『昆布〆カンパニー』2019.3.12


どうも、昆布〆カンパニー社長の利尻です。
最近どうですか。元気にしてますか。

私の方はですね、ラッコに困っています。
奴ら、うちの昆布をね。布団にしてるんですよ。

困ったことに、奴ら、かわいいんですよね。
私がね、課長に怒られて、しょんぼりしながら海へ向かうじゃないですか。

あぁ、なんで部下にこんなこっぴどく叱られてるんだろうなぁ。
そういう小さなモヤみたいなものを胸に抱えてね、眺めるんですよ。

ゆるーい潮風の中で、波にゆらんゆらん揺られながら、無心でコンコンしてるラッコ。
生帆立、うまいんだろうなぁ……。
そう思いながら、その場でビールと焼き網を用意してね。

コンコンコン……。
奴らの生活音を聞きながら、私もカパっと帆立貝を割ってね。

パチパチパチ……。
濃口醤油とバターを垂らして、よだれ垂らして待つんです。

大抵その辺りで、課長と部長が走ってやってくるんですよ。
顔を真っ赤にして、怒り狂った彼ら、いつも同じこというんですよね。

せめて昆布だし醤油を使え、と。
でもラッコがいたら、昆布、取って来られないじゃないか。

昆布〆カンパニーは今日も元気です。



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