統合失調症の発症から回復(途中)をまとめた記録

 気が向いたのでそれとなくまとめてみようと思う。備忘録としてまとめたいなくらいの感覚でゆるくまとめていきたい。

症状の予兆

 最初に予兆が出たのは大体2019年の9月頃だった気がする。当時大学院生で留年の恐怖と朝から晩まで勉強していたストレスが原因なのだろうか、幻覚が見えるようになった。尾行されているような幻覚なんかが始まりだった。次第に扉(種類を問わない)やエレベーターが開くのに合わせて知らない人に包丁で腹部を刺される(それも扉が開くたびに)幻覚に襲われていた。

症状の発症

 具体的にいつがピークにだったのかは正直分からない。トリガーになったのは「留年が確定したこと」「新型コロナが広まり始まる頃」の2点かなと思う。当時は新型コロナが未知のウイルスの状態であり、「外出を控えよう」とマスメディアが盛んに叫んでいた気がする。前述した幻覚でただでさえ外出が苦しいのに新型コロナの外出控えのせいで完全に引きこもった。
 自室に1人で引きこもっているのにも関わらず「お前はダメなやつだ」「なんで生きているの?」など幻聴が聞こえるようになった。他に人がいないのは分かっていたので「ああ、幻聴が響いている」なんて思ったりしていた。
 幻聴も3ヶ月くらい続くと知らないうちに精神も追い込まれていくらしく、Amazonでロープを購入していた。その購入したロープをカーテンレールに括り付け、例の輪っかを作り試みたりもした。そんな現状を察知されたのか、母がやってきて実家へとドナドナされた。

初めての通院〜半年後

 実家に強制送還されて2ヶ月が経った頃、初めて精神科に通院することになった。当時の症状としては幻聴・幻覚は頻度が落ち、意欲減衰に感情の平板化がメインだった。感情の平板化は特にひどく、実家で親に話しかけられてもほとんど返事をしない(できない)感じだった。
 通院して薬物療法で治療を進めていくようになると、次第に幻覚・幻聴は収まっていった。しかし、意欲減衰と感情の平板化はあまり改善されず、通院して半年経ってもほとんど変化を感じなかった。
 この半年間は何もできなかったので、朝目が覚めても一日中横になったまま・寝ている状態が続いていた。1日18時間寝てた日もあった。

半年〜1年半後

 半年が経って感情の平板化は少しずつ改善していったと思う。ただ意欲減衰は相変わらずで、たまに気が向いたらYouTubeやアマプラで動画を見るくらい(1回10分程度)。この時の記憶というのはあまりはっきりと覚えていない。それだけ何もしていなかったのだろう。
 外出は通院する時くらいだけで、やっぱり引きこもっていた。
 徐々にではあるが意欲減衰も落ち着き始めたのか、動画を一本視聴することができるようになったりした。勉強はまあ無理。だって本すら読めないのだから。

1年半後〜2年半後

 この頃になると徐々に活動できるようになった。1番大きかったのは車の運転が少しずつできるようになったからだと思う。車が運転できるようになって行動範囲が広がり、日常的なお買い物は行けるようになった。 
 そしてこの頃にようやく気づいたのが自身の身体。体重は3ケタを超え流石に不健康の極みだったので、毎日散歩するようにした。そうしたらみるみる体重が落ち、1年で30kg落ちた。
よく「運動はメンタルに効く」と言われるが、「メンタルが回復してきたから運動できる」な気がした。運動はメンタルにゆとりがないとできないと思う。
 それと夏に障害者手帳を取得することにした。今後を見据える上で「職歴なし」というのは、社会復帰にあたって一番の支障になると考えたので、「障害者枠」での採用も見据えて持っておいた方が選択肢が広がると思ったからだ。あとは完治のない病気なので、体調に配慮ある仕事の方が何かと融通が効きそうだなとも思った。

2年半後〜現在

 そして体調崩して迎える3度目の春。「そろそろ社会復帰しないとなあ」と考え始めるようになり、ちょこちょこ応募してみた。いずれも採用していただいた。片方は開店休業状態ではあるが、もう一方では障害枠での採用(有期)なので配慮をしてもらっていると思う(まだ数日しか勤務していないので実感がない)。
 とりあえず今後は正規雇用(障害枠)を目指して活動することになるかと思う。まともに就活したことがないので不安だらけだが、なんとかするしかない。
 正規雇用が決定して病状が安定した状態なら予備試験目指すかもしれないし。 


※あくまで個人の経験・感想なので、病状は人それぞれ異なりますし、社会復帰の方法も人それぞれ違います。
あくまで「私の場合はこうだった」程度で読んでいただければと思います。

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