に陥れる恐れがある。たとえば、先に挙げた公的支援制度がそれにあたる。

そのような国の支援を受けるための要件を満たすためには、それ以前から正当な手続きを取り、正しい形で納税している必要がある。

しかし、「それを知らなかった」、あるいは「知ろうとしなかった」ばかりに支援を受けられない信じがたい事態が発生しているのだ。

現在はそのような人に向けての救済措置が発表されてほっとしたのもつかの間、新たな支援制度の準備が整うまで時間がかかるらしい。つまりまだ申請できる段階にない。そう聞くと暗澹とした思いになる。

日本ではお金について学ぶ機会が少ない

ただ、そのような事態が起こる大きな原因の一つに、

「日本では、あまりお金について学べる機会が少ない」

という根本的な問題が横たわっていることは確か。だからお金の知識に乏しい人が多いのだろう。

それを考えると、困っている当事者を「自己責任」と切り捨ててはいけないと思い直した。そして、「なんとかそのような人を減らす方法はないか?」と考えたとき、微力ながら私にできることもあると気づいたのだ。

ライターとして「お金の知識」を伝えたい

幸い、私は金融機関勤務の経験から、商業媒体で金融系記事を多く手掛けている。先日は執筆協力者としてお金に関する本の仕事にも携わることができた。

そのような仕事のおかげで、業務経験以外の領域においてもかなりお金の知識が豊富になっているのは幸いだ。

そんな私にできることがあるとすれば、お金の知識についてわかりやすい文章で多くの人に伝えることしかない。これまでもいくつかの記事を多くの人に読まれており、読者からわかりやすいとお褒めの言葉を頂いている記事もある。

その点において、自分にできることで貢献したいと思った。お金関係の記事を書いているライターならみんなそう思っているはずだ。(と信じたい)

無資格者の書く記事は信用性がないとみなされる

とはいえ、専門資格を持たない私の書く記事は、どれほど内容がしっかりしていても今一つ信用性に欠ける……とみなされがちだ。

自分でもそれは薄々感じてはいたが、先日ついにその点をクライアントにも指摘されてしまったのでたぶん間違いない。

さらに悪いことに、最近グーグル先生がまた検索順位の基準を変え、コロナ支援記事の検索順位がはるかかなたの下位に飛ばされる事態が起こった。それではどれほどわかりやすい記事を書こうが、多くの困った人に読んではもらえないではないか。

これまで逃げてきた国家資格の勉強を開始

そこでとうとう、勉強嫌いでずっと避けていたお金の国家資格取得を決意するに至った。お金の記事を書くライターとしての信用度を高めるために。もはや勉強から逃げている場合ではない。

この日本からお金の知識がない人を一人でも減らすためには、最低でもその国家資格の取得が必要不可欠だと悟った。どれほど勉強が嫌いでも、覚えが悪い頭でも合格せねばならないと思っている。

まさか50の手習いで国家資格の勉強をすることになろうとは予想だにしなかったが、もともとギリギリまで追い詰められた方がやる気が出るタイプ。まあ、とりあえずやれるところまでやってみよう。

資格を取得したらぜひやりたいこと

コロナ後の世界では、コロナ前よりもさらにお金の知識の有無で大きな格差が生じる予感がしている。そのような格差をなくすためにも、多くの人にお金の知識を伝える記事を届ける必要があると感じている。

また、ゆくゆくは子ども向けにもお金の知識を伝える仕事ができないか?とも思っている。

子どものうちからお金について賢くなれば、大人になってお金で困ることは減るに違いない。

また、万が一お金に困ったときに自分の身を助ける制度などを知っていれば窮することはないだろう。

そうなれば、日本に住む人の多くがお金だけでなく精神的な面でもゆたかになれるかもしれない。

それに関して私ができることはそれほど多くないだろう。でも、せめて「お金の専門家」の末端となるライターとして、多くの人に情報を伝えていければいいなと考えている。それが私の目下の目標だ。

……本当に専門資格が取れるかどうかはまだ未知数だが……

#ゆたかさって何だろう

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