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インボイス制度について思うこと

インボイス制度の導入について、誰もが心の奥底ではわかっているはずなのに、あえて言及しないことを話そうと思う。

2023年より導入される予定にインボイス制度は、現在自営業界隈でかなりホットな話題である。

これまでの税制度では、自営業者の多くがクライアント(客)からもらった消費税をいままで納めずに済んでいたのに、今後はきっちり納める必要が生じているからだ。

確かに、実質的な収入減は避けられないし、経理だって面倒になる。

ライターの場合は消費税も記載して請求書を送る形だから、その分を消費税として計上すればいい。

でも、ハンドメイド作品など、消費税を明確にしていない場合は、それを意識した価格設定が必要となる。ものによっては8%と10%の区別もしなければならないから、かなり大変になるだろう。

それでも私は、インボイス制度を全くおかしいと思わない。むしろ、税制上おかしなことになっていた制度が、本来あるべき形に戻っただけだと受け止めている。

確かに、今後消費税分の収入を失うのは痛手だが、それは私達の一身上の都合に過ぎない。税制上はこれから導入されるインボイス制度の方が明らかに正しい考えだ。

現在おかしな形になっている免税制度は、いずれ「正常化」されるべきものだった。私達はある種限定的な恩恵を受けていたに過ぎない。

納税は国民の義務。それを忘れてはいけない。私達が当たり前のように受けている行政サービスは、こちらが税金を正しく払っていることで初めて成り立つ。

もちろん、税金を使う側の国や自治体におかしな点は多いが、それが本来払うべき税金を払わない理由にはならない。そこは分けて考える必要がある。払うべき税金をきっちり払うのは、国民として当然の義務だ。

政府にとっては、今回の軽減税率は良い機会であったに違いない。これまで選挙への影響も大きかったが故に、ある種お目こぼしになっていたところからようやく税金が取れるようになったのだから。

そう考えると、個人的には軽減税率を導入した政党を恨む気持ちは大いにある。最初から一率10%にしておけば、インボイス制度を導入する口実を与えずにすみ、もう少し免税業者が恩恵を受けられただろうにと。

でも、本来それが正常なのだから、こちらが文句言える筋合いははない。決定したことを覆す権利もない。だから、そのことで右往左往したってしょうがない。

まあ、まだ制度の施行までに数年あることだし、当面は様子を見よう。免税業者であることによるデメリットが出始めたら、課税業者になるつもりだ。

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