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#056 観覧車(お気に入りを500数える)

どこかに出かけたとき、
観覧車を見つけると乗りたくなります。

とにかくただ単に好きなのです。グルっと回る感じが。


一人旅で観覧車に乗ると、ものすごく“一人”であることを実感します。

それは、
“孤独”ではなく、
“一人”なんです。

円を描きながら、ゆっくりと上まで動いて
元の場所に戻ってくる。

この感覚が好き。

なにかを考えたり、
考えなかったり、

この一周に自由を感じているのかもしれません。

神戸でも、名古屋でも、大阪でも、乗った時間は夜だったので、昼間とはちょっと違うのかも。

名古屋は、サンシャインサカエの「Sky-Boat」
ビルの壁面にピッタリくっついていて、乗る前から不思議な感じでした。
スケルトンなので、ドキドキしますよ。


大阪では、HEP FIVEの「赤い観覧車」に乗りました。


神戸では
観覧車のスタッフが、並んでいるカップルたち一組一組に「写真撮影したものを後で購入できます」とご説明していて、
私の番では何も言われなかったという。
出張帰りのスーツ姿とビジネスバック持って、夜遅く一人で観覧車に乗ろうとする人は、稀だと思われます。

で、写真を撮っておりませぬ。


デパートの屋上にある小さな観覧車も好きです。
しあわせの象徴のような屋上遊園地。


もう閉園してしまって乗れない丸広百貨店の観覧車。
孫や友人とも乗りましたが、ここも一人で乗ったことが数回。

淋しかったのかもしれないし、
満ち足りていたのかもしれない。

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観覧車と言えば、思い出す短歌があります。
栗木京子さんの代表作、

観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生
(かんらんしゃまわれよまわれおもいではきみにはひとひわれにはひとよ)


20歳のころに詠まれたそうですが、
ひたむきな恋心がなんとも切なくて……

私も

あなたにとっては何気ない一コマでも、
私にとっては一生の想い出。

そんな風に思うのです。

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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