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じぶんの宇宙のことで精一杯

最近になって生きるのが前より楽になってきた。

じぶんの宇宙とひとの宇宙を分けて考えられるようになってきたからだと思う。今までもわかってはいたつもりだけど、誰かの態度に傷ついたりそれを根に持ってしまったり、人の目を気にしてしまうくせというのはなかなか消えなかった。

宇宙、というのは「こころ」みたいなものをさす。ものごとをどう捉えてどう感じるかは、じぶんの状態にもよる。こころもちや考え方次第で世界が変わることを知っていたほうが、うんと楽だと思うのだ。

わたしは割と幼いころからこの考え方を持っていた。ともだちとケンカして傷ついたり、部活動で悩んでいるときに父がくりかえしかけてくれたことばによるところが大きい。

父はいつも、「大切なのはじぶんのこころだ」ということを教えてくれた。

今わたしが生きるが楽だと思えるようになったのは、じぶんの宇宙をまんなかに持ってくることに成功したからかもしれない。

たとえば誰かの態度を冷たく感じたとき。少し前のわたしは、じぶんのせいだと思ってしまったり、その態度を向けられたことがショックで、ショックであることを伝えようとしてしまっていた。そしてかぶせるようにいやな態度を取ってしまうこともしばし、あった。

これは誰もしあわせにしなかった。

その人は、おなかがいたかったのかもしれない。何かに焦っていたのかもしれない。それにひっぱられてもいいことは何ひとつないのだ。

そして、どんな状況を「しあわせ」とするかも、人(宇宙)それぞれでもある。しあわせだけでなく、どんなこともほかの星のものさしでははかれやしない。比べることはほとんど無意味だ。じぶんの宇宙のルールに従えばいい。

そのことを理解し、少しずつ訓練して、やっとできるようになってきた。

誰かの宇宙は変えられない。

サチコは今日もじぶんの宇宙のことで精一杯なのだ。

うれちい