素人がたたら1回目-砂鉄探し

たたら製鉄で玉鋼製造を目指す素人たたら師です。

生まれてこの方ドがつく文系育ちです。微分積分出来ない奴は大体友達。知識技術皆無の底辺サラリーマンですが、そんな自分が無謀にも日本の古代製鉄の叡智、鉄の芸術品とも言える最高峰の玉鋼製造に挑もうと四苦八苦しております。あまりにその無謀な挑戦を信長の野望で例えるなら土佐一条家で天下統一目指す以上に難易度高めくらいかと勝手に思っております。

そんな最高難易度のムリゲーに、こちらとて徒手空拳のみで挑もうとしている訳ではありません。現代という便利な社会はインターネットを駆使すれば、ある程度の知識を集められます。アマゾンを使えば希少な文献や資料だって手に入れられます。それらをある程度読み込んだ上で一応計画を練っています。例えば下記リンクの動画は都立大が作成した動画で平成28年度補助教材動画コンテストの優秀作品賞である。七輪やペール缶、園芸用の鹿沼土等、身近に手に入る材料でたたら製鉄をやってのけているのだ。

https://www.youtube.com/watch?v=LlVSBEvrQwk&t=74s

こちらの動画を参考に一回目と二回目のたたら製鉄を行った。ちなみにこの際に使った砂鉄は八王子の浅川の河川敷でネオジム磁石を使って集めたものを使用している。本当は川口市を流れる荒川の河川敷で集めるつもりであった。その理由は鋳物で有名な川口は荒川で取れた砂鉄を使っていたと書かれている資料を目にしたからである。当時は荒川の流れの関係で、ちょうど川口の辺り、現在の場所でいうと川口市立南中学校の目の前辺りの河岸に砂鉄が大量に堆積していたとのこと。この豊富な砂鉄の採取場所があったからこそ川口市は大いに鉄の街として栄えたのである。

ならば、今でもその場所では砂鉄が取れるのでは…秋葉原でネオジム磁石を購入して、その河川敷まで出向いて砂鉄を集めようと向かってみたものの・・・残念ながら現在の荒川は護岸が固められており、砂が堆積している場所は全く無かった。なんとか水際まで下りてみたものの、そこにあるのはヘドロのような泥ばかりで、磁石を近づけても砂鉄はほとんど採集出来なかった。日を改めて自転車で荒川を上から下まで(河口~秋ヶ瀬公園辺りまで)探してみたが、やはり砂鉄が取れそうな砂州は見当たらなかった・・・


荒川では砂鉄の採取は難しいのかもしれない・・・そう結論づけた俺は都内近郊で砂鉄の情報を色々調べてみた。そこで下記の記事にたどり着いた。

https://hachioji.keizai.biz/headline/2574/

記事を見る限り、かつて八王子の浅川付近で製鉄が行われていたとのことである。ならば浅川ではそれなりに砂鉄が豊富に取れるのかと思い出かけてみた。荒川と違い浅川は砂が堆積し、且つ川にも降りられそうな場所が幾つか見つけられた。


浅川なら砂鉄を採集出来そうだ。期待に胸膨らませネオジム磁石片手に砂鉄集めを始めた。結果は・・・


半日粘ってようやくジップロック半分程度の量しか集めるのが精一杯であった。


まあしかしこの量でも多少は鉄が作れるだろうと考え、とりあえず実行してみることにした。その結果は下記の動画を見ての通りである。

https://youtu.be/n6eaaDhjE8s

失敗もいいところである。鉄の欠片すら出来ていなかった。多少の際はあれども教材用の動画にかなり近い条件で実行したはずだが、全く鉄が出来ない。何かが違うのだろうが、それが何か分からない。ただここで諦める訳にはいかない。次こそは鉄を作ってやる。
それまでに問題点を見つけ出し改善して鉄を作ってやろう。そう思い自分は次の準備を始めたのだった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?