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スキズヒョンジン.2.2

オタクなんかやめてやると、事あるごとに思う。
これが終わったら、もうおしまいだ!!!
終わりにする。終わりにしてやる。いい歳して、何やってんだ。

楽しいだけの茶の間に戻ろう!!このままではダメだ、早くやめたい…と何かあるたびに思う。
ヨントン(ビデオ通話会)が当たったところで、こんな自分を見られても困るだけだ
でも…
ツーショット会なんて当たったって、こんな私ではままならない
でも…
どこかで期待を捨てられない
もしそんな機会が訪れたなら私は
何か新しい、もう出会えないようなものを掴むかもしれない…という謎の期待が消えない
そして、
あたし、ヒョンジンのことを一対一でこの目で確認するまでは、オタクをやめないわ!!!!!!!
と、やめたい気持ちを上回る強い決意を毎度する


…あんた、もしかして、まだヒョンジンの話をするつもりなのかい…

うん、そのつもりなんだよ…ごめんね…


わたしは女子高生の頃、ある仏像に異常に執着したことがあって。(はじまりましたよ)
修学旅行で、絶対にその仏像のいる奈良の尼寺に行くと言い張ったことがある。(ね、はじまった)
穴が開くほど見た、社会の資料集の中のその方に、どうしても会ってみたかった。
無理が通り会えると決まった時の喜びも、その仏像のいる境内に靴を脱いで上がった感覚も覚えている。
女子高生がその仏像を見上げながら、私も(私以外の女も)その仏像の醸し出す時間の流れに、うっとりしたんだ。みんなでちょっと眠くなったことを覚えている。
会いたかったその仏像は「とても可愛くてとても綺麗」だった。
男でも女でもない、大人でも子供でもない、その仏像と、その仏像の触れる空気を、澄んでいると思った。
その仏像に触れる空気が空気続きで私に触れていることにすら、感動した。

静かに鎮座する様子に、
「私はいつもここにいます」と言われている気がして、不浄の不可侵が私とともにいてくれることの喜びを感じた(はい、ここ宗教が生まれた瞬間です)

私がどういう状況であっても、今この瞬間も、いつも変らず無音の無呼吸であの場所に「とても可愛くとても綺麗」に存在していると思うと、勇気つけられる。

その後、「コンビニ人間」という小説の中で、主人公がこれと同じことをコンビニに対して思っていて、同じことを思っている人だ!!!!!!と心から安心したことがある。
私の目前に広がる世界の外で、好ましいものが稼働していることに助けられる

どんなに心が淀んでも、信仰の対象のそれが存在していること、それ自体への喜びに立ち戻れる

もしかしたらこの瞬間、消えてなくなっていたとしても、
私の中には、あの仏像がある。

星の光と同じだ


もう消えてないかもしれない星の幻の光に想いを馳せるのと全く同じように、
最近の私は、ヒョンジンくんの無毛の脇のことを考えている


…仏像どこいったんだよ…


はい、ヒョンジンくんの無毛の脇、
新たにわたしの星の光(信仰の対象)に仲間入りです


ヒョンジンくんのnoteをセクシーの話をしないように書きながらも、書きたいのは彼のセクシーについてじゃない気がするんだよなぁと違和感があった

色っぽさや、セクシーさは彼の独特な雰囲気を醸し出す至極のものだけど、
わたしの星の光は、ヒョンジンくん自体よりも(それもおかしな話だが)、
彼の携える「無毛の脇」それ自体の魅力だから…

性を超え、大人になりきる前の幼児性までの美を含む存在感の無毛と、成人の筋骨の生としての躍動を感じる脇
そのコラボレーション「無毛の脇」

私は、叶姉妹が「私たちは誰かを興奮させるために露出しているのではありません。私たちは芸術としてこの姿をしているのです」的な発言をするのを、ヒョンジンくんの無毛の脇を思い浮かべながら聞くのだ

子供と日生劇場の前の裸体の男女の銅像を見る機会があった
「裸だね、裸はこういうところでいいわけ?」と、聞く息子に
「人間は本当は綺麗なんだよ、でも社会の中で裸はダメってことになってるわけだ。でも、綺麗なんだよ。芸術であれば、社会の中でも綺麗なものとして存在できるんだと私は思う」
「綺麗かな…これ」
「気づいていないかもしれないけど、君達の裸もとても綺麗だよ。本当に美しいと思う。余計なものが無くて、こんなに美しく生まれてきたけど、それを残すには芸術って方法しかないんだと思う。私も上手く説明できないんだけど、そのまま見せるわけにはいかないんだよね。」
「ふーん。俺も綺麗なんだ。」
「めちゃくちゃ綺麗。全ての部分にビューティーが宿っているよ。」
日比谷のど真ん中で親からこの力説を聞かされた息子たちが、反面教師にすくすく育ってほしい…

人間は動物で、その美しさは芸術だと、ヒョンジンくんをみて心から思う

馬の躍動やチーターの曲線、トラのしなやかさと同じ、
筋肉の内包された肉体の美しさを、私に再発見させてくれる

二の腕の三角筋と上腕三頭筋のくびれに、厚さを感じる血の透けない白い皮膚に、肩を外旋させる筋肉の動きや、こちらの視線をはじき返すような大胆な動きに、
それを携えた人間が息をして鼓動しながら生きていることの圧倒的な熱さに

私はとにかく惹き付けられ勇気つけられる(大丈夫ですか、着いてきてますか?)

この世の中に、「あれ」が稼働していることに
いちいち感動する

中宮寺の思惟像があの空間に今もいることを思うと、
三十三間堂の菩薩たちが今もあそこにみんなで存在していると思い浮かべると、
広隆寺の思惟像の指がかかる頬のこと、長男の眉間がふかふかしていること、
次男のおでこが丸く弧を描いていること、夫のほっぺが今もふくふくしていること、堂本光一の鼻先が今日も空気を斬っていること、ヒョンジンの脇が今も鼓動と共にあることが、私を生かす

いちいち何にでも気持ちが揺らいでしまう
つまらない日常を放り投げたくなる
誰にも何にも認めてもらえない気分で
私の味方が一人もいないなんておかしくない?
みたいな気持ちでいっぱいになることがある

ああ、おわりだ、もう全部終わりだ!!やめだやめだ!!となる
大人のくせに、すぐこの状態になる

だから、今は見えないあの星の光まで、目を閉じ思いを馳せる


そして、ヒョンジンの無毛の脇をこの目で見るまではもう絶対何にも諦めない!!!!!!!頑張る!!!!!!!!!

と、荒ぶり激アツの決意を私は何度でもする


降り注ぐ、星の光で、私は生きていける


ヒョンジンくんのnoteこれでやっとおしまい!

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