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「分業」から「合作」へ / コミュニティの生まれ直しについて

コミュニティとシステムの相補関係

かつて、コミュニティは必要から生まれました。

コミュニティを形成して生存の可能性を高めた集団だけが生き残ってきたのです。生き残りのために、分け合い、支え合い、その実践がコミュニティを形成しました。

そして時は流れ、コミュニティとは別のシステムが生まれました(めっちゃ端折りますが)。

それが市場と国家です。

市場と国家は、コミュニティの持っていた分け合いと支え合いの機能を受け持つようになり、どんどん効率的な社会へと進んでいくことになります。


分業の帰結はその仕事の消滅

そうして効率化が推し進められた結果、あらゆることが「分業」(division of labor)されていくことになりました。

今では細分化された仕事は特化型AIやロボットのほうが上手に低コストでできてしまいます。人間の仕事がなくなるという状況は、高度な分業の帰結でもあります。

では、分業の帰結として仕事(正確には個々のタスク)がなくなったら、わたしたちは何をすればいいのでしょうか?結果として生まれる膨大な余暇をどうすればいいのでしょうか?


分業から合作へ

生存と効率化のためのシステムは「分業」(division of labor)で機能してきた、と書きました。

これからは分業によって生まれたその膨大な余暇を使って、分業の逆をやってみるのはどうでしょうか?

分業の逆とは「合作(integration of work)」です。

合作によって、今までにない新しい掛け合わせが生まれます。これは、解決が難しいために未解決で残されたやっかいな問題を解決する手立てになります。

やっかいな問題とは、例えば、私たちはいま個やコミュニティの存続のみならず、種として、さらに生態系全体としての生存をこの地球1個のなかで考えなくてはいけなくなりました。これも分業による極度の効率化が招いた事態です。

このやっかいな問題は分業では解決できません。この問題自体が分業の結果として生まれたのですから。逆に、合作によってこそ、この手の解決へと向かうのだと思います

少し大きなことを言いましたが、地球規模の課題解決に必要な「分業から合作へ」という流れは、ひっそりと私たちの足元へと連続しています。

実際、いま新しく生まれているコミュニティは分業ではなく合作に向かっています。

分割(division)ではなく統合(integration)へ。

そして、労働(labor)ではなく作品(work)作りへ。


コミュニティは生まれ直している

かつて、コミュニティは必要から生まれました。

システムもそれを補うように生まれました。でも、システムは過度の効率化に傾いてしまった。

だから今、こんどはコミュニティの方がシステムを補うように、新たに生まれ直しているところなんだと思います。


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黒田 悠介 / 議論メシ

「議論で新結合を生み出す」を活動ビジョンに、新しい職業とコミュニティを生み出しています。1on1課題解決「ディスカッションパートナー」/議論というフラットでポジティブな対話でつながる「議論メシ」

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