633についての無駄考察

▼633とは?

SNS上に突如現れた正体不明のエモ・ポップパンクバンドである!!!
ソーセージの化身らしい。
……というのは茶番であることを、ストレイテナー界隈は薄々感じていると思うが、
実はこの633、結構考察の余地があるのでは……?

▼考察① : 633という一つの概念を表現している説

2022年11月2日、633のファーストアルバム「SIX HUNDRED THIRTY THREE」が発売された。

我々が聴き馴染んできた、どこか懐かしいテンションの上がるエモロックな9曲。個人的には、Drink Upが一番好き。先行配信された時からめちゃくちゃ沼って聴きまくっていた。AメロもBメロもサビも良すぎる。歌詞も633の代表曲として完璧だし、歌いやすい。
ちなみに軍師ミント、一曲をヘビロテすることはそんなにないのだが、たまにそういう曲に巡り合う。「マリーゴールド」「春は溶けて」「great escape」とか。なんかThe Great Escapeって曲があるんだけど!?こんなん絶対cinema staff対バンでやるじゃん……勝った……。

最近のロックバンド界隈は、複雑で高度な曲が流行ったり、世界のトレンドを意識した音にシフトチェンジしたり……もちろんそれも良いけれど、我々の心を掴んだのは間違いなくこの音。少年少女時代にこのロックがあったから、今の軍師ミントのようなロック大好き人間が形成されたのだ。そしてその想いは今も変わらない。
でも、時代は変わっていく。いつまでもロック大好き人間のためのロックだけではバンドは生きていけないのだ。2000年代のロック全盛期を終え、ストレイテナーの音は今も進化し続けている。新しいテナーの魅力に気づいた人々がファンになり、テナーを支えている。それは昔からのファンには嬉しくもあり、少し寂しくもあっただろう。
そんな寂しい思いが、テナーの中にもあったのかもしれない。我々は想いを共有していたのかもしれない。でなければこんな神アルバムが出せるだろうか?!「これだよこれ!!」「こういうのでいいんだよ!!」と本当の自分が両手を上げて踊っている。
誤解のないように言っておくけれど、軍師ミントは今のストレイテナーが大好きだ。最新アルバム「Applause」は特に好きだ。無性に聴きたくなる中毒性があるのに、いつ聴いても新鮮な気持ちで楽しめる。今のテナーの魅力がたっぷり詰まった一枚だと思う。

本題に戻るが、633はそんなテナーとバーサーカー達の想いが生み出した一つの概念なのではないだろうか?
「633という概念。」という声が聞こえてきそうだ。
概念である限り、633がTikTokでバズりまくって若者の間で超人気になって……みたいな現象は起きないかもしれない。それでも633に救われたバーサーカーはいるのではないだろうか?少なくとも軍師ミントは、このアルバムを初めて聴いた時、なんだか感極まって「忘れないでいてくれてありがとう」という気持ちになった。

ここからアルバムの感想。
ほぼ英語歌詞のみの曲で構成されている。ホリエさんの英語歌詞好きなので助かる。しかも歌詞カードに日本語訳載せてくれてめっちゃ助かる。
話は逸れるけど633が出てきた時から思ったのは、デザインが素晴らしい。イラストはyamaki takumiさんという方が描いているらしい。めちゃくちゃ可愛い。HPも良い。テナーのHPの100倍見やすい。ちゃんと可愛いwebフォント使っていて気合の入りようを感じる(※軍師ミント、異世界ではエレブ大陸の軍師だが現実世界ではwebデザイナーをしているぞ!)。テナーのHPもリニューアルしたら良いなあ……。

One Summer DayはキャンプやBBQをしながらのBGMにぴったりな一曲。
みんなでワイワイしている光景が目に浮かぶ。みんなで一緒に口ずさめる部分もあるし。というかこのアルバム、全体的にみんなで歌えるようなメロディになっている部分が多い印象だった。
Sweet Rainはイントロの乾いたギターでテンション既に上がるが、サビへ向かっていく高揚感がヤバい。キメの気持ち良さも最高。
The Great Escapeのイントロ好きすぎる。このファンタジックなメロディがホリエアツシが天才たる所以だと思う。このアルバム、ホリエさん風に言うなら「天才」曲揃いなのではないだろうか。歌詞も良い。
Millionは満天の星が見えるようなギターアレンジ。サビ後のwow〜は今風な加工がしてあるのも面白い。
Auroraはタイトルに反して、ずっしり力強いリズムのイントロ。これ一番インディーズ時代を彷彿とさせた。疾走感のあるサビ、クソかっこいい。あと歌がうめえ。
Girls Don't Cryは思わずTRAINに行きそうな4カウント サビでテンポ変わるのが良い。これは悲しい気分のときに聴いたら元気出そう。
Rooftop Partyはエモい。エモすぎる。これは完全にストレイテナーの上振れ曲。曲調は明るいのに切なくなるというテナー特有のアレ。歌詞もエモい。
Radio songは最後の曲として完璧すぎる。まるで633のことを歌っているような歌詞。これ「混ぜ黒」のアンサーソングなのでは!?!?混ぜ黒が好きすぎる軍師ミント。to be free…を繰り返すアウトロ、エモすぎる。

▼考察② : ガチで正体不明の新人バンド説

ホリエアツシに声が激似な若者・SOFT CREAMがメインボーカルをつとめる、他メンバーのDRUNK MONKEY、LANTERN SMILE、SMOKEも、全員それぞれテナーのメンバーをリスペクトした新人バンドなのではないだろうか?
SNSバズりを狙ってか、姿を表さずにソーセージの化身のイラストを使っているが、そのキャラクター達もテナーのメンバーに似た雰囲気がかなりある。

テナーリスペクトということで、バーサーカー達の興味を唆る新人バンドではあるが、しかしその実態は、業界の闇を感じさせるものでもあると睨んだ。
初めてのツアーなのに、Zepp FukuokaやなんばHatchといったかなりデカめな会場でやる上に、ゲストにAge Factory、cinema staff、w.o.dと錚々たる顔ぶれを呼んでいる。何かのコネクションがあるとしか思えない。
そして極め付けに、全ての日にストレイテナーがゲスト出演するという。意味がわからなすぎる。これではテナーが633に賄賂を貰っているとしか思えない。もしくはテナーが633の今後の成長にめちゃくちゃ希望を抱いていてめちゃくちゃ応援している可能性。

▼ツアー始まります

何はともあれ、11月21日から始まるBier Fest Tour 2022には期待しかない。
633も楽しみだが、ストレイテナーも楽しみだ。もちろんもう1バンドのゲストも楽しみだ。
633がどんな姿で我々の前に現れてくれるのか楽しみだ。まさかソーセージ………?いや一応ソーセージの化身であるらしいから、人間の形はしていると思う。とにかく楽しみだ。
そして何を語るのか。どこまで茶番なのか、それとも本気なのか。笑
こんな無駄考察をするほどテナーと633を愛する軍師ミントに、一体どんな結末が待っているのだろうか……。もしかしたら考察②が本当に当たる可能性も、なくはないですからね……!

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