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世界最強馬という称号について思うこと

ステラヴェローチェが帰ってきたので初投稿です。

皆さん今季の馬券の結果はいかがでしょうか。
私はクソです。

さて、本格的に秋競馬のGIシーズンも中頃に入り、いよいよ今週末は天皇賞・秋を控える時期に差し掛かりました。
そこで1つ、最近モヤッとしている事について触れていきたいと思います。


ロンジンワールドベストレースホースランキングについて

前置きとして触れたいのがレーティングについてです。
まずこのレーティングは私はあまり好きではありません。
この指標、着差=単純な強さという見方をしているせいで認識と指標がかなり乖離した結果になって生まれてくるからです。

ペース、馬場のコンディション、展開などを一切無視した数字なので、着差以上の強さを誇るテイエムオペラオーのような、着差に実力が表れない馬が不当に評価されるので嫌なんです。

その最たる例がジャスタウェイで、彼がドバイデューティーフリーで6馬身差付けて勝った時のレーティングが130であり、その当時は現役世界一でした。
さらにそのジャスタウェイをジャパンカップで4馬身ちぎったエピファネイアがレーティング129。
展開次第で末脚がハマれば強かったり、気性を上手く制御してやれば強いピーキーな馬が着差付けて勝った時、着差と相手関係で単純計算してしまうせいで簡単に高レートが取れてしまうんですよ。


「世界最強馬」イクイノックス


本題です。
今、日本競馬を席巻しているイクイノックスという馬についてです。
個人的に東スポ杯からの直行ローテ取った時から疑念の意を向けてたし、普通にパワハラ調教師のキムテツがめちゃくちゃ嫌いなので苦手です。
なんでも世間が言うには「世界最強」らしいんですが、私はこの世界最強という2つ名にどうも違和感を覚える。

まず、レーティングについて。
彼が獲得した最高レートはドバイシーマクラシックで3馬身半差付けた際の128です。

もはやドバイ自体が日本の庭の如く荒らされてるのであんまり海外レース感は無いんですが、これは2着のウエストオーバーが欧州馬のせいで高レートを獲得出来たという背景があります。(基本的にLWBRRは欧州贔屓)

ドバイシーマクラシックの彼はまあ恐ろしく強かったのは事実ですが、2着のウエストオーバーが真に凄いのは数カ国の全く異なる適性が問われる競馬場で連続5連帯したこと。
メイダン、エプソム、サンクルー、アスコット、ロンシャン。その上3歳時にはカラ競馬場でアイリッシュダービーを勝っています。
このように、安定して強いウエストオーバーに対してちぎったおかげでアホ高いレーティングを獲得してしまいます。

そして、当時のレーティングはフライトラインの140、バーイードの135が居たため、22有馬記念優勝後の126は及ばなかったものの、彼らが揃って引退してしまったため、押し上げ式128を取ったイクイクが世界最強になってしまった訳です。

余談ですがこの有馬記念も正直眉唾物です。
ボルドグフーシュに2馬身半差付けた1着で、前年度覇者エフフォーリア、タイトルホルダーら4歳世代筆頭の古馬が軒並み沈んだこのレース。

エフフォーリアは3歳時、クラシック一冠目皐月賞を制したあと、ハナ差で敗れたダービーの屈辱を糧に、鞍上の武史と共に天皇賞・秋は無敗三冠馬コントレイル、3階級制覇を目指す快速馬グランアレグリアとの接戦を制し、続く有馬記念ではフランスから帰ってきて神々しくなったディープボンドやグランプリ女王クロノジェネシスを退けました。

タイトルホルダーは父横山典弘のセイウンスカイ以来の菊花賞逃げ切りを武史と共にし、翌年4歳からは兄和生とともに緩急逃げでディープボンドをしのぎ切り、故障していたとは言えあのエフフォーリアにも勝ちました。

結果だけ見ると着差着順で古馬以上に強かったように見えますが、あの日の中山の傾向は前不利かつ外差しがグングン伸びるトラックバイアスがあったのもあり、先行していた古馬勢が沈んでしまった訳です。実際後方を追走していた3頭が上位を独占しています。
そんな展開不利の中、7着まで斤量55キロ組が独占する中、唯一エフフォーリアが57キロで掲示板内に潜り込んでいるのは賞賛すべきだし、1番返し馬がかっこよかった(私情)。

しかしロンジンから見ると「前年度覇者が5着で124だしこいつちぎった馬は126で!w」みたいな感じで悔しいです。
展開のあや、トラックバイアスなど色々言い訳したくなるのも、こういった見た目が派手なレースに対しての評価基準がガバガバすぎて嫌になるからです。
あとついでにJRAは斤量見直してください。

あと凱旋門賞行かなかった問題について。
まず私は凱旋門賞至上主義ではありませんが、世界最強を名乗る芝馬ならここは勝ってほしいところです。世界最強ってそれくらい重い称号だと思うので。
今年の凱旋門賞を勝ったエースインパクトは凄まじく強かったんですが、離れた2着にはウエストオーバーが入りました。

そして世論ではなんと「イクイノックスが出てたら勝ってた」などと言い出す声がチラホラ…。
彼らが言うには2着のウエストオーバーをちぎっているから。だそうです。4着のスルーセブンシーズ宝塚ではクビ差だったので、その理論だと今回もクビ差になるかもしれないし、そもそも欧州およびロンシャン競馬場の適性もあるかも分からないのにです。

馬の能力は一定では無い(亀谷)ので、そんな単純に強弱や勝ち負けが決まるわけないじゃん。そもそも参加すらしてない馬はタラレバの土台にも上がれないでしょ。
そんなのズルですからね。出たら勝ってたなんて言い得じゃないですか。

