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「野性」に込めた思い~好きなように身軽に歩みたい~


「野生」に込めた思いのこれまで


私が「野生」の看護師と
名乗っている意味。
大きくわけて3つのうちの
最後のおはなし。

その1:父の影響


その2:型にはまらず創り上げていく


こちらもお読みいただけると
嬉しいです。


好きなように身軽に歩みたい


そして3つめがこちら。
【好きなように身軽に歩みたい】


私は、
フットワーク軽く、縛られずに
好きな人に会いに行きたいという
思いが強い。


それがこの働き方に
シフトチェンジするにあたっての
大きな目的と原動力になった。



私には好きなものが
沢山ある。
自覚しているが
とにかくミーハー。


色んなことに興味があるし、
やってみたい、見てみたい、
会ってみたい人や物には
すぐに飛びつく。


大きい組織で働いていたとき。
もちろん看護師という職業は
盆暮れ正月が関係ない。


24時間も関係ない。

いつだって
どんな時だって働く。


そういう役割・使命のある
職種だから
それは当然で、
嫌というわけではない。


必要だと思うし
そのスタイルで
長年やってきたので
馴染んでもいる。


勤務表との戦い

だけど
「この人に会いたい!」
「ここに行ってみたい!」
となった時、

私たちはものすごく
頭をフル回転させることになる。


そう、
「勤務表との戦い」だ。

我々看護師が
最も熱心に読み込むもの。


それが【勤務表】


どんな教科書・参考書よりも
勤務表。

No.1のベストセラーである。
「そんなに見ます?」
っていう位見る。
ホントにすごく見る。

真剣に電子カルテ見てるなって思ったら勤務表のパターン多し


自分の勤務はもちろんだけど、
人の勤務まで見るし、

なんなら怖い先輩との夜勤とか
メンバーの組み合わせ、

今月は誰々さんが一番
キツイね、とか



連休取ってるけど
どこ行くのかなとか

そういう余計なお世話的な
どうでもいいけど、
どうでもよくないことまで
見たりするもんだから、


結局みんなが
ものすごく見ることになる。


それが勤務表。


勤務表のアレコレ

病院によるが私の経験では
月ごとにシフトが決まることや、
4週間ごとに決まるタイプが多い。

毎月私たちは〆切までに
休暇の希望を入力し、

作成担当
(だいたい師長さんが多いが、
師長補佐さんや副師長さん、
主任さんが作る場合
なんかもある。)が
これまた開示〆切までに作り、


できあがり次第
公開となるシステムである。


ちなみにこの勤務表、
読み込みすぎて
作られ方のパターンで

「今月は補佐さんが
作ったね。」

などとわかる。




個性が出るのも
勤務表の面白いところ。
(↑作ったことないのに偉そう)


師長さんによっても
得意不得意があって、

異様に作成が遅れまくる人や、

この流れで
ここに夜勤入れて来ます?

っていう
うーむ、、、と
色々思惑を
考えてしまう流れなど、

センス問いたい系の勤務表も
あったりする。
(↑いや、だから作ったことない
くせに偉そうすぎるのよホント)



反対に
こんな人数の
こんな無謀な休暇希望を
こんなに華麗に
まとめ上げます?

すごない?!

という
【勤務表作成センス
大爆発の神】みたいな
師長さんもいたりする。

どちらにせよ、
1つの病棟に
20~30人以上の看護師がいて、
その人たちの

「ここは休みたい」
「ここは明けがいい」
「ここはむしろ働きたい」
「連勤は嫌だ」
「明けの次の日は休みにしろ」

などなど、

好き勝手、言いたい放題の
希望を言ってくる
人たち(←我ら)を

毎月毎月
捌かなくてはならない
師長さんたちには

申し訳なさと、
ありがたさと
尊敬の念しかない。

(しかも、当たり前だが
他の大切な師長業務も
しこたまあるからね。)


作るほうは
とても大変なのである。
(↑作ったことないけど)

こっちも必死


だがしかし。

こっちはこっちで
必死である。


【月に2か所まで】などという
休暇希望を出すにあたっての
決まりがある。

冒頭でも書いたように
私は好奇心旺盛なミーハー。

やりたいことも見たいものも
会いたい人も沢山いるのだ。

月に2か所って
どんな無理ゲーなのか。


というわけで毎月毎月
頭を悩ませ、ガチで真剣に
カレンダーと向き合う。


イメージとしてはこれくらい頭を抱える


当時まだ私は
「私の生活において
手帳を使う必要性は
特になし」という
考えだった。

バーチカルのページなんて
夜勤の場合
そもそも
時間の欄がない。


明けで帰宅して
朝から寝る…という
スケジュールを書き込んでも
今ひとつ
テンションも上がらなければ
見映えもしないのである。



なので手帳といっても
使うページは
月間のカレンダーが
あれば充分だった。

年間12か月分の
マンスリーページがある
小さくて薄い手帳を愛用、
なんなら
暗記でいける程度だった。


(それが今では
手帳術の講師もする側に
なろうとは…。

なので、
毎月カレンダーと
にらめっこしては
最も確実に
休みを勝ち取らないと
ならない箇所を吟味。


◍最悪、夜勤明けで
午前中に帰宅すれば間に合う
昼過ぎ~夜の予定がある日は
当日が休みでなくとも
夜勤明けでもOK

◍この日は
散々飲み倒す予定だから
次の日は休み、
もしくは夜勤入りだと
夕方からの出勤で
ありがたいな…

◍ここは遠征で
2日間は休みが必要だけど
2連休希望は
あくまでもひとくくりで
1回分とみなしてもらえるから…
あと1か所は
どこにどう希望を出そうか…


などと、
検討に検討を重ねまくるのだ。


そして
その一人会議が終わったからとて
油断はならない。


そう、他の人との「かぶり」が
ないかも重要なのだ。


私は20年選手の平(←ヒラ職員)。
役職を断り続けて15年の
ベテランの平(ヒラ)である。


病棟内ではたいてい
2~3チームに
スタッフが分かれていて
看護が機能するように
なっているのだが、

その同チーム内でも
休暇希望がかぶり過ぎたら
「要相談」となるのである。

経験年数が
新人さんと
20年選手のヒラなどと、
バラつきがあればまだ良いが
同じリーダー格の
休暇希望が重なると
話し合いが
必要になることもある。

1日の勤務の中で
日勤も夜勤も
スタッフほぼ全員が若手でも
ほぼ全員が20年選手のお局でも
うまく回らないのだ。

各年代、各役割が担える
スタッフをまんべんなく
組み合わせて
昼も夜も配置をしたい。


だからやみくもに
人数だけカウントして
良しOK!とは
ならないのだ。

ここは
この子が休みだから
リーダーができる人が
いないとだし…。


なにここ、
同期みんなでどっか
行くのかな。
5人全員は難しいな…。


でも同期で旅行とか
絶対行きたいよね、
わかるようんうん。
そしたらここは
私が仕事してた方がいいな…

とか、
ありとあらゆる角度から
考えないとならないのだ。

ここまで書いておいて何だが、
そしてしつこいようだが
私は「作る人」ではない。


正直こんなにいろいろと
考える必要はない。


勝手に考えて
勝手に悩んでいるのである。



\ここ休みたいです/

だけ、シンプルに
希望を出せば良いのだ。
なにせ作る人ではないからだ。


だが私は(そしてみんなも)
勤務表をガン見するし、
希望申請用の
一覧表もガン見するのだ。


そこから
あらゆる人間模様が
見えたりするのも
実は仕事に
役立ったりして面白いのだ。

いつも
何も考えてないだろ的に
自由に希望を出す人もいれば、

出かけなくて…いいの…?と
心配になるほどに
休みの希望を
入力しない人もいる。


入力したところが全て
「学会のため」など
真面目な理由ばかりの人も
不安になる。


完全に余計なお世話だ。

そっとしておけば良い。


というかそれで
とやかくは言わないので、
結局は
そっとはしているんだけど
ちょっと気にはなる。

真面目な先輩に
時にちょっかいを出して
つっこんでみたりして、

そこからおもしろい
プライベートの話が
聞けたりすることもあるので
勤務表は、
もはや私たちの大切な
コミュニケーションツール
だったりもする。


その他としては、
経験と実績に基づく

【希望出してないけど
流れ的にこうなるよねパターン】

というのもあって、
実はそれを見込んで
休み希望を入れるセンスも
問われたりする。

ありとあらゆる
パターンを想定して
希望を入力し、
快適な希望通りのシフトを
手に入れないとならない。

作成者の師長さんの
気持ちや思惑、
その時求められている役割や
出席しないとならない
定例の会議など、

多角的に捉えて
分析し、
入力にその判断結果を
込めないとならない。


私たちは必死だ。


いわゆる
9~17時みたいな日勤と、
その他
16~9時を担う夜勤、
遅番や早番、
午前半日や
午後半日などの
様々なパターンの
勤務がある。


結構引くほど細かい
勤務のパターンがある。

でも明けが良い、入りが良い、
遅番が良いなどという
細かい要望を
ひとりひとり聞いては
いられないので、

あくまでも入力できるのは
「休み希望」だけ。

だけどそれを
日頃の行いを
きちんと誠実に行うと
「ラッキーシフト希望」が
通ったりすることもある。

そこは普段の仕事ぶり、
例えば

・真面目に働く
・いつも文句ばっかり言わない
・要望はここぞという時のみ言う
・勤務変更の必要が生じた場合は
 可能な限り速やかに変わる


そういうことを
真面目に積み重ねると、
いざ自分が困った時に
驚くほど考慮してくれたり、
勤務を変わってくれたりする。


ありがたい。

もちろんそれをはじめから
期待してはならぬが、

こうしてくれそう…という
期待ができるパターンや、
こうなること多いよね…と
いうパターンなんかを
掴んでおくと、
プライベートの予定も組みやすい。

こんな風に毎月毎日
勤務表関連で何かしら
プチ調整の必要が出たりする。

一旦、取っ払いたくなる衝動


私は単純に
その月イチやってくる
頭を抱える困難を
一旦取っ払って
みたくなったのだ。

前置きの話が
長くなりすぎたが
好きなときに好きなように
休んでみたい。


興味のある学びの場には
積極的に参加したい。


推しの活躍に合わせて
地方にも存分に応援に行きたい。


しかもその推しは複数人いる。

歌を歌う俳優さんもいれば
アイドルもいるし
ロックバンドもいる。



メンターの
長谷川エレナ朋美さんや
岸紅子さんのイベントや
セミナーにも行きたい。


腸活や
私の飲酒ライフを
楽しく彩ってくださっている
地方の様々な蔵にも
見学などに行きたいし、

作り手さんにお会いして
お話しを伺ったりと
熱量を感じてみたい。

あらゆるフェスで騒ぎたいし
ひとりそっと
静かでキレイなビーチに
佇みたくもある。

温泉にだって行きたいし
推しの聖地巡礼だってしたい。


私はあらゆる「好き」から
ライブ感のある熱量を
感じることが大好きなのだ。

だから
月に2か所じゃ無理なのだ。

それでも私は
推しのバンドが
魅惑的な地方で
ライブをするのに合わせて
ひとりで旅をして、


その地方の
伝統的な発酵食品と
日本酒を楽しみ、
温泉に入り、
ビーチを散歩して、
ホテルでひとり
のんびりTIMEを取り、

その地方の
観光名所を巡り、
その地に住む友人たちと
酒を酌み交わし、

大好きな飛行機や
新幹線に乗って
帰ってくるという
【ひとり欲張り旅】を
度々、満喫していた。


フットワークの軽さには
定評があったが
自由に動ける時間がとても少なく、
制限が強かった。


「野生」に自分を
放ってみたことで
今、私は先にそういった
自分のやりたいこと、
行きたいところ、
会いたい人の予定を確保して、


その他の所で
仕事をするという
幸せな働き方が
できるようになった。


飛行機と新幹線にすぐ乗りたがる


野性に放たれ3年目。
ひとまず
心の満たされ具合がすごい。

あと自律神経が
少し整ってきた気がする。


もちろん昼夜問わず
一生懸命
働くことも楽しかったし、
充実していた。



だがしかし
そういうスタイルが
全員から無くなると
困るし大変というのは
当然わかる。


だけど
「自分が自分らしく在るために」
やってみたいことを
実現せずに終わるのは
やっぱり違うと思う。

そういうスタイルで
働きたくないという
価値観の人も
いると思うし。

私は
「野生」で生きてみたら
どうなるんだろう…という
興味の部分も強くあり、
それを実行に移してみた。

また
ちょっと違うなと思えば
スタイルを変えれば良いし、

自分に馴染むようなら
それを続けられるよう
努力をすれば良い。


自分が行きたい所に
行くのもそうだが、
もし、私を必要としてくれて
呼んでくれる人がいたら、
仕事として
どこにだって行ってみたい。

あらゆる場所で
そこに生きる人たちの
「生きる」を考える
きっかけになれるよう、

今日もハンナは
フットワーク軽く
会いたい人に会いに行くのだ。


放たれた途端に世界規模でシステムが変わった


そう決めて
野生に私を放つ準備が
整う少し前に、

コロナウイルスが
猛威を振るい
私は病棟である程度
右往左往したのちに、

無事予定通りに
病院の外に放たれた。



私が野生に放たれた時に
ちょうど世間は
【初めての自粛】という
閉鎖的状況に見舞われた。


だがそのおかげもあって
オンラインという
私自身がどこかに行かずとも

世界中の人と会えるシステムに
私も世間の人々も
抵抗がなくなるという
状況となった。


もちろん
リアルに会える感覚とは
やっぱり
どうしても違うので、

戸惑いや多少の違和感、
やりづらさはあるものの、

これまでなら
出会えなかった人に
こんなにも簡単に
会えちゃうのって
すごいなって思う。

実際に
私のオンライン講座に
来てくださった方々は
地方からご受講の方が
ほとんどだった。


オンライン上でも
なんとなくできる限りの
フットワークの軽さを表現し、

野性味溢れた雰囲気で
関わるようにした。(←なにそれ)


これから
世界がどうなっていくかは
わからない。

わからないけど
自分でできることは
積極的に関わっていきたい。

一番大切なのは
世間や世界がどうなろうと

【自分が自分を持って生きること】

これに尽きると思っている。



これは決して
「自分勝手」という意味ではなく、
この意味がむしろスッと
伝わる人を増やしたいと
考えている。


ハンナは、そういう意味の
「生きる」を伝えるために、
今日も
フットワーク軽く歩んでいる。


今日のワーク


あなたが
▶会いたい人
▶行ってみたい場所
▶やってみたい事
は何ですか?

パッと浮かんだ「ソレ」について
それはなぜ?と
少し考えてみよう。


そしてそれを
実現するために
必要な事は何でしょうか。


スケジュール調整?
お金の準備?
家族の理解?
自分の体調管理?


思いつくことを
何かひとつ、
小さなステップで良いので
行動に移してみよう。


なにが見えて、
なにを感じましたか?


ではまた。

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