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ジョーカー

予告編はこちら。
https://www.youtube.com/watch?v=C3nQcMM5fS4

主演のホアキン・フェニックスはいい役者ですね。「グラディエーター」などで観たことはあったのですが、主演という形でがっつり演技を観たのははじめてでした。アメコミのキャラクターである「ジョーカー」を現実世界に存在させることができる演技力に驚きました。

本作を観ていて思い出したのは「アメリカン・ビューティー」です。似ているわけではないのですが、「アメリカン~」は、下ネタ満載の作品であるにもかかわらず洗練された印象を与える作品でした。それに対して「ジョーカー」は下層階級の苦しみを描いているにもかかわらず、同様に洗練された作品になっています。

現実と妄想の混在も多いのですが、観ていて自然と理解できる。このわかりやすさは、トッド・フィリップス監督の上手さなんでしょうね。「ハング・オーバー!」もわかりやすい映画でした。そして、中だるみせずに最後までテンションを保つことができるエンターテイメント性を作り出せる監督でもあります。暗くて重い「ジョーカー」を中だるみもせずに最後まで一気に見せる手腕は相当なものだと感じました。

ネットの情報では「万人に勧められる作品ではない」といった類のコメントが散見されます。私も、誰もが満足する作品ではないと思います。しかしながら、映画好きにはぜひ観ていただきたい傑作映画であることは間違いないところでしょう。

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