【ご報告】NPO法人そるな を設立しました
2022年の11月吉日。
これまで3年と半年、個人事業主として活動してきたこの家事代行サービスを「NPO法人そるな」という名前で再スタートさせました。
この数年間、どんな時も私の拠り所としていて存在してくれた「家事代行サービス」というこの仕事。この仕事が秘める素晴らしさと、私が感じている社会的意義を1人でも多くの方へ伝えるために、何故NPO法人という形を選んだのか。その想いについて、今日はこの場をお借りして皆さんにお伝えさせていただきたいと思います。
これまでに書いてきた記事の総集編+おまけ付の記事になります。
少々長くなってしまいますが、何卒お付き合いいただけますと幸いです。
法人名「そるな」の意味
そるな(Soluna)とは
男性の象徴である太陽(SOL)
と
女性の象徴である月(LUNA)
を組み合わせた造語です。
その意味は「夫婦」、そして
『なくてはならない、かけがえのない存在』のこと。
仕事にも家庭にも、私たちにはそれぞれの役割があります。
社長と秘書とか、営業と事務とか、そうした相対する全ての関係には必ず役割があり、誰が偉いとか、上だとかではなく、それらの役割全てが「なくてはならない、かけがえのない存在」です。
家庭内において、家事もまさしく、そうした日の目を浴びにくく、「やって当たり前」「できて当たり前」だという印象を受けやすいのかもしれません。
だけど、家事や育児にかける労力や時間、思いやりや葛藤も含めた、それら全ては、尊く、「なくてはならない、かけがえのない存在」なのだと、私はこれまでの3年半以上家事代行として活動する中で常々感じてきました。
このNPO法人そるなでは、そうした
大切な人のことを思い、今日も全力で奮闘するあなたのことを受け入れ、讃え、支えられる存在でありたい。
そんな願いを込めて、法人名を「そるな」と命名させていただきました。
この法人のミッション
NPOそるなでは、家事代行のことを「家庭支援」と考えています。
人の根幹をつくるのはまず「家庭環境」にあり、発達心理的にも、幼少の頃から過ごす家庭環境は大きく影響するのだと、これまでの趣味の一環でもある勉強・研究によって数多く学んできました。
また私自分自身の幼少期の経験からも、至って一般的な家庭に生まれ育ち、過ごしてきたにも関わらず、大人になるまで漠然と感じていた
「生きづらさ」
「人との信頼の繋ぎ方」
「自信の無さ」
こうしたものは、「案外幼少期からの日常的な生活の擦れ違いによって発生している可能性があるのでは?」と感じており、そしてそれが学問的にも根拠が裏付けされて行くに従って
現代社会が、いかに子育て世帯にとって苦しい世の中であるか
確信を持つようになりました。
つまりは、保護者・養育者がやることに追われ、精神的な余裕がなくなってしまうと、そのような状態の大人の顔色を伺いながら生活する子どもたちにとっても、精神的に良い影響とは決して言うことができないのです。
この法人の最大の目的は、家事代行を通じてまずは養育者を支援することで、子どもの生活環境を整えることにあり、
また養育者の経済事情の影響で、サービスを受けられる家庭に差別があってはならないと考えます。
家事代行という業界において、
新しく知り合った方に家事代行として名乗ると、ほぼ100%の確率で
「お客さんはお金持ちの人が多いの?」
と聞かれますが、それではダメなんです。
家事代行が、家庭支援が、お金持ちや余裕のある方だけを受けれていたのでは、この国の将来を担う子どもたちの格差は、どんどん広がっていく一方なんです。
そうではなく
1人でも多くの子どもたちが社会によって見守られ、日常生活レベルで支援され、そこには格差なんてなくて良いと知ってもらえるように。
そのためには、通常事業(家事代行)だけに留まらず、より広くの社会を巻き込み、家事代行というものが、高級嗜好品ではなくなるように。
ひと世帯でも多くのご家庭にとって、当たり前の選択肢となれるように。
そのために、私たち NPO法人そるな は生まれたのです。
株式とNPO、どっちにしよう の葛藤
そもそも、この活動の法人化を視野に入れ始めたのは
家事代行も3年目に突入した頃(ちょうど京都へ移住したあたり)からでした。
基本的に、なんでも「やってから考える」というイノシシ思考の私ですが、家事代行の法人化に関してはどこか慎重な部分もあり。
「年商がこれくらいに到達してから考えよう」
「今ある出来事が落ち着いてから調べてみよう」
そんな風に、法人化についてはどこか遠慮がちな部分や漠然とした不安を抱えており、なかなか重たい腰が上がらなかったのです。
