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チームでたった1人の日本人が居場所を見つけるために心がけたこと

こんにちは。前回はドイツのサッカークラブで面接にたどり着くまでを書きましたが、自分の予想の斜め上を行く反響を受けて、noteを書くことに若干のプレッシャーを感じ始めている今日この頃です笑

さて、そんなこんなで、面接も無事やり遂げて、晴れてFC Carl Zeiss Jenaで働くことになりました。(面接はかなりあっけなく、ガチガチに緊張していった割には「じゃあ来週から来てね〜」くらいの軽いノリでした笑)ドイツに来た荷物をそのまま丸々抱えて、あれよあれよという間に見知らぬ街Jenaにやって来ました。Jenaの駅に降り立つと、チームマネージャーが迎えに来てくれていて、さらに宿泊するホテルの部屋まで用意されていて、何というVIP待遇だと1人心踊っていました。(ちなみにこのホテルの部屋に今でも住んでいます笑)

翌日から早速スタジアムに行ってお仕事開始です。チームの始動日はその次の日だったので、初仕事の日には何人かのスタッフと挨拶したくらいでした。問題はチーム始動日です。チームには日本人選手はいません。(そもそもドイツ3部にその時日本人選手が0)もちろん日本人スタッフが働くのもクラブとして初めてです。自他共に認める人見知りとしては、うまくチームに溶け込めるか不安で仕方ありませんでした。チームの始動日、ミーティングでみんなが集まった前で、監督にすごくぶっきらぼうな感じで、「なんか日本人の用具係が研修で来たからまぁよろしく」みたいな感じで紹介されて、もちろん選手のみんなのリアクションめちゃくちゃ微妙。これはマズイ。。なんとかして溶け込めるようにせねばとすごく焦ったのを覚えています。

とは言っても、ただでさえ人見知り、さらにはドイツ語もそれほど喋れない日本人が、いきなりドイツ人の大柄な選手たちとコミュニケーションを取れなんて言われてもそんなことできるわけがありません。なので、できないならできないなりにいくつかのことを心がけるようにしていました。

①とにかく挨拶はしっかりする!

②向こうから話しかけてきたらとにかく大きなリアクション!

③常に笑顔を絶やさない!

④頼まれごとはできるだけすぐやる!

⑤仕事を楽しむ!

心がけたことと言うから、何か特別なことかと思ったらそんなことか、と思われた方はごめんなさい笑でもこれ、結構大事なことなんですきっと。もちろん自分の仕事を高い質でこなすと言うのは大前提です。ただそれに関しては、できる!という謎の自信があったので、それにプラスしてこれらのことを心がけていました。

①とにかく挨拶はしっかりする!

これはどこの国でも大事なことですよね!とにかく明るく満面の笑みで挨拶!ドイツのチームは挨拶するときに結構ハイタッチもするんですけど、今ではお辞儀に手を合わせるパターンなど何種類かのバリエーションもできました!あと、いろんな国にルーツを持つ選手がいるので、色々な言語での挨拶を仕込まれた結果、日本語、ドイツ語、英語の他に、フランス語、ロシア語、スペイン語、トルコ語、アラム語、セルビア語、フランス語で挨拶ができるようになりました!やっぱりその選手のルーツの言葉で挨拶されると嬉しいみたいですね!

②リアクションはとにかく大きく!

自分からうまく話しかけることができなかったので、向こうから話しかけてきてくれた時には、とにかくリアクションをしっかりするようにしていました。謎の言葉で茶化してくる選手が何人かいるのですが、その謎の言葉をおうむ返しのように復唱するとなぜかみんな大爆笑してくれます。果たしてどういう意味の言葉を言っているのでしょうか🤔恐ろしくて聞けません笑

③常に笑顔!

とにかく笑顔!いつも笑ってます!そしたらみんなも笑ってくれます、単純です笑ただ何か言われたけどよくわからなかった時も笑って誤魔化しているのはしばらくしてバレました笑

④頼まれごとはできるだけすぐやる!

ドイツ人の人たちは何か頼んでも、「おう、やっとくぜ!」って言って、そのまま忘れてしまうことが結構あります(自分の周りのドイツ人だけでしょうか、、笑)だから例えば選手から「これが欲しいんだけど用意してくれない?」と頼まれた時はできるだけすぐに用意してあげるとちょっと違いを作れます。これは、選手からの信頼を得る上ですごく重要なキーになっている気がします。頼まれごとをした時に、笑顔で二つ返事をすることもいい印象を与えているようです。

⑤仕事を楽しむ!

これは選手から1番褒めてもらえるところです!「ケンタはいつも楽しそうに仕事してるよな!」とか「疲れを顔に出さないのがすごい!」ってよく言われます。やっぱり選手の前でネガティブな雰囲気出してると、向こうも良く思わないですよね。選手が気持ちよくプレーするためには、まず自分が自分の仕事を楽しむってことを大事にしています!

これらのことを心がけていたら、気づいたら自然とチームのみんなと打ち解けることができていました。ドイツ人と日本人である前に、そして選手と用具係である前に、やっぱり人と人なんだなぁとすごく感じました。

ホペイロという仕事は「選手がいかに気持ちよくプレー出来るような環境を整えることができるか」ということに尽きます。裏方のスタッフが毎日ブツブツ不満を言いながら仕事をしていたら選手も気持ちいいもんではありませんよね。そういう意味でも、これらのことを心がけることはこの仕事をする上でとても大事なことだと思っています。

もちろん、ホペイロとしての仕事をしっかりやることで、選手たちがそれを評価してくれたのも、自分がこのチームで居場所を見つけられた重要な要素の1つです。ドイツのクラブでホペイロとしてどんなことにこだわりを持って仕事をしているのかはまたの機会にでも書きたいと思います。

今日はこの辺で、、

Tschüss 👋


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