エホバの証人という新興宗教

このnoteを読んで下さる方で、どれだけの方が"エホバの証人"という新興宗教をご存知なのでしょう。

簡単に言いますと、アメリカのなんとかチャールズという人が設立した聖書を基にしたキリスト系の宗教です。もう、創設者の名前なんて忘れました。当時は耳にタコが出来るくらい聞いていたはずなのに。人の記憶とはテキトーなものですね。

キリスト系といってもカトリックやプロテスタントなどの宗派があります。エホバの証人は、キリストを崇拝するのではなく、キリストを地に遣わしたエホバという全知全能の神を崇拝しています。

そして、聖書は新約聖書でも旧約聖書でもなく独自に翻訳した新世界訳聖書というものを用いています。その大きな特徴として、神の名前が"エホバ"と訳されています。

後は世間的に知られている事として、偶像崇拝をしない、政治に関与しない事で有名です。行動面で目立つことと言えば、信者の子供は武術の授業を受けない、神社やお寺参りに行かない、その他の宗派でのお葬式に参列しない、選挙活動に(学校の生徒会役員の選挙活動を含めて)参加しない、輸血を受け入れない、懲らしめの鞭と称して子供への体罰をする、世の人(信仰していない人)との積極的な関わりを持たない、などなどなど。

一見してエホバの証人は"信仰心に厚い無害な人"に見えます。常にその教えに忠実であろうとしますし、争い事を好まないです。布教活動も家を一軒一軒周るという超原始的な活動ですが、デモをしたり過激化する事はないです。また、見た目の清潔感も重視されがちです。

ですが、蓋を開けてみると鞭という身体的な虐待から始まり、信仰について疑問を持つことや親に反発する事は全て悪と定められていて、悪を排除する執念はすさまじいものですので、精神的虐待にも発展していきます。

ネットでも話題として取り上げられた事のあるもので言えば、信者の両親が我が子の手術に際して必要な輸血を拒否した事件です。輸血拒否により、実際にその子は命を落としています。世間では、子供の人権や信仰の自由という名の虐待などと言われていました。反対に、宗教内では我が子の現世での命よりもエホバへの信仰を貫いたとして賞賛されていました。

キリスト教に馴染みがない方ですと、ただのサイコパスなエピソードですが、エホバの証人の教えの中に、教えを守るものは楽園にいける、とされています。これは、死後の世界ではなく、この世に悪が蔓延っているのでエホバは時期を見てこの地球上の全ての悪を滅ぼして、地球を楽園へと変えて下さる。その時に生き残れるのはエホバの証人のみである。また、信仰したまま亡くなった人々も復活して皆が永遠の命を手に入れられる。という教えなのです。なので、現世の我が子を見殺しにしても、楽園の地で復活して再開できる。という考え方になるのです。

そして、(新世界訳)聖書をより理解し、現代社会に当てはめられるような解釈が書かれた出版物も沢山出ています。月に4冊くらいは"ものみの塔"と"目覚めよ!"という冊子が発行されます。今でも覚えているのが、その表紙だか挿絵だかに、子供数名が笑顔を向けているものがありました。中身を読み進めていくと、その小学生程度の少年少女たちは、輸血を拒否した事により命を落とした子供たちでした。いや、普通にサイコパスwww

あと、俗世間の物は排除する傾向がかなり強いのですが、私が現役生だった時ではまだインターネットというものが今ほど浸透していませんでした。ですので、ネット=悪!と教え続けられていたのですが、数年前に公式Webサイトを見つけた時は衝撃でした。

悪はあれだけ排除しろ、と推し進めてきて、いつの間にやらその悪に染った様です。


私の幼少期は教えの矛盾点も知らずに、全てをこの宗教に支配されてきました。未だに弊害が沢山あります。何がそんなに私を苦しめてきていたのかは、長くなりますのでまた別の機会に。



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