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大人の京都修学旅行は、目的地・宮津市入りの前に「京都迎賓館」もオススメ!

こんばんは。明日は健康診断なので21時以降はお水以外ダメなのに、レモネードを飲んでいます。シチリア産レモンだそうで、それだけでもとてつもなく美味しく感じています。

さて、先日の記事で「中学生の修学旅行は京都市内、大人の修学旅行は宮津市なのです」と言いました。本当にその通りなのですが、一部修正です。

正しくは、「大人の修学旅行で京都駅に到着したら、とりあえず荷物はロッカーに預けて、京都迎賓館を見てから宮津市に移動しましょう」です。

まだ「大手を振って旅行!」というモードには、なっていないものの、そろそろ脳内で準備を始めるのもよろしいのではないでしょうか。解禁後、京都に行くぞ!という方、迎賓館がまだでしたらぜひ行ってみていただきたいです。京都御所内にあります。京都駅からタクシーですぐです。

3月に近江八幡に行った時(またこのネタで本当にすみません。いろいろありすぎて…)、まさか延泊になると思わなかったので、私の帰りに合わせて名古屋在住の友達がランチ食べに京都に来てくれる、ということになっていました。

ランチといっても1時間ちょっとあれば済んでしまう。かといって観光モードでもない。お腹がいっぱいですぐにカフェというのもどうか…ということで、腹ごなしがてら京都迎賓館に行きました。あの時は一般公開はされていなかったのですが、人数制限でガイドツアーの枠があったので、事前に予約をしていました。

本日現在、自由参観ができるようになっているようですが、せっかく行かれるのであればこの参観ツアーがオススメです。500円しか変わらないし、ツアーといっても、なんかゆったりした感じです。しかもツアーの時間帯は、自由参観客を入れないようなので、ゆったり見られると思います。見どころをきちんと教えてもらえるので、オススメです。自力で行ってたらずいぶん見逃してただろうなと思います。


日本の伝統技能の粋を集めた最高のおもてなしの場
〜中略〜
歴史的景観や周辺の自然環境との調和を図るため、
日本の伝統的な住居である
入母屋(いりもや)屋根と数寄屋(すきや)造りの外観とし、
品格のある和風の佇まいを創出しています。
建物や調度品には、数寄屋大工、左官、作庭、截金(きりかね)、
西陣織や蒔絵(まきえ)、漆など、数多くの京都を代表する
伝統技能において匠の技を用いています。

↑HPからの抜粋です。

行くまで知らなかったのですが、建てられたのは比較的最近だったんですね。赤坂迎賓館が洋風建築なのに対して、こちらは純和風建築。「接遇」の場にふさわしく、とにかく日本の伝統工芸のプライドの集大成。日本が誇る様々な技術力、そして計算し尽くされた空間美…というのでしょうか、そういうのが凝縮した場所でした。

TOPの画像は中庭の池ですが、ちょうど桜が見頃で最高のタイミングでした。ここにお舟を浮かべて遊覧することもあるのだとか。ブータン国王も乗られたそうです🤗

↑お舟はここから乗ります。私は乗れませんでした(当たり前か😁)

↑池には、錦鯉がたくさん。

建物内部の調度品の数々ももちろん興味深いのですが、池の中だってすごい…とにかく錦鯉の格調が高いのです。素人にもすぐ分かるほどです。それもそのはず、彼らこそ錦鯉の産地で有名な山古志村の出身のスーパーエリート集団。

そして彼らがここにいる経緯もまた…。この迎賓館は2005年の4月に開館しているのですが、その半年前2004年10月に発生した新潟県中越地震により被災した錦鯉を内閣府が譲り受け、ここにいるそうなのです。

私、一昨年の夏に長岡の花火を見に行きがてら、昼間は山古志村に行っていまして、立ち寄った地元の資料館で、改めて大変な地震だったことを改めて思い知った…という経緯もあり。内閣府のこうした対応をこれまで知らず、何だか少し感動しました。

ちなみに余談ですが、山古志村にはアルパカ牧場もあります。この下の写真のアルパカちゃんに会いに山古志に行ったのでした。この牧場も震災後に「村を元気付けよう」とアメリカから3頭のアルパカが贈られたことがきっかけでできたそうです。

その3頭のうち1頭(写真の子)こそ、私のnoteにたびたび登場する「工作仲間のおばあさま」がアメリカで所有されているアルパカの子どもなのです😁

行く前におばあさまと電話でお話ししたら「身内贔屓と言われるかもしれないんだけどね、あのね…すごく…美人なの……」と。アルパカに美形がいるという概念がなかったので「え?」と思っていたのですが、会ってみたらお世辞抜きにこの子だけ、やけに美人でびっくり😁

↑施設も認める「美人さん」

…話がそれました。京都迎賓館に戻ります。

↑エントランスです。ここでお客様をお迎えするんですねー。

↑藤の間の壁。これ、とても大きな織物です。

↑藤の間の、和紙を貼った格子の照明。照明の高さが15通りに調整可能。ビヨーンと伸びたり縮んだりするそうです。

↑桐の間。漆塗りの座椅子の背にお馴染み「桐紋」。

↑正座しなくても良いように堀ごたつ式になっています。

この漆塗りのテーブルは12mの1枚板。玄関からは入れられないので、左側の大きな窓ガラスをはめる前に搬入したのだとか!ここで和食の晩餐会をするそうです。

この窓ガラスからの眺め、軒先の高さがしっかりと計算されていて、和室から外を見た時、きちんと額縁に収まるようになっているとのこと。すごい。

↑そこかしこに「桐紋」

↑聚楽の間。

こういうのもいちいちすごい(=西陣織)のですが、床板もすごいんです。ツアーではスリッパ履いて歩くのですが、お客様に靴を脱いでいただくわけにはいかないので、レディーが鋭いヒールの靴でコツコツ、と歩かれることもあるそう。傷はきちんと修復するそうです。

↑夕映の間。

この壁面も織物!京都の夕暮れ。朝焼けの織物が斜向かいにあります。

↑夕映の間の窓の上の壁。

ここに同通ブースが隠れている。あの枠みたいなのが外れて窓になるんでしょうね。ブースが確か3つくらい入ってるんです。パッとわからないところに、ここに通じる通路があるのでしょうね。

この夕映の間の壁は可動式になっていて、分割もできるんですって。こういうところが仏閣と違った現代の技術満載で、私的には面白かったポイントでもありました。

あまりたくさん載せても楽しみ半減ですので、続きは現地でぜひ!

↑復習:京都迎賓館は、京都御所内にあります。

↑こんなに敷地通路が広い〜。

…にも関わらず、私はこの壁の横にある側溝のすぐ際を歩いていました。そしたら、突然けたたましいサイレン音が!

あまりにびっくりして飛び上がってしまいました。したらスピーカーから「壁に近づかないでください!」と注意されました〜。

壁に触ったわけでも、側溝に降りたわけでもないのに注意されますので、この通路はなるべく真ん中を歩きましょう!監視カメラももちろん付いてます!

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