ボーダーライン

「ブレードランナー2049」のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作品。
ざっくりとしたストーリーは、FBI捜査官と国防総省が協力して麻薬カルテル撲滅のために戦う、というもの。FBI捜査官をエミリー・ブラントが、国防総省の顧問をジョシュ・ブローリンが演じます。さらに、ベニチオ・デル・トロが正体不明のコロンビア人として出演。エミリー・ブラントの視点で描かれる映画ですが、デル・トロが主役のような映画です。

映画は、物語、俳優の演技、キャラクター、映像、音楽、など様々な要素によって構築されています。この作品は、そういった様々な要素のクオリティがとても高い。いずれかの要素がずば抜けているのではなく、総合的にレベルが高いのです。
逆に言うと、だからこそ大ヒットはしない、ということかもしれないです。
「アベンジャーズ」のようなヒーロー映画ではないし、「君の名は。」のように、映像と音楽で観客をどんどん引っ張っていくCM的な手法に特化しているわけでもない。
優等生がかならずしも人気者ではない、というのと似ていますね(笑)
しかし、この優等生っぷりはすごいので、ミニシアター系が好きな方にはお勧めです。

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