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カメラ博士森亮資さんのこと

普通のカメラすきと言うのは普通に50,000人ほどいるが森さんの場合はガメラ博士である。だから話題にするカメラやレンズのレベルが最初から違うので初心者は絶対に入っていけない。初心者の場合はアポ頭ミクロン止まりでその先の話題が続かない。その森さんが急逝なさったと言うので非常にびっくりした。森さんの先生にあたるのであろうか竹田正一郎さんとは長くクラシックカメラ関係のお付き合いをさせていただいた。雑誌の対談にも出させていただいたし竹田さんがお出しになったカメラの本の書評も書かせていただいた。そのクラシックカメラ精神を引き継いだカメラ博士

森亮資さんとのお付き合いは非常に短いものであった。

アストロベルリン150ミリにIdentスコープをつけたものを森さんにお譲りしたこともある。普通のカメラ好きだったら絶対に興味を示さないような物件なのである。竹田正一郎さんの追悼会が東京のカメラ博物館であったときに初めて森カメラ博士にお目にかかった。その時に森カメラ博士がおっしゃった事は、長徳さんには以前にお目にかかっていますと言うのである。大阪のあるカメラ屋さんