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[読んだ本] LIFE SHIFT(ライフ・シフト)もう一つ人生があったら。が叶ってしまうかもしれない時代

前回日本出張をした際に、ある化粧品メーカーの女性社長さんから教えていただいた本です。その方は化粧品会社の前にすでにもうひとつ、神楽坂で美味しい和菓子屋さんを経営されおり、経験が豊富な方で、次の新しい挑戦として国産化粧品を開発されていました。

その時のきっかけというか、原動力となった本としてお勧めしてくださったのが、イギリスの経営学者と経済学者によって書かれたLIFE SHIFTです。


- 2107年の主な先進国では、半数以上が100歳よりも長生きになる。人生はより長く、健康なものへシフトする。

- 80歳程度の平均寿命を前提に〈教育〉〈仕事〉〈引退〉の3段階で考えられてきたライフコースは抜本的に考え直されなければならなくなる

- 労働市場に存在する職種は、これから数十年で大きく入れ替わる。

- 男女の役割分担が変わる。質の高いパートナー関係が必要になる。

- スキル、知識、仲間、評判、健康、生活、友人関係、アイデンティティ、人的ネットワーク、オープンな姿勢が大切

などなどレビューの抜粋ですが。

長寿という贈り物を貰う引き換えに、その長い人生を支えるために必要なスキルが、ある一定の時期を越えると入れ替える必要が出てくるかもしれない、といった説明がされているそうです。

例えば現在の日本の高齢者が、学校や社会で習ったスキルで定年退職60-65歳まで辿り着き、そこから死ぬまでを年金でなんとか支えられることが出来るが、

これから我々が100歳まで生きるとなった場合、仮に定年退職が変わらないと仮定するならは、生活を支えなければならない年が40年もあることになる。むむ、、長い。。。

つまりこれからの時代の人間は、自分の寿命を支えるために、人生の途中で再度社会の変化に適応し、スキルの学び直しをする必要があるかも。といった内容だそうです。

内容そのものももちろん興味深いんですが、ここで私が思ったのは

寿命が伸びて健康が持続するのなら、いつかの自分が思い描いた
「もし、もうひとつ人生があったらあんなことをしていたな。」とか
「こんな人生を送ってみたかった。」という妄想が、ひょっとすると叶えられてしまう時代にあるんじゃないかということでした。


だから人生を旅する期間があってもいい

自分を見つめなおす時間があってもいい

何かをやり直したっていい

変化を楽しみ、充実したライフ・ワークを築くために、自分をリ・クリエーションする力が必要なんだそうです。面白そうな本ですね!

丁寧な言葉遣いと振る舞いから、丁寧な生活を送られている様子が自然と連想させてしまうそのお客さまと会って、私も丁寧な暮らしを心掛けたいなぁ・・・

なんて思っている一方、世界で一番時計が早く回るこの街に住んでいる自分を見ると、人間とはつくづく言動の一致しない生き物なんだなと思うのでした。


おわり

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