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ドイツ語喋れるようになりたいなら、喋るしかない!

僕が、一大決心をしてドイツにやってきたのが去年の3月。まずドイツに来て何をやらなければいけないかというと、そうです、「ドイツ語」です。ちなみに僕がドイツに来た時のドイツ語は、独学で勉強した初級文法レベルの知識のみでした。もちろん全く喋れません。とりあえず一年で大学に入れるくらいのレベルのドイツ語を身につける、というのをその時点での目標にしていました。

「おいおい、おまえホペイロしに来たのになんで大学なんだよ」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、ドイツ語もできない、ドイツでコネもない日本人がいきなりどこぞのサッカークラブで働けるかといえば、そんな甘い話ある訳ないと思っていたので、とりあえずケルン体育大学に入って、そこで勉強しながらチャンスを伺おうと考えていました。(実際そんな甘い話があるのがこの3か月後の話なのでビックリですがそれはまたの機会に笑)ドイツ語のレベルはA1という初心者レベルからC2というレベルまで6段階あります。ドイツの大学に入るためのDSHという試験(これも今度詳しく書きたいと思います)に合格するには、だいたいB2からC1の間くらいのドイツ語能力が最低でも必要です。ドイツの大学はとても親切で、大学で学びたい外国人にドイツ語の授業を格安で提供してくれる語学準備コースというのが大抵あるのですが、そこで勉強するのにもB1のドイツ語が必要なので、ドイツに来た時の僕は半年でまずそこまでたどり着くことを目標にしていました。

語学学校初日、必死にメモして覚えていったドイツ語で、「A1ではなくA2から受講し始めたい」と先生に言うと、特にテストもなくすんなりA2のコースへ入れてもらえました。心の中でラッキーと思ったのも束の間、授業が始まるともう地獄です。

「先生が何言ってるかさっぱりわからん」

文法の部分なら、独学で勉強していたのでまだわかる。ただ会話やリスニングのテーマになると、本当に何を言ってるのかわからないので、質問されても、全く答えられず、先生も困ってしまっていました。さらにこの地獄にさらに拍車をかけたのが、周りのほかの生徒が思いのほか喋れる、ということです。語学学校始まって最初の2週間は、ただただ自分のできなさへの劣等感と恥ずかしさで、早く授業おわれー!としか思っていませんでした。

もうひたすらに悔しい。

早くみんなに追いつきたくて、語学学校が終われば図書館で勉強、家に帰れば、YouTubeでドイツ語の動画を見る。毎日ひたすらドイツ語の勉強をしていました。

でも今よくよく考えてみると、この時何かが欠けてたんですよね。そう、「会話」。

これが欠けてたことが、今でも結構僕のドイツ語の弱点になっちゃってるんです。あーもっと語学学校のみんなとお茶したり、どっか出かけたりしてればよかったな、と思います。喋らないのに喋れるようになるわけがないんです。教科書とにらめっこしてるだけでは、知識は身についても、喋れるようには絶対にならないとこの時点ではまだ気づけていませんでした。いや、気づいてたんだけど、なかなか行動に移せなかった。みんなに話しかける勇気がなかなか出なかった。「言ってることが間違ってたらどうしよう。恥ずかしい。きみんなにバカだと思われたくない」という気持ちがいつも足を引っ張り、自分から壁を作ってしまっていました。幸いなことに僕はクラスメイトに恵まれていたので、向こうからその壁を、ぶち壊してくれました。ご飯に誘ってくれたり、ピクニックに誘ってくれたり、わざわざ「フランクフルトに美味しい日本食屋さんがあるから一緒に行こうよ!」と調べて誘ってくれるクラスメイトもいました。本当に感謝感謝です。

みんなと喋るようになってから、明らかにドイツ語は伸びました。これは自信を持って言えます。今まで聞き取れなかったのが聞き取るようになったり、話せなかった複雑な文が話せるようになる喜びはハンパないものでした!

今外国で外国語を勉強し始めていたり、これからしてみたいと思っている人に声を大にして言いたいのは、

「まちがっててもいいから言葉にすることを怖がらないでほしい」

ということです。これって簡単なようで日本人の多くの人にとって難しいことなんじゃないかなと思います。これが最初からできていたら、今頃もっとドイツ語喋れるようになっていたんだろうなぁといつも思います。もう過ぎてしまったことは仕方ないので、今は、チームのみんなや友達との会話をすごく大事にしています。純粋に会話を楽しむことが本当に大事です。

こうやって語学学校で四苦八苦しながらも少しずつドイツ語ができるようになってくると、欲張りな僕は、勉強だけでは物足りなく感じるようになってしまいました。そこで次なる行動に出ることにします。

と今日はこの辺で。読んでいただきありがとうございました。次回はいよいよサッカークラブの面接に呼ばれるまでを書きたいと思います。

Tschüss👋

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