そして何よりも、自分が家事代行を始めた当初から続けるに従って次第に大きくなっていった葛藤、
自分の大切にしたい理念と、家事代行という業界が持つビジネスモデルを両立させるための打開策が見出せず
こうした課題に苛まれながら、気がつけば3年も時が経過してしまったのでした。
(家事代行始めた当初のTwitterがコチラ👇)
そうして3年間の間、この仕事との向き合い方や自分自身の内側に潜む葛藤とも沢山悩んだりもしたのですが、最終的には
約3年の自分探しと共に
私の日常のすぐそこに、どんな時も居てくれた
家事代行というこの素晴らしい仕事を、もっと愛そう、広めていこう。
私の生業として行こう。
と、そう、法人化に対して前向きに考えることができるようになったのが、今年の1月の話でした。
また最後まで、株式会社にするか、NPO法人にするかは迷いに迷っていたのですが
本当は、NPO法人として、挑戦してみたい。
そんな気持ちがずっとどこかにあったような、今思えばそんな気がするのです。
自分の周囲に、NPO法人を立ち上げた経験がある人がたまたまいなかっただけで。
本当は、NPO法人として、挑戦してみたい。
その選択肢を持ち続け、また様々なご縁やタイミング、そして周りの信頼する方々からの応援があり、
周りの皆さんの後押しがあって、NPO法人として旗を揚げることを決心したのでした。
具体的な事業内容
事業①:家事代行サービスの展開
これも家事代行サービス事業をメインとして行っていくことには変わりなく、
そしてそれらは大きく分けて3種類のプランに分けることにしました。
こうして、NPO特有の制度である寄附ありきで物事を進めるのではなく、法人プランの確保によって、このNPO法人がの経営が継続できる最低限の財源を確保することで、3家庭支援プランが長期的に継続できるようカバーします。
つまり、法人経営の基盤を整えた分だけ、プラン3で救えるご家庭の幅が増えていく訳です。そのためにも、もっと多くの方に家事代行という職種が秘める社会的な可能性を知っていただき、実際に導入していただく。このようなサイクルで進めていくことにいたしました。
またさらに、プラン1で出会う 単身用シェアハウスの住民さんなど、これから家族を持つであろう若者たちや他で出会っていく若者たちにも、家事代行という存在を身近に感じていただくことで、2つ目の事業が輝くのです。
事業②:家事の分担に関する啓蒙活動
イベントへの出展や講演活動、また大掃除など家庭内における大規模な掃除のプランニングなどを通じて
家事代行という立場を起点に考える、日常の家事育児分担やコミュニケーションを見つめ直すきっかけをご提供します。
仕事や他のコミュニティに関してのコミュニケーションや人間関係に関しては、積極的に考える人が多くても
案外、家族間に特化したコミュニケーションや人間関係役割分担を、改善しようとしたり、積極的に勉強したりする人は、ごく少数派です。
また、子育てに関しては他のどんな分野と比較しても、圧倒的に正解がないにも関わらず、「親」という当事者になるまで、事前に対策や計画、イメージトレーニングを行う若者も、決して多くはありません。
こうした「自分の家族をつくる」ことに関して、私たちはもっと日常的に情報が得られる機会を提供して参ります。そうすることで、いざパートナーと結ばれ、家族として新しい関係をスタートさせていく時に、必要最低限の情報や心構えは既に周知できている状態を目指します。
事前情報や心構えがあるのとないのとでは、その後の家族生活の協力スタンスも大きく変わってくるものです。
NPOそるな では、こうした何かきっかけがない限り敢えて考える機会もないような、ごく日常的な家族の在り方や心構えを得るきっかけや、生活に必要な家事の最低限のスキルを習得してもらうまでのサポートを実施します。
個人事業主として活動してきた、これら2軸の事業を
まずは最初の1年〜2年にかけて、より大きく展開していくための基盤づくりの時として参ります。
本当は、その先の3年目くらいまでの展望も視野に入れておりますが、今はまずここの目の前にあるものを必ず成し遂げるように。
そして必ず、NPOではなく認定NPOへと進化できるように。
NPO特有の制度について
株式会社にも上場制度があるように、
NPO法人にも『認定制度』というものがあります。
法人立ち上げの中で、最も手順が難雑だと言われるNPO法人ですが、法人設立後も多くの制約があり、そして認定NPO法人として認められるためには、さらに沢山のハードルと条件、そして実績年度数が必要になります。
でも、なんとしても私はこの認定NPO制度に、最短で切り込みたい。
