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着物をウケツグ、想いをウケツグ【出店告知】

1月14日(日)、着物スタイリスト・キャンディさんの主催する、「ウケツグキモノ会」@浅草橋に出店者として参加します。

この「ウケツグキモノ会」は、
「着る人がいないから、実家の整理で捨てる」
「リサイクルで安く手に入ったから、捨てちゃってもいい」
「思い出のある着物だけど、もう着なくなって捨てるのに偲びない」
というお着物を救うため、「着物を思いごと、新しい持ち主に届ける」という思いで行われている会です。

わたしは1回目は日程が合わずに参加できなかったのですが、今回はバッチリだったので、売る側での参加にします。
だって、わたしのnoteをお読みになるみなさまにはおわかりでしょうけど、わたし、季節内で着れないくらいに着物持っているんですよ。

祖母の着物、曽祖母の着物をメインに、着物を着るようになった10年ほどまえからリサイクルでも買うようになり(そしてリサイクルはほんと安い)、気がつくまでもなく膨大な量になり、そして最近はわたしの着物好きが周りの人たちに周知されてきたので、「母のものなんだけど」
「祖母のものなんだけど」
「親戚のものなんだけど」
「知人からなんだけど」
という感じで、お着物をいただく機会がグッと増えました。

そういうとき、ただでさえ収納箇所がパンクしているわたしは、一応「自分が好きで着れるもの」をメインにいただくことにしているのですが、
「自分は着ないけどめっちゃ物がいい」
「生地感半端ない」
「柄!アンティーク!!!」
みたいなものは、
「わたしは着ないかもなんですが、ほかの方にお譲りするか、何かにリサイクルするかでもいいですか?」
と了承をとってから、着ない分もがっつりいただくようになりました。

特に最近ね。

昔は「好みじゃなければお断り」していたんですが、絹という素材の大切さ、着ていた人の思い出、その時代でなければ作れなかったもの、など、好み以外のところでも見るようになってしまって。
特に、お譲りくださる方たちが、「本当にもう着られないようなものばかりだと思うの」と、お母様の、おばあさまの、古い着物を捨てなければいけないと悲しい顔をされているのが、本当に心苦しくて。
それで、あまりにシミや破れのあるものはさすがに遠慮するにしても、そうでないものは
「これは今じゃ手に入りませんよ!」
「ここのお直し部分、きっと気に入って着ていたしたんでしょうね」
「この大胆な柄遣い、センスありますね」
などとひとつひとつ手にとって、「いただきます!」をしたときの、ぱっと明るくなるお顔をみると、もうダメですよ。
わたしがいただいておかなくちゃ。
せめて何かの形で活かさなくちゃ。
という気持ちになります。
結局さようならすることになっても、一度は袖を通して、「着ました!」と写真をお送りするくらいのことはさせていただいています。

でもまあ体はひとつ桐箪笥はみっつラックはひとつ、この限界値を超えることはできないので、今回出品の運びとなります。
思い出補正アリよりも、自分で買ったけどあまり着れていないモノの方が、売りに出す心理的ハードルが低いので、どちらかといえば思い出少なめのものもありますけど。
でも今回、祖母の着物と帯も少し出すので、ちょっと身の引き締まる思いです。

絹の着物はそれなりに高価なお買い物で、昭和中〜後期はかなりなお値段がしたのではないでしょうか。
なんたって着物=財産ですからね。
祖母が気合いを入れて買ったけど日の目を見なかった着物も、そろそろ誰かの手で蘇らせてあげられたら、と思います。

さて、明日のウケツグキモノ会、どんなご縁があるか楽しみです。
売りにいって、きっとたくさん買っちゃうんだろうな。

できるだけ自重しようそうしよう。


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