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1964年と2019年の音羽通り。

日本カメラに連載中のToday Tokyo 1964/2020である。3年間の長期連載もようやくその半ばに差し掛かってきた。この連載のオススメポイントは毎月第二日曜日の午後1時から開催している私のブラパチワークショップがベースになっている点だ。東京のあちこちを歩きまわってここは撮影のワークショップに面白いと言うような場所をいくつかピックアップして最終的に場所を決めるわけである。真面目なロケハンをやっているから実際には皆さんと歩く時よりもその前のロケハンで真面目に写真を撮ったりするのは当然な次第である。

カメラメーカーがらみのワークショップでは無いから何とかレンズに何とかカメラを持ってレッスンプロの先生と楽しく写真を撮りましょうと言うようなものではない。カメラのレンズの話などもやるけれどもそれは既に生産されていないフィルムカメラの歴史的な面白い話をするのである。

それと実際に私が50年間歩き回った東京の当時と今を比較検証して笑おうと言うワークショップなのである。ただ勘違いされると困るのは10年ほど前に岩波書店から出した東京今昔と言うタイトルの写真集があってこれは全国の小中高と学校の図書館に納入されたので結構部数はできたがこの写真集の場合定点観測と言うテクニックが基本になっていてそれは編集部からの要求だった。

ところが私は定点観測と言う言葉とそのやり方が大嫌いであって何か定点観測に命をかけている同業者の写真家の皆さんは前頭葉がカチカチのような気がするんですね。私の場合は定点観測は嫌いだからやりません。そうではなくて50年間と言う時間の流れの間の中に偶然現れたブラックホールみたいな面白いポイントを探し求めているわけ。あるいは見えない的を狙っていると言い換えても良い。

一昨年の9月にスタートしたのですでに20回ぐらいやっているのだが我ながら毎月開催しているのは本気であると言うことだ。ただ毎年8月はお休みです。昨年の8月はベトナムのハノイに行っていたので夏休みにしたわけだが、毎月延々とやっているとワークショップのメリハリがなくなると言うところもあるので今年も8月はお休みにした。

常に見えない的を狙っている写真人類はぜひ参加してください。お待ちしております。🐥🐦😎❤️

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