そして、認定NPOになることで受けられる、数多くの支援制度に参入できるようになりたい。
実は、認定NPOになることができたら、ふるさと納税の支払い先に指定していただくことができたり、法人様はご寄付いただいた金額の一部を法人税の還付対象として計上することができるのです。
つまり、国民として 避けては通れない税金の支払い先を、国ではなく認定NPO法人が受け取ることができるのです。そこに切り込むことができたなら、日頃から応援してくださる皆さまの、お財布を必要以上に圧迫することもなく、ご支援いただくことが可能となります。
実は、認定NPOにエントリーするためには、これを今読まれているあなたにも何卒ご協力いただきたいことがあるのですが、それは最後にご紹介させていただければと思います。
走り出す、私の野望
家事代行として活動してきた、これまでの3年と半年。
様々な葛藤を経て、
まずは家事代行というこの仕事を通じて
お客様のお力をお借りしながら、私という人間と闘い、葛藤した最初の1年と
家事代行としてのこれからに疑問を抱き、模索してみた1年と
家事代行として胸を張れるようになるまで、自分自身の働き方を受け入れるようになった、1年半と
そうして、沢山の方々から応援され、支えられて、なんとか自分の両足で立てるようになった、今。
これからこの足で、どんな未来を選んで歩いて行こうか。
そう考えた時に、やっぱり私の信念として思うことは
今まで沢山の方からいただいてきた恩と感謝を、
これから出会う皆さんへ循環させて行きたい。
ここにあるのです。
私という人間は、もともと泣き虫で、頑固で、そのくせ自分に自信なんかなくて、ほどほどに面倒くさいと思うのですが笑、
お客様や仕事仲間、友人、家族、そしてチームのみんな
本当に沢山の方から支えていただいているからこそ、今もこうして毎日笑顔でいられるのだと、心からそう思っています。
だから、今、私の胸の中にある皆さんへの感謝を、これから出会う方や、子どもたちへと繋いでいきたい。
そうすることで、感謝を循環させていきたい。
やはり、自分が思う自分の“正しさ”がここにあるので、その自我を貫いてみたいと思うのです。
だからやっぱり、株式会社として家事代行サービスを展開させていくのではなく
より社会へ寄り添い、考え、還元していけるようなNPO法人の方が、私らしい気がして。
またそうした方が、自分の中でもどこか この仕事に対して腹がくくれるような気がして。
だから、これからどうなるかは正直まだよくわからないけれども
これからも家事代行を起点としたNPO法人として、
みんなと共に一緒に歩いて行くことを決めたのでした。
皆さんへの、お願い
実は、先ほどご説明した認定NPOにエントリーするための第1ハードルとして
毎年継続して、100名以上の方から3,000円の無償のご寄付を受け取ること
が、条件の一つでもあります。
そこで、大変恐縮ではございますが、もしこの記事を読んでくださるあなたがNPO法人そるなを応援していただけるならば、
3,000円のご寄付をお願いいたします🙇♀️
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最後に
最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。
基本的に、このnoteは私個人の思考ダダ漏れ奮闘記であり
その時その時によって感じる激動の毎日を書き溜め、
最近は特に色々とやる事が追い付かずチーン_(┐「ε:)_となり、
未熟な部分だらけの私ではございますが。
でも、それでも
家族から勘当されても何が起きてもどんな時も
一度たりとも辞めようと思ったことは無かった
「家事代行」というこの仕事、
そしその先にある目指すべき「家庭支援」という自分の選んだ道を、これからも道を掻き分け開拓して参ります。
いつもこのnoteを通じて出会う皆さんとのやり取りは、本当に私の支えになっています。
今日もこうして、遊びに来ていただき、本当にありがとうございます^^
これを読んでくださった あなたの今日という1日が、いつもよりほっこりと嬉しく優しさに包まれた一日になりますように。
明日また素敵な1日が始まることを、喜ぶ事ができますように。
そしてまた明日も、清々しい気持ちでnoteでお会いしましょうね!
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!!
おしまい(^▽ ^)
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