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IT業界未経験、IT知識も浅い事務職がRPAエンジニアを目指した事- ④ 最終回

だいぶ間が空きました。
前回、やっとRPA業務についたところまで書きましたが、分かる人にはわかってしまう情報がメインとなる為、非常に悩んでおりました。

さて、念願のRPA業務に就いて、研修に入り、演習をこなして実務へアサインしました。

始めて「本当の壁」に当たり、研修途中で辞める事も考えました。
何故か?
VBAの概念を理解していても、実務経験(VBAツール作成実務)がない為、理解力が追い付かない状態に陥りました。
LOOP/IFは理解していても、その他の事、例えば「counter」等の変数についての知識がなかった為、本当に苦労しました。
しかし、不足した知識は吸収してしまえばいいんです。
なので吸収しました。

簡単に言いましたが、朝は出勤時間1時間前には、仕事先の駅カフェにいて勉強、英文のマニュアルを仲間内で共有しており、手書きでノートにまとめる等を行ってました(これは現在も続いています)
帰宅後もずっと勉強。本を読み、気づいた事や知った事を書き留める日々です。
有難い事に「IT知識はほぼ不要」で大丈夫な場所であったため、こんな私でも頑張れていました。
「環境は良かった」のです。

完全な社内案件ですので、依頼部署の方との打ち合わせや、諸々の確認事項のやりとりを通じて、部署の業務を知っている事が「大きな強み」である事は再確認しました。
小さな業務ですが、その業務処理に時間を割く事が今後は困難になるため、RPA化して欲しい。もしくは担当を決めて処理をするには小さすぎる業務。そんな手作業の業務が膨大にありました。

いろいろスキル不足な自分がRPA開発を出来ていたのは「完全なる標準化」が定まっており、納品後もユーザーさんが関わってくるため「部署/部門での、ユーザー側が原因のエラー対処が不可能になるスクリプト記述は禁止」されていた為でした。

マクロは基本的にはユーザーが準備をしており、私たちは基本的には「RPA」だけで自動化を進める事が可能だったのです。
この場所で私は
「要件定義-ヒヤリング-設計-開発-テスト(単体/結合)-移行/実装-運用・保守」までを経験し、しっかりと流れを身に着けました。
ドキュメントもRPA開発に適した基準のものが整備されており、ユーザーさんが読むことも想定した書き方で記載されているので、非常に分かりやすい内容です。

難しい単語を並べても、保守でドキュメントを読む人が書いた人と同じレベルではない、理解できない可能性を考慮されていました。
この考え方には大いに賛同をしており、現在もそのような考えでドキュメント作成はしています。

本来ならば、この場所でしっかりと技術を身に着ける事を考えておりましたが…この辺りは愚痴にしかなりませんので割愛します。


実務に就いて感じた事は
(現在の実務で感じた事も含めて書いてます)

①VBAは書けるほうが良かった
②ネットワークやDB知識は浅くても良いが必要
③Accessの知識もあると良い
④考えても答えが出ないなら聞く
⑤前職の事務スキルを手放すな、回り(ITエンジニア)は全く持っていない
⑥感謝を先に伝える
⑦素直に理解が及ばない事を伝えてもよい
⑧複数ツールが使用可能である事は自信を持っていい
⑨一人でも相談できる仲間を社内に作る
⑩派遣も契約も、困ったことは営業に愚痴る。
⑪初めて動いた自分のRobotの感動は忘れない
⑫もしもの時に逃げ場(事務へ戻っても良いいや)を作る事
⑬ユーザーさんが喜んでくれたら嬉しいという気持ちを忘れない
⑭常駐先には外れが多いので、いろいろ諦めるように

全くのIT業界未経験でRPAエンジニアになる事は、正直言って大変です。
苦労した分、自身につく技術やスキルは、今後のRPA開発に必要不可欠となります。
また、IT業界での経験しかないエンジニアさんよりも、ユーザーさんに近い場所にいた事、その自動化して欲しい業務内容を知っている事が「大きな強み」である事は断言します。

派遣社員や契約社員でRPAエンジニアとなった「IT業界未経験/IT知識が浅い方」諦めないで欲しい。
これから「RAPエンジニア」の需要は増えてくると思っています。
その時に「私そのRPAツール使えます!」と手を挙げて、更に自分の価値を上げていってください。
可能でしたら、ベンダーの「認定資格」は取得してください。

実務経験必須と言われると思います、その実務経験を積みたくても出来ない方が大勢いる事も知っています。
RPAでユーザーさんとRAPエンジニア、これからRPAエンジニアを目指す人達が、良いRobot(仕事)一緒に作り上げてゆく事が出来るように祈っています。

もっと書きたい事があるのですが、愚痴多めになるのでここで終了します。
拙い文章をお読みいただき、ありがとうございました




次回以降は、別のテーマで対人関係について感じた事を「素直に」書いてゆきます