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バランスを崩さなければ歩けない

歩いているとき、わたしたちは断続的にバランスを崩しています。バランスを崩さなければ、その場から歩くことはできません。

バランスの崩壊と回復が歩行である

その瞬間は一瞬。無意識のうちに終わっています。歩く様子をスローモーションでイメージすると、少し分かってくるかもしれません。止まっている状態から右足を一歩踏み出すとしましょう。以下にザクッと説明します。

右足を浮かせると、全体重が左足にかかることになります。左足にかかった重心は、左足の靴底の範囲内にあるときはバランスが取れているといえます。その状態でストップすることもできる。しかし、右足が前に出ていくにしたがって重心が左足の靴底からはみ出して前に移動すると、バランスは崩れます。もうこの状態でストップすることはできません。棒が倒れるように体が前に倒れていきます。そのとき、浮かせていた右足の出番がやってきます。右足を元の場所よりも前に着地させ、両足でバランスを回復することに成功します。

このようにして、人は一歩を踏み出しています。バランスを崩しては回復させる。その不断のプロセスが歩行を可能にしています。


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組織や個人もバランスを崩しながら進む

組織や個人も、こうしたプロセスで前に進むのかも、と思うのです。

例えば企業はどうでしょう。既存事業だけでやってきた企業が新規事業に注力し、両足で立てるようになったとしても、いずれ次の一歩が必要になります。そのとき、既存事業を手放したりクローズさせたりすることも必要になることがあります。

タコのように何本も足があり(経営リソースが豊富にあり)、何足のわらじでも履けてしまうなら、バランスは崩さずに進めるかもしれません。しかし、すべての企業があらゆる事業に注力できるわけではありません。やはり、バランスを崩して次の一歩を踏み出すタイミングがあることを想定しておく必要があります。

個人の場合はなおさら、リソースは企業よりも限られていますから、一歩踏み出すにはバランスを崩す必要があるでしょう。本業と副業があれば、副業を別のものに切り替えたり、場合によっては本業を手放すこともあり得ます。

人間のメタファーなので2本足をイメージして書き進めています。もし1本足という状況だとしたら、かなりバランスを崩しやすいので、もう1本くらい足を生やしておいてもいいかもしれませんね。


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ときには軸足を手放すことも

私自身、この2年ほどで何度か軸足となるメイン(本業)の肩書きを手放してきました。

もう手放してしまった「フリーランス研究家」もまだまだいけたなあと思ったり、「ディスカッションパートナー」はまだ手放すかどうか迷ってはいますが、こうした肩書きの新陳代謝をしながら変化してきました。

【2018年】
フリーランス研究家(メイン)
ディスカッションパートナー(サブ)

【2019年】
ディスカッションパートナー(メイン)
コミュニティデザイナー(サブ)

【2020年】
コミュニティデザイナー(メイン)
?????(サブ)


一歩踏み出すあなたへ

止まることも必要です。常に歩いているのは疲れてしまいます。でも、歩き出すときがくる。そのときに、この記事がその人の背中を押ししてバランスを崩して一歩踏み出す一助にでもなれば、嬉しいなあと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます!サポートも嬉しいですが、ぜひ「スキ!」をつけたりシェアしたりしてほしいです!それが次の記事を書くチカラになります。