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女殺油地獄

1992年の五社英雄監督のバージョン。オープニング映像があったので、こちら。
https://www.youtube.com/watch?v=A_ewOIFIFwk

近松門左衛門の人形浄瑠璃がもとになっています。
油屋の与兵衛は放蕩者で、問屋の元締めの娘に手を出してしまう。そこに、育ての親代わりの女性が入り込んできて、与兵衛の人生がさらに狂っていく。というお話。

与兵衛が女たらしなのはわかるのですが、それ以上に女が怖い。与兵衛が翻弄されているだけなのではないかという気もします。どうにもならない人生を送る人は、結局どうにもならないまま終わってしまう。そんなやるせない気持ちになる映画ではあります。男としては、色々な女に言い寄られる与兵衛がうらやましいという本音があるというのは、つけ加えざるを得ないですね(笑)

クラシカルな美的感覚のある映画でした。1992年というと、私などはさほど昔に感じなくなってしまいましたが30年ほど経っているのですね。


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