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抹茶ラテとイケてる女子のカンケイ

さあ、書いていきます。

もう随分とポートランドも秋めいてきました。
9月に入ってひんやりとした風が吹くようになりました。まだ雨シーズンは到来していないので晴れ間を楽しめています。貴重な秋!!!
日本って四季が本当にはっきりしていると思う。ポートランドの四季はなかなか感じづらい。冬冬冬春?夏夏?みたいなリズムだと、一年過ごしてみて思いました。(2個目の?が秋にあたる部分)
夏の終わりは何だか寂しくて、夏に着れなかったワンピースを思ったり、プールに入れなかった事を悔やんだり、それでも花火は見たし…。夏は短くて、心ゆくまで充実させるのは難しいなあ〜と思いながら秋の空を見上げる、そんな夏に友人のインスタなどを拝見しながら思いを馳せたのでした。

夏の終わり。
私が書きたいのは、夏のドリンクについて。
今年はどんな飲み物を飲みましたか?猛暑対策で水分補給に優れたものを選んでいた人も多いでしょう。
しかし、やっぱり暑い夏の休憩時間に欲しくなるのはアイスコーヒーではないでしょうか。コンビニでもワンコインで手軽に買えるから街を歩く片手に飲んでいる人を多く見かけるのが東京の夏。私は、カフェイン×冷たいものでお腹をやられがちなのであまり飲まないのですが、夏の間数回は飲みたくなります。みんな美味しそうに飲んでいるんだもの!

私のよく知る東京の夏に代わって、ポートランドの夏の話。夏2回目を経験し終えて思うのは、アイスコーヒー飲んでる人いる?ということ。本当に見ることが少ない。cold brewはメニューに存在しているので無くは無いのですが、冷たいコーヒーを飲んでいる人の少ないこと。
夏でも朝は肌寒いことがほとんどなので、ホットの飲み物を飲んでいる人は多いです。
それでも日中(夏は午後5時が最高気温に達する!)は暑くなるので、冷たいものを飲んでいる人が目立つようになります。

そんな中、多く目にするのがアイスラテ、そして抹茶ラテ

意外や意外、抹茶ラテが夏のコールドドリンクの中で存在感を放っているのです!
私は日本での生活で、ほとんど抹茶ラテを飲んだことがありませんでした。
だって甘すぎる。甘い飲み物は苦手で、飲み進めるごとに重たくなって感じてしまいます。中学生の時初めてスタバに行ったとき注文して以来、自分が進んでオーダーした記憶が残っていないです。

ラテはコーヒーカテゴリー、第二のポジションに君臨しているので(私の独断)、アイスになった時目立ってくるのは理解はできます。(多分、コーヒーはホットというのがポートランドみんなの共通認識なんじゃないかな?第二のラテはアイスにしてもいいって立ち位置な気がします)
しかーし、抹茶ラテ?なぜ?

まず、抹茶ラテが夏の飲み物としてイケてると気づき始めたエピソードから。
私はポートランドに引越し後、インスタ内でポートランド在住のファッショナブルで素敵な人を探していました。私はファッションを楽しむことがすごく好きです。ポートランドは東京でおしゃれと思われている格好をしていても、はっきり言って浮きます。なんか違う。
ポートランドは緑豊かな場所で、生活の身近なところに自然のアクティビティが存在しています。都会ではないので、生活背景からもおしゃれのソースは変わってくる。
せっかく住んでいるんだから、ポートランドに合ったおしゃれをしたい!というのが私の思いでした。
そこで見つけた方、Jessicaさん→https://www.instagram.com/cationz/
お店をチェックしたり服の雰囲気の参考にさせて貰っています。
夏に差し掛かったある時、投稿の中でよく抹茶ラテが良く出てくることに気づきました。
この方だけではなく、他にもフォローしているアカウントでも目にしたのです。(ポートランド内で活動している方、アメリカ国内も含めて)
私は普段選ばないものを飲んでいるな〜という思いで心に残りました。それが去年の夏のはなし。
昨年の夏、7月と8月は東京に戻っていたこともあり、そんな淡い思いのまま抹茶ラテは消えていきました。


そして今年に入り、春を待ち侘びて待ち侘びて、ようやく迎えた夏。(春はほぼ無く、雨の季節が終わったと思ったらすぐ暑くなる、だから春を待っていたのに気づいたら夏になってた)
また抹茶ラテは私の目の前に現れた!

学校終わりに、友人とカフェでも行くかとてくてく歩いていた。そのカフェは私たちのお気に入りで、小さいながらお客さんが絶えないお店。店員の人と知り合いになったり、コーヒーやチャイが美味しくて居心地のいい場所なのです。

途中、一人の女性が私たちの歩く道に渡ってきた。また一人、また一人と渡ってきた。なので、前に3名ほどの女性が等間隔に一列に並んで歩くかたちになった。そしてみんなその小さなカフェに吸い込まれていった。もちろん私たちも。
その日は結構暑くて、冷たい飲み物を飲みたくなるような感じでした。
前の人たちが何をオーダーするのか、小さい店なので良くわかります。何をオーダーしようか、アイスかホットかなど考えていると、次々に抹茶ラテを持って店を出る女性たち。前の数名、みんなアイス抹茶ラテだった!

みんなシュッとした素敵な感じ。私たちの前にいた女性が最高にイケていたのです。(私の好きなタイプのファッションをしていた!詳細→デニムに白のタンクトップ、首詰まってるアメリカンスリーブタイプ、ビルケンのボストン、髪は無造作に下の方でおだんごに、髪は短め、BAGGUのムーンバッグの小さいやつ。このBAGGUのデザインは以前のものらしく、今はミディアムしかない)

そこで私の「予感」が「実感」に変わった。
抹茶ラテ、流行ってる…!!!

その時私は確かホットの何かを頼みました。けど、絶対今年の夏は抹茶ラテを飲むイケてる女になる!と意気込みを強くしたのですっ。

その後、学校の友人から抹茶エピソードを聞きました。
メキシコ人の友人は、彼女の友人から勧められて抹茶を毎朝飲んでいると。カフェインが欲しくて(シャキッとしたい)コーヒーを飲むけど、コーヒーだと胸焼けや胃がむかつくことがある、と友人に相談したら、胃にも抹茶はいいしカフェインも取れるからおすすめされたんだそう。
飲んでないから今日はシャキッとしない、なくなっちゃったから買いに行かないと〜という話でした。
へー、面白い!抹茶はヘルシーを目指す女性に人気の飲み物なのかも。
抹茶を飲んでいる友人は、2人の子供のママでありその上とても素敵な女性。彼女も抹茶支持者とは…
抹茶がなぜウケているのか、わかってきた!

ポートランドではお茶に特化したカフェが知っているだけで数件ある。種類もたくさんあるしデカフェも選べる。お茶人気が高まってるように感じてはいました。
お茶=ヘルシーはトレンドなのかもしれない。
ネット上で「matcha health benefits」と検索するとヘルシーな飲み物として紹介している記事がたくさん出てきます。
もはや、私の想像している抹茶とは違った世界が出来上がっている。お茶室や和菓子と共に楽しむものでもないし、抹茶の苦味がどこかにいってしまったような甘さのものでもない。
「ヘルシーな抹茶」これは新しい!

実際、この夏私は抹茶ラテを何度も飲んだ。ホットでもアイスでも飲んだし、店も数件で飲みました。
驚いたのは、日本で飲んだ抹茶ラテと違うこと!抹茶の粉を立てからミルクに入れてくれる。なので、抹茶の苦味や味わいがしっかりとある。甘さはお砂糖や蜂蜜を入れる?って聞いてくれるところもある。甘さが初めから入っていてもすごく優しくて、抹茶の味が主役になっているのです。
なので、コーヒーじゃない気分だなあという時、いい飲み物だった。
抹茶のパウダーを使っているから、苦味の濃さもあるしカフェインもあるから飲んだ時のシャキッと感も味わえます。

これは日本とは違った進化を遂げていくのでは?!という新しい発見。
お茶を立てて入れてくれる時、ちゃんと抹茶用の泡立て器(茶筅というそうです、知らなかった…)を使っているお店もある。
日本の抹茶よりも抹茶!すごく忠実に、抹茶が抹茶らしく飲まれていた。そして日本とは違う位置づけでみんな楽しんでいる。
それがすごく驚きだった!
自分の国がルーツのものが広がるって嬉しい、という気持ちにもなりました。

こうやって日本のものが広がっていったらいいのにと思う。
日本のことって(文化、習慣)全般的に凄く説明しづらいと私は思う。それはきっと、どこの国とも似てない成り立ちの文化である、ということでもあるんだよなと。そこに日本の文化の独自性ってのがあるんじゃないかな。
例えば、自然崇拝や万物に神が宿るという考えに始まり、他の国とは違う「普通」が多い。
そういった風習からくる国民の性質などを嫌っていた自分もいたけど、この文化が自分達のルーツであるし楽しむ人が増えたらいいな、とこの抹茶ラテを通して思うのでした。

イケてる女子たち、ありがとう。
抹茶は新たなステージへ、知らない抹茶の世界を知った夏の発見でした。



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