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血を吐いた。「なんじゃこりゃあ」な話

どうもみなさん、私です。
なんじゃこりゃあ、ってピンとくる世代の方はもはや説明いらずですよね。いやぁまいりました。血を吐きました。
あっ、そんなドバァッとじゃないし別に撃たれてないからね。
シンプルに、元々喘息があるんです。
んで、花粉の時期はどうにもこうにものど飴を常時口に入れておいてもマスク二重+メガネにしてもなんらかの刺激があるんでしょう、奴らは、あの憎きカフンショー・アレルギーモチ民の敵である花粉はどっからでも入り込んできやがるんです。全く無理です。あかんのです。
んだもんで、ぜんそくバッジ作ったりつけたりして過ごしてるわけですが、夜遅くにゲホゲホゲホーッと喘息発作が出ちまいまして、んで、パッと掌を見たら赤いじゃないですか。
「なんじゃこりゃあ!」
言いますよね、とりあえず、言いました。きっと今しかこのセリフをリアルにいう時なんてそうそうあるんもじゃない!とも同時に思いました。
残念なのはすでに娘も猫らも犬も寝ちゃってて、誰1人反応してくれなかったことですよ。とりあえず、なんとなく鮮烈な痛みがあったので、切れたんだろうなーと思いながら過ごし翌朝、病院へ。でも粘膜って強いですね。
特に問題ないそうです。
喘息のお薬をいただいて、帰りました。

人間ってすごいなおい!

切れてもくっつくし、気がついたら治ってるし。
改めて生きてるってすごいなと感動したついでに、grow old, grow youngのお話を。日本語には直訳できるニュアンスがない表現のこの二つ。growは成長する、oldは老いる・老いている・老いた、youngは若い。
真逆に見える表現なのに、面白いのがgrow(成長する)を合わせてること。
一時期、シニア層をターゲットにした広告などでgrow oldは目にしていたので、記憶にある方もいるかも。
old、老いることは自然の流れで当然です。ただここに成長を合わせたことで、(こっからが日本語にない表現なのですが)「年を重ねるごとに成長する」というニュアンスが生まれている。
ああいい言葉なぁ、と思っていました。
反対にこの言葉の逆はおそらく老害、ってやつでしょう。
日本語には実るほどに頭をたれる稲穂かなと言う言葉もあるように、年を重ねるほど経験を重ねるほどに、成長するのだという意味です。
重ねた経験や年数の上にふんぞりかえるって意味じゃないですよ、あくまでも成長する、ってこと。だから新たな意見に耳を向け、切磋琢磨し、磨きをかけ続ける、生き方や仕事をより一層素晴らしくするための努力をするって言うことです。
肉体は衰えていきますからその分、埋められない部分が出てきます。
夜中起きてられなくなったり、体も単純に動かなくなる。
 でもそれを補うのが、それまで培った経験だったりします。
例えば、20歳の私がイラストのオーダーを受けた。でも出版社に送るにはデジタルデータじゃなきゃならない。絵を描く道具や工程、どこで買えば安くなるのか、トンボを切ること入稿データの作り方、ラフは何回までなのか、出版社が求めている絵柄はこれでいいのか、何度も描いたり消したりダメ出しあったり、とても大変な時間を重ねました。
その経験は今、例えばそれが描いたことのないジャンルのイラストを頼まれたとしても、あたふたせずに対応できる補完要素なんです。
そしてもう一つの言葉。
Grow young
これ実は、かの有名なパブロピカソの名言に出てくる言葉なのです。

It takes a long time to grow young.


これ、直訳すると「若くなるには長い時間が掛かる」になるんですが……
つまりは。
「Young(なにか真新しく、新鮮なアイデアで想像できる)に成長するには、長い時間を要するのだ」
だと解釈しています。

 なかなかに含蓄ある言葉でしょ。
 よくピカソの絵を教科書で見た記憶で「子供が描いたような出鱈目な絵」と言う人が多いと思いますが、その子供が出鱈目に描いたような絵、を描くまでにたどった軌跡を知れば意味が理解できるのでは……と思います。
 素晴らしく緻密な絵、写実的な絵、完璧にしか見えないデッサン力、圧倒的な描ける力があってこそなんですよね。
 きっとなんの仕事でもそう。
 努力は裏切らないと言いますが、本当にそうだと思う。
 面倒なことをすっ飛ばして美味しいところだけ持って行く人生は素敵だけれど、気がついたら中身がすっからかん! なんてことにならないように。

 重ねた経験や年齢に慢心せず、磨かねばならん。
 吐血した日に、そんなことを思いました。
 あっ、ちょーーっとだけハスキーボイスですが、とても元気ですのでご心配なきよう。


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