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長崎行ってみたらこんなとこ

コロナで海外に行けなくなって早2年。
国内旅行に行く機会がぐっと増えた。

そこで改めて国内旅行の良さを実感している。

・言葉が通じる
・ごはん美味しい
・移動距離が短い

前職が出張が多かったこと、元々旅行好きなこともあって、10年ほど前に47都道府県をコンプリートしている。それでも旅に出ると、まだまだ新しい発見がある。日本という国は思った以上に奥が深い。

それをこのnoteでお伝えしていければと思う。

2021年旅行に行って1番感動したのが「長崎県」だ。

すっかりROM専になっていたSNSだが、noteを始めようと思ったのも長崎に行ったことがきっかけだ。

「誰か、長崎の魅力を語り合おうよ!!!」と長崎出身でもないのに、鼻息荒く思っている。

実は長崎に行くのは4回目。
それでも今までこんなに魅力的な県だとは気が付かなかった。

グラバー園にハウステンボス、中華街・・・この辺りが長崎の有名な観光スポットだと思う。

個人的に是非行ってほしいのが離島だ。

長崎行くなら島に行け

実は長崎は有人島で68、無人島も含めると971もの島を有する。

島に行かずして長崎の魅力は語れないと思う。

今回私が行ったのは、五島列島の中の「上五島」と「福江島」。

女優川口春奈さんの出身地だということと、隠れキリシタンの潜伏地だったということ以外の予備知識はなかった。

が、、、ガイドブックやネットの情報からは到底伝わってこない体験がそこには待っていた。

大自然の景観

自然が大好きな私は、今まで大自然の景観を求めニュージーランドやスイスに足を伸ばしていた。

が、いやいや、こんな身近にあるじゃん!!!

もう海外行かなくてもいいじゃん!と本気で思った。

福江島の鬼岳
(標高300m近い山なので、出発前々日に肋骨を骨折した私でも登れました)
この先まで行けちゃう
福江島の街並みが一望できます。
ちょうど夕日が沈んでいくところ。
(狙ってなかったのにもってるね~)
しばし見とれる。
福江島の西端に位置する「大瀬崎灯台展望台」からの景色。
180℃回転するとこちらの景色。断崖絶壁の先に灯台が・・・!
映画「悪人」のラストシーンはここで撮影されたそう。

何がすごいって、これだけの絶景がさほど推されてないんですよ(笑)
どこまで控えめなんですか、長崎のみなさん・・・!

平日とあってか観光客は全然おらず、展望台では地元のおばあちゃんがおにぎりを食べて休憩していた。(なんて贅沢なランチ・・・!)

市街地からはちょっと距離があるので、1泊2日の滞在期間で行くかどうか迷ったけど、ここは本当に行ってよかった!!!

福江港の朝

宿泊したホテルが港の近くだったのですが、朝目が覚めるとこの景色。
神々しい気持ちで1日がスタート。

地元の人にはありふれた日常の景色なんだろうけど、全てが新鮮に映る。

上五島の「頭ヶ島天主堂」の目の前

訪れたのが10月上旬だったのでさすがに泳いでる人はいなかったけど、透明度が高く、とんでもなく綺麗な海だった。

上五島の「蛤浜海水浴場」
福江島の「香珠子海水浴場」

観光地化されたビーチとは違って、その場所に溶け込んでるんだよなぁ。
人間がお邪魔させてもらってるような気持ちになる。

船の移動


今回の旅行は上五島、福江島に加え、軍艦島、さらに天草までフェリーで渡り、熊本から島原半島にも日帰りで遊びに行ったので、船での移動が本当に多かった。

島との島とのアクセスは基本的にフェリーかジェットフォイル。
これらに毎日のように乗って海上を移動するという非日常の体験も長崎ならではだろう。

毎日こんな景色を眺めながら移動。
飛沫を上げて進む船の跡
島、島、島・・・長崎は本当に島が多いのだということを実感する。
島原半島
偶然通りかかったジェットフォイルを激写。

船の種類や大きさも様々で、海上からの景色は見応え抜群!

毎日乗ってても飽きることがなかった。

産業遺産

今回長崎に行くにあたり、絶対行きたいと思っていたのが「軍艦島」。

正式名称は「端島(はしま)」といって、長崎港から18km強の場所に浮かぶ島だ。

かつて石炭採掘のために隆盛を誇ったこの島は、日本初の鉄筋コンクリートが建てられ、日本国内のテレビ普及率が10%だった時代に、この島のテレビ普及率はなんと100%。最先端の暮らしがここでは適ったという。

島は決して大きくはなく、面積でいうと約。(東京ドーム5個分くらい)
ここに最盛期は5000人以上の人が暮らしていて、当時の東京の人口密度の約9倍だったとか。

軍艦「土佐」に似ていることから「軍艦島」と呼ばれるように。
1番軍艦に似ていると言われる角度で撮影

島に上陸が許されているのは、ツアー会社数社のみ。
事前に届け出が必要とされていて、上陸する時間や上陸できる場所も厳しく管理されている。

炭鉱設備の跡

というのも島内の建物はすでに劣化が始まっていて、コンクリートが崩れたり、日々景観が変わっていっているのだそう。観光客の安全確保と島の保全のためらしい。

日本最古のアパート跡

昭和初期、当時最先端の設備を誇った島。
炭鉱施設以外に、学校や病院、映画館やパチンコといった娯楽施設までそろっていたそう・・・!

それが石炭から石油へとエネルギー転換が起こったことにより、その規模は徐々に縮小。1974年には閉山し、その3か月後には全ての島民が出て行き、無人島に。

娯楽施設の跡

当時この島に住んでいたという元住民の方がツアーに参加されることもあるそう。

久しぶりに訪れて真っ先に感じるのは「音がない」ということらしい。
というのも当時炭鉱は24時間稼働していて、島内には1日中機械音が響き渡っていたそうだ。

小中学校跡

当時の隆盛の跡が切なくもある。

産業遺産に対して、私はもっと機械的な印象を持ってたんだけど、「人の営み」を感じたというか。当時たしかにそこに人がいて、ものすごい熱量が投下されていたんだということが伝わって来て、ロマンを感じた

三菱の造船所

長崎港には三菱の造船所のドックが多数ある。

長崎港から離島に行く際には、これらの造船所の横を通過する。
造船途中の船が間近で臨めるとあって、これだけで一見の価値がある。

世界文化遺産に登録されているという三菱所有の「ジャイアント・カンチレバークレーン」
造船中の船。
宇宙戦艦ヤマトの世界・・・!

これには「ガンダム」や「宇宙戦艦ヤマト」を見て育った世代としては、かなり胸が熱くなった!

余談だが、長崎で泊まったホテルは電化製品が全て三菱製品だった。
長崎は三菱の影響力が強いんだろうか・・・?

でも、私が長崎生まれで、毎日こんなかっちょいい景色を見て育ったら、電化製品は三菱で揃えたくなっちゃうよなぁなんてことを思ったり。

海に近い駅

今回の旅は五島列島を訪れた後、天草半島~熊本を回るという行程だったが、急遽日帰りで熊本から島原半島へ足を伸ばすことに決めた。

長崎→熊本→長崎にまた戻るという(笑)
(そんなに長崎が気に入ったんかー--い!)

その目的とは・・・ずばり、「電車に乗ること」だ。

黄色の車体が可愛らしい島原鉄道。
通称「しまてつ」。

ここに他にはない景観が楽しめる駅があるのだ。

「大三東駅」
一体何て読むんですか・・・?
って感じだが、これで「おおみさき」と読む。

すでにタイトルにある通り、そう、駅の真裏に有明海が広がる、「日本で一番海に近い駅」と呼ばれているところなのだ・・・!

正面から。

幸せの黄色いハンカチがたなびくホーム。
まるで映画のワンシーン

屋根も柵もない、見晴らしの良いホーム!!!
バックには有明海の絶景が広がります。

ホーム裏から。

海の近さ、おわかり頂けましたでしょうか?

ちょうど行った時が満潮のタイミング。有明海は潮位の差が激しいので、干潮のタイミングに行けば、また違う景色が楽しめるそう・・・!

ちょうどいいタイミングで列車が入線してきました。
お~
お~~
お~~~
最近鉄分強めなので、思わず連写してしまった。

青い空、青い海に黄色の車体の映えること・・・!

ここに来るまで知らなかったのですが、昨年「キリンレモン」のCMの舞台になったそう。

キリンの自販機が置いてあったので、しっかり購入👍

さて、ここまで端的ではあるが、私が行くまで知らなかった長崎の魅力を綴ってみた。

魚が美味しいとか、教会巡りが楽しいといかそういった情報は、ここでは割愛する。

旅の魅力は、非日常と新しい体験だと思う。

それは知らない場所に行くことだったり、知らない景色に出会うこと。
その土地に興味を持ち、身近に感じること。
歴史や文化を知ること。
食や人との出会い。

私は今回長崎で他の土地では味わえない体験をすることができた。

だから長崎の旅は、私にとってこんなにも特別なものになったのだと思う。

島の数だけ魅力がある。

それは島に限らず、他の土地にも言えることだろう。

それらを見落とさないよう、アンテナを張り続けるという意味も込めてnoteの記録を続けていこうと思う。

五島市のゆるキャラ「つばきねこ」



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