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洋服のこと

物心ついた頃から、
洋服が大好きで。
山の中に住んでいたので、
唯一楽しみだったのが。
よろづやさんのようなおじさんが、
車🚗で色々を売りに来てくれていたこと。
裏山にいても、
奥の畑辺りにいても。
アンテナが察知すると、
ものすごい勢いで家に戻って、
洋服のあれこれを覗き込んでいた。
小学生の時、
徒歩の遠足を楽しみにしていたけれど。
おじさんが持って来た、
サーモンピンクのコーデュロイのパンツが、
欲しくて欲しくて。
父に嘆願したことを思い出した。
もう一つの楽しみは、
東京の母方の叔父から、
ダンボールで送られてくるお下がりの洋服。
いっきに、
東京の風が吹いて、
オシャレ心をくすぐってくれていた。
ですから、
東京で生活をするようになってからは、
お給料の数%は、
洋服代になっていた。
70歳になった現在も、
洋服好きは収まらない。

さて、
今日の紙面に、
fashionのことが書かれていた。
とあるデザイナーの方が、 
2年ほど前にアフリカはケニアに。
目的は、
「衣服の到達点を見たい?」
そこには、
大量廃棄された洋服が...
そして、
ドキュメンタリー映画も制作された。
需要をはるかに超えた古着が、
ケニアに集まり、
「ゴミ」の山のようになっていて。
一方では、
ケニア北部あたりでは、
過酷な環境の中でも、
美しいビーズの装飾をまとっていたり。
心動かされるシーンも。
「絶望と希望」を目の当たりにして、
行動されたのは。
ケニアの市場から持ち帰った古着を再生して、
また服を仕立てる。
23年1月には、
パリで披露された。
同年7月にも発表された。
人には、
「着飾る、作る、表現する」が、
大切だとも認識されて。

知らなかった現実だった。
自分も、
出来るだけ古着屋さんへ足を運ぶけれど。
どうしたら、
リサイクル的な洋服のあり方へ、
辿り着けるのか?
考えさせられた。
好きなものを、
好きなように着るだけでは、
知らない現実があることも、
突きつけられた。
手持ちの服を、 
もっと大切に扱いたいとも感じた。
生活の中では、
まだまだ多くの物に囲まれて、
或いは溢れていること。
着回しの工夫も楽しいことや、
誰かが手放した洋服でも、
巡り巡って自分の所へ。
多分だけれど。
自分が洋服に興味が持てなくなったら、
それはそれで心配。

ありがとうございました。

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