まあそのウエストオーバーが凱旋門賞勝ってから引退しちゃったのでもう彼に挑戦する機会が無いのが残念ですが、イクイノックスがいくら強くても、イクイノックス至上主義みたいな雰囲気がおかしいと思うんですよ。結局の話。


毎週重賞に出走する馬体を診断するこの記事ですが、「200点」でバカみたいに笑っちゃいました。いや実際バカにしてんだろ。これ
まあこの馬体診断もレース前のパドック推奨並に人気馬褒めてるだけのクソ記事なんですが、100点満点のところを軽々超えてくるのが本当に薄ら寒くて気持ち悪いです。
彼にダービーで勝ったドウデュースも目を見張る出来なのに100点ですからね。

この前の宝塚の時もイクイノックスは150点叩き出してたので、もう引くに引けなくなったんでしょう。彼が引退する頃には500点くらい行ってて欲しいです。笑ってあげますよ。バーカ

普通こういうのってオタクが「うーん、これは200点!w」とかふざけてやる分にはまだただ気持ち悪いで済みますが、れっきとした公式記事ですからね。こういう記事書いてお金もらってる人がいる事が信じられません。
まあこの人こういうキモイポエム量産する人だから毎度の事なんですが、にしてもこの馬だけを持て囃しすぎて不愉快です。
顔とか隠してこれイクイノックスですって言ってその辺の1勝馬の画像診断させて300点とか言わないかな、この人。


極めつけはこれです。「世界最強」どころか、「史上最強」でさすがに大爆笑。舐めるなよ

史上最強って、史上最強ですよ。歴代1位。
イクイノックスは4歳での引退がまことしやかに噂されていますが、秋天→JCの2戦で引退でしょう。
仮に連勝したとしてもGI6勝です。

言わなくても分かると思いますが、日本GI最多勝は9勝アーモンドアイです。
そして、世界最多勝はGI25勝ウィンクスです。

え、イクイノックスこれに勝ってるんですか!?


どう見ても数字が少ないように見えるんですがそれは大丈夫なんですかね…。

と言っても牝限のGIで盛った記録も正直あまり参考にしたくないし、GIの数で世界最強とか決めたくないんですが、さすがに史上最強とか言われると話は別です。
それなら本当にこの馬が"オンリーワン"である要素を持っているはずなんです。


じゃあ、打って変わって先程のレーティングで見てみましょう。
日本最高はレーティング134エルコンドルパサーですし、世界最高レーティングは140フランケルフライトラインです。なんなら不当に引き下げられたダンシングブレーヴ141です。

いやー、イクイノックスはレーティング142くらい取るんでしょうか。史上最強らしいので。


まだ現役最強なら分かるんですが、世界最強どころか史上最強と過度に盛り上げて、神格化し、他馬の評価を貶めるような今の雰囲気が気に入らないという事です。




天皇賞・秋の予想

◎ジャックドール
○ドウデュース
▲プログノーシス
△イクイノックス
☆アドマイヤハダル

◎ジャックドール
枠は外枠ですが頭数的にそこまで不利はないはず。最内のノースブリッジが楽逃げでスローに落とされたら終わりなので何がなんでもハナを切って欲しい。
今年はパンサラッサのような極端な逃げ馬は居ないのでハゲニイには自信を持って乗って欲しいです。
去年「騎手人生を賭けた騎乗」と抜かしながら実質的にスローに落とされた中で先行したのは許せませんが、そんな机上で4着に来てるのは馬の地力がある証拠。
しっかり自分でペース刻んで逃げれば今回は勝ち負け。イクイノックスやドウデュース相手に切れ味勝負をしても厳しいので、持ち味を生かせるような騎乗を期待しています。

去年も秋天も本命の1頭でした。大阪杯は素晴らしい騎乗に導かれてGIホースの仲間入りを果たしたので、ここは元主戦の意地を見せるような、騎手人生を賭けた騎乗に全てを賭けたいと思います。

○ドウデュース
ダービーでは早め抜け出してイクイノックスを寄せ付けず1着。その後のニエル賞、凱旋門賞は適性や馬場も応えたので適正外、参考外です。あのエフフォーリアが心房細動で現役を後にした京都記念では直線では本来彼と競い合った筈です。
能力も今回最上位と言える水準で、かつ適正距離的には2400よりちょっと下あたりになってると予想。今回は東京2000はベストなんじゃないでしょうか。
ただ友道厩舎特有の最終ポリ追いじゃなかったのがちょっと引っかかりました。秘策なのかそうじゃないのか決め兼ねるので評価を落としての対抗としました。

▲プログノーシス
札幌記念は正直言ってあまり参考にならないと思いますが、こういう上がり馬は怖い。
QE2世Cではあのロマンチックウォリアーの2着。2000mではかなりの実力はあると思いますが、私は川田騎手との相性が悪いのであんまり信用してません。来られても嫌なので相手に入れました。

△イクイノックス
まあ馬券内には来るんじゃね

☆アドマイヤハダル
今回面白そうなのはこれ。毎日王冠は本来ならシュネルマイスターが勝ってるレースなのですがまあそれは置いておいてあの相手の4着は純粋に評価できます。
この馬は相手なりに走るので頭は厳しくとも馬券内なら一発あってもおかしくはありません。
2000mで戦ってきた相手も東京2000でジャックドールの2着、中山2000でもエフフォーリアの4着など以外に世代屈指です。



それでは良い週末を〜

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