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#5 コミュニティではたらく実験の途中結果

はじめに

実験とは何か?どういう問題意識だったのかはこちらをご覧ください

きっかけは、ある日同僚からこれからの社会において働き方・生き方として自然なものはなんだろう?という問いかけをもらいました。ぼんやり考えて色んな人と話しているうちに、ひとつの面白いなと思える考えに出会いました。じゃあ実験してみるかって思ったので、実験の中間成果物を文章にしてみます

面白いと思えた考えとは?

プロジェクトを起点として人をアサインしてチームを構成し成果物をつくる、そしてプロジェクトが終われば解散といったものでした。いわゆる会社と比較するとチームがあって、プロジェクトがあってというものではないものです。

どのようなメンバーでチームを構成するかはプロジェクト毎に異なるし得意な人を呼べばよい。またアサインしたメンバーによってやることが70°ぐらい方向が変わるかもしれないし、なんなら180°ぐらい変わったっていい。プロジェクトにおける利益は分配するし、困ったときはお互い助け合う

といったものです。もうそれって会社と変わらなくない?とも思ってこれが会社3.0だ!バズワードだwwwなんてことを思ったのですが、実際そういう形態って実現できるんだろうか?また社会にインストールするとしたら何が必要なんだろう?というのがぼくの実験のテーマでした。

この働き方・生き方は自分にとってとても魅力的に思えました。なぜなら自分自身飽き性で1つのことをコツコツ長く続けることができない反面、よく言えばたくさんのことに同時に興味もって同時に進めることに苦を感じないためです。社会では何か1つのことを一生懸命やり遂げることを良しとすることが多い中で、少し救われた気持ちになりました。

実験の成果物の報告としては、2018/08/01にオープンした表参道のWeWorkに入居したり、この2ヶ月間色んな所に顔突っ込んでみたことを簡単にまとめてみます。

実験によって検証したかったこと

そもそも働き方が成立するかにあたりコミュニティ(会社外)で仕事をつくる・得ることがどの程度難しいのかを検証しようとしました。
実際はこれはそう難しいことではありませんでした(仕事で結果を出すのは簡単とはいっていないw)。これは自分の職種がエンジニアということもあったかもしれません。しかしエンジニアの話でなくてもお仕事をもらったりしたので、仕事をつくる・得れるかにおいて必ずしもスキルが最重要かというとそうではないと言えそうです。

また金銭的報酬も問題なく得ることができました。

金銭的報酬に限らず、報酬が本当に一番大事だなと思っています。
お金なのか、プロジェクトによる社会への貢献の魅力なのか、プロジェクトメンバーの魅力なのか、その人の今後の生き方においての価値あるポートフォリオのなのか、自分やプロジェクトが提供できる価値を一番に考える必要がありそうです。
またこれは金銭的報酬の話になるが、自分に値段をつけるという行為はとても難しいです。収益を最大化することもあるし、収益捨てて信用という名のある種売掛金のようなものを発行するかこのバランスはとても難しいです。収益を最大化すれば顧客の期待値をコントロールするのが難しくなりそうだなという感覚もあります。とにかくこの値付けという行為における情報の非対称性が、搾取できる儲けポイントではあるけど、社会にとって非生産的であり、面白い余白があるように感じました。(ブロックチェーンとかは言い出しませんw)

この2ヶ月のプロジェクトについてまとめてみます。雑にプロジェクト進捗別にあげてみます。

■ 完了
- イベント企画・運営代行(札幌開催のNoMapsのイベント企画・運営)
■着手中
- おしごとを探すプラットフォームのゼロイチシステム開発
- イベントまとめサイトのゼロイチシステム開発
■未着手
- コミュニティの未来を考えるメディアのシステム開発
- 結婚式幹事向けソリューション -> ◯◯社さんの総会での利用
- マレーシアに美容室つくる
■やらなかった
- BtoBのSaaS開発のお手伝い
- ハイエンド野菜ECのお手伝い
- 結婚式幹事向けソリューション -> 2次会代行会社からの業務提携の依頼

実験を通して得られた感覚と副次的なスキル

正直稼働率を気にしてプロジェクトたくさんやったわけじゃないけど、この2ヶ月でまずプロジェクトをつくる・メンバーとして呼んでもらう中で特化して得られた感覚とスキルを言語化してみます。
今回得られた感覚とスキルは、数名の人と行動を共にしてる中で気づきただパクってきた(通称: TTP)ものです。

■獲得した感覚
- 自分が会いたい人と会うためには一番効率がいいのは、会いたい人に貢献できるイベントを行うことが圧倒的に効率がよいという感覚
- イベント主催はそんなに怖いことじゃないという感覚(イベント参加者1人でも絶対楽しめるし、ダメなら一緒にやってるメンバーとビール飲めばいい)
- コミュニティにいる人に話しかけるのあまり難しいことではないという感覚(みんなナンパ待ちで声かけられないとアンハッピーと思うことにした)
- 人とつながるのは簡単だし誰でもやってるけど、そこでつながった人に貢献するために、そもそもの最初の一歩目踏み込む行為をほとんどの人が出していないという感覚
- 効率や効果など投資対効果を追わずに自分の責任で行動できるのは、自分の興味のままに行動できて本当にめちゃくちゃ楽しいなという感覚
- 何につながるかわからないままアクションしてたら、点がつながってプロジェクトになって報酬を獲得できるという感覚
- 相手に何の報酬を提供できるかだけ考えたら、あんまり肩書とか上下とか気にしなくて良さそうかもしれないという感覚
- 世の中には仕事もモノもめちゃくちゃたくさんあるから、それらを編集して形にしていくのはとても価値がありそうという感覚


■獲得したスキル
- 知らない人に声をかけるスキル
- 知らない人と雑談して面白がって美味しくビールを飲むスキル
- とりあえずネクストアクション実行して意味もなく面白がっていくスキル
- 相手がどういう報酬形態(モチベーション)で行動するか明らかにして合わせていくスキル

この次に検証していきたいこと

- プロジェクト毎にアサインされた寄せ集めのチームでアウトプットを出すことの難しさ・面白さ
- プロジェクト毎の寄せ集めチームでのアウトプットを社会にインストールすることの難しさ・面白さ
- コミュニティ向けの製品開発とマーケティングの難しさ・面白さ
- 実験によって得られた感覚とスキルを踏まえた、これからの個人のはたらきかた

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