第2回「飛車と飛車との間には」

 こんにちわ! 無事2回目を投稿することができました。第1回の1週間のアクセス数は100~200程度。このまま小規模で続けていきたいと思っています。
 今回は「実戦次の一手」がメインです。私のネット将棋で現れた局面を題材に問題を作りました。

目次
1.相振り飛車でお約束の手筋
2.相手の攻撃陣を責める
3.飛車と飛車との間には
4.終盤問題
5.詰将棋(9手詰め)
6.コラム


1.相振り飛車でのお約束の手筋

 次の一手。先手番。(私のネット将棋からの取材)相振り飛車でのお約束の一手があります。




正解は……。

▲2六飛!です。

 ▲2六飛が相振り飛車での手筋の一手です。後手は▲2三飛成を受けるために△3三飛と悪形で受けるしかありません。先手がポイントをあげた局面と言えますね。

◆ただ、この局面では△3三飛としてまだ互角に近い形勢です。
しかし、△3三飛のあと、△4二金~△3二金と指せるかどうか。△3三飛と受けさせた時点で、先手の勝率が高い局面と言えそうです。



2.相手の攻撃陣を責める

 次の一手、先手番。
 後手の囲いは手厚く、1筋2筋方面で攻めを続けるのは難しそうです。そういう時は逆方向に目を向けるとよいことがあります。



 正解は……。

 ▲7五歩!です。

 ▲7五歩が後手陣の薄い場所を攻める一手。△同歩には▲7四歩。△8四飛には▲5一角などで攻めが続きます。(後手が最善で受けると互角に近いですが、先手が勝ちやすい)

 相居飛車の持久戦で互いに玉を堅く囲った時には、相手の攻撃布陣自体を責めるのが有効になるケースがあります。


3.飛車と飛車との間には

 次の一手、先手番。わかりやすい決め手があります。



 正解は……。

 ▲2八飛!です。

 △5六角に▲2二飛成と飛車を取りながら敵陣に侵入して先手勝勢です。上図で△4五歩や△3四歩としても▲同角で無効。
 ちなみに私は後手番で、▲2八飛の局面で投了しました。

 飛車と飛車が向かい合っている形では、間に駒があるほうが指し辛くなります。本問では△2三角が「間にある駒」ですね。動くと飛車を素抜かれてしまうので身動きが取れません。この筋は対抗形(居飛車vs振り飛車のこと)でよく現れますのでチェックしておきましょう。


4.終盤問題

 次の一手、先手番。正解は複数あります。実戦で私が指して逆転されてしまった手も当ててみてください。


 正解は……。

 ▲2四飛!(▲4五桂なども正解)

 私の指した手は……。

 ▲2三と!

 ▲2三と以下、△5八金▲3九玉△8九龍まで即詰みに打ち取られました。先手玉が詰めろだと気付くのが大切なのです。(私の錯覚は△5八成銀▲3九玉△8九龍▲7九桂で不詰みというもの)

 ▲2三とに替えて、▲2四飛は攻防手。攻めながら、▲3九玉~▲2八玉の逃走経路を作っています。▲4五桂も似たような意味で、▲3七玉の逃げ道を作っています。

頓死に気を付けましょう!


5.詰将棋(9手詰め)

 詰将棋。9手。ヒントは「逃げ道封鎖」です。





 正解は……。

 ▲2四銀△1二玉▲2三銀打△同角▲1三銀成△同玉▲2五桂△1二玉▲2四桂まで9手詰。

 とにかく「2三」から玉を逃がさないように追っていきます。3手目の▲2三銀打の退路封鎖の捨て駒がポイントです。
 5手目▲1三銀成に△同桂は▲2四桂で早詰。


6.コラム

 将棋の上達法に「簡単な詰将棋をたくさん解く」というものがあります。でも大量の詰将棋をどこで解けばいいんだろう……と迷ってしまう方もいるでしょう。詰将棋の本を買いまくるというのも一つの方法ですが、もっと手軽な方法も出てきています。

 それは……

スマホ詰将棋パラダイス!

 です。

 利用者が詰将棋を作って投稿できるという特徴があり、その甲斐あってか現在の問題数は1万問を超えています。通常の詰将棋の本に収録されている問題数は100~200問程度なので、書籍50冊~100冊程度の分量があるのです!
 ただ、初級者の方が将棋の上達のために解くには難しすぎる問題が多数混じっているのも事実。そこでおすすめなのが、「フェステボ」というコンテンツです。比較的簡単な詰将棋10問のタイムアタックができるというもので、「イベント」→「フェステボ」→「フェステボ一覧」から解答することができます。
 2018年10月26日現在で483回開催されていますが、初級者の方は第1回のフェステボから取り組まれるとよいでしょう。最近のフェステボも簡単ではあるのですが、私でも骨の折れる問題も含まれているからです。
 フェステボだけでも5000問近く問題をこなすことができます。

 この「昔とは比較にならないほど大量の問題演習が可能になっている」ということに注目したいです。誰でも純粋に量をこなすことができるようになっているわけで、こういうアプリを利用する子供たちの上達も以前とは比べものにならないほど速くなってきているんだろうな……と感じています。

 スマホ詰パラを解く上での注意事項をひとつだけ。

頭の中で解いてしまってから駒を動かそう!

 ということです。
 スマホ詰パラは、書籍と違って、駒を動かしながら試行錯誤で解けちゃう仕様になっています。頭で考えるより前に先に指が動いてしまうのが癖になっている人もいるでしょう。
 そのほうが早いし、そうしないと解けない!という人もいるでしょう。私もタイムランキングがあるので、どうしても読み切る前に指を動かしてしまうことがあります。でも、将棋の上達を考えるならやめておいたほうがいいです。
 王手の練習や指の運動をしているわけではなく、実戦で読み切るための訓練をしているわけですからね

 正しく使えばスマホ詰パラは将棋上達のための強力なツールとなってくれることでしょう。

第一回「近づく飛車とか」

第3回「僕の銀を守って」

(つづく)

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橋本長道

橋本長道の将棋日記

橋本長道がネット対局場で指した将棋の検討を中心に更新を行っていきます。
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