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「メンタル」を殺さないために。

昨日3月1日からは就職活動が解禁になったことを聞き、思い出すのは以前に読んだこのnoteです。

頼むから今年は誰も死なないで欲しい。これは切実に思う。

この「メンタル」の問題は、学生だけの問題ではなく我々全員が働くうえで、そして生きるうえで避けては通れない大事な問題の一つです。

仕事をしていると「明日仕事休もうかな」と思うことはよくありますし、周りでは病気になって仕事を休む人も少なからずいます。

「こうすれば100%メンタルが死なない」なんて万能薬を私は知らないし、おそらく未だ発見されていないだろうと思います。

だから「メンタル」に関わることは慎重に発言せねばならないと思います。

しかし、私もマネージャーの端くれですので、メンバーのメンタルは最重要項目として日々関わっています。

その中で、唯一と言えるぐらい自信を持てていることがあります。それは「心理的安全性」「仕事へのコミット」などのメンタルに関する「部下からのサーベイ結果」が全マネージャーの中でもトップ評価を受けたことです。社内での話ですが。

もちろん、だからと言って私の意見は完璧ではないですし、より優れた案もあると思います。

しかし、私なりに「マネージメントにおけるメンタルを殺さないコツ」をまとめましたので、参考までにお読み頂ければ幸いです。

メンタルをどう捉えるか。

そもそも私はゲーム脳なので、メンタルは「ドラクエのMP」をイメージしています。使えば使うだけ消費してしまうし、相手によってはMPを削ってくる敵もいます。 

(この考えには賛否両論だと思いますが、個人的にスッと理解できているのでお許しください。)

さて、ゲームではHPやMPが減った際にどうしますか?

もちろん宿に止まったり、アイテムを使ったりして「回復」しますよね。
私は現実世界でも同様に「回復」こそが「メンタル」を押し潰さないキーポイントだと思うのです。

現実の回復手段には「仕事を休む」「お酒を飲む」「趣味を楽しむ」など様々あると思いますが、その中でも最も大きいメンタル回復手段の一つは「目標達成」だと考えています。

...「目標達成がメンタルの回復」というのは少しマッチョですか??

しかし「目標を達成する」ことは仕事を行う上で欠かせないものです。そして、そこから得られる「自己効力感」こそが我々のメンタルを回復させると信じています。

※自己効力感に関しては、別のnoteで触れています。

目標達成によるメンタルの回復。

メンタルが目標達成によって回復していく流れを簡単に図示してみました。
①メンタル量:矢印の長さで「残りのメンタル量」を表現。
②目標到達速度:時間当たり目標進捗。「能力」と同義。
③目標:縦軸に目標の高さ(=難易度の高さ)を表現。
④メンタル回復:目標達成時にメンタルが回復します。

この図で表すように「メンタルを消費して目標に向かう」→「目標達成を行うことでメンタルを回復」→「次の目標へ」というのが健全な健康的なサイクルだと考える事が出来ます。

さて、ここからは身近にいた「メンタルの折れた4人」を事例に出してみたいと思います。

A:意識高い系のキラキラ新人君 

言わずもがな彼の問題は「高すぎる目標を設定してしまったこと」でしょう。高い目標は途中でメンタルが回復されないまま進むことになります。それでは、仮に能力があったとしてもメンタルが折れてしまうことになります。

【マネージャーにできる事】
「目標を低いところに再設定する」「現状の目標までの間に目標を追加する」によって回復ポイントに手前に設定しましょう。
特に新人にこのパターンが多いです。夢と希望は大きくても目標はコツコツ設定しましょう。

B:不器用な頑張り屋さん 

目標をある程度低く見積もっても能力が十分でない場合は、目標に届く前にメンタルが尽きてしまう事があります。

【マネージャーにできる事】
能力(目標到達速度)を引き上げる」しかありません。それはコーチングよりもティーチングの領域です。
「能力」をあげない限り、たとえメンタルを「休養」などで回復させたとしても目標①までの距離は長いままですし、目標②以降も繰り返されることになります。

C:パワハラ上司に従うマジメちゃん

せっかく目標を達成してもメンタルが十分に回復せず、次の目標に向けて頑張れない事があります。

【マネージャーにできる事】
目標が達成したときにどれだけ喜びを感じるかどうかは「第3者の関わり」も大きく左右します。承認を行うなど、まさにコーチングの領域でしょう。
逆に達成したときに「あ、そう」「その程度か」「次はどうするの?」と反応してしまうと得られる喜びは徐々に減って行きます。要注意。

D:疲れてしまった全ての人

もう何もしたくないと思ったら。繰り返しになりますが、休もう。それ以外ありません。

【マネージャーにできる事】
部下が休みを申し出てきたら「理由を聞かない」「引き継ぎは最小限」「出来るだけ早く休ませる」に徹底しましょう。

簡単にまとめると以上の通りです。ただ、もう一つ押さえて行かないといけないポイントがあります。

もう一つの意識すべきこと

それは「年齢による変化」です。

私は今まで部下として持ったチームメンバーの半数以上が年上という特別な経験をしてきました。

その経験を通じて学んだのは「年齢を重ねれば重ねるほどメンタルの回復が難しい」と言うことです。

若さは圧倒的な強みです。自分の経験を振り返ってみても、若いときの方が何かを達成した喜びも大きいので次への活力(回復量)も大きいですし、そもそものメンタル量も多い。

年齢を重ねることで辛いのは「自分が初めて経験したことでも、周りが当たり前のようにしていると喜びが薄くなってしまう」ことかもしれません。

こう整理すると「年齢を重ねることでの老い」というよりは「経験を重ねることでの飽き」こそが問題とも言えます。ジレンマ...

メンタルヘルスはチーム戦

私が数社転職した中で、メンタルヘルスが社内的に仕組み化されている会社は少ない気がします。むしろマネージャーや先輩、上司といった属人性に依存しています。

私も自分の評価が高かったことを喜んでいましたが、逆に言えばメンタルヘルスに偏りがあると言っている様なものでした。

仕事は命をかけても良いと思いますが、何があっても死んではならないと思います。


最近好きな見たTVCMで好きなのが、サントリー「BOSS」のこのCM。

「このろくでもない、すばらしき世界。」で、我々のドライブはまだまだ続きます。

メンタルを個人ではなくチームで守れる仕組みをしっかり作りたいと思う今日この頃です。

※繰り返しになりますが、すでにメンタルが壊れそうという場合は即座に逃げてください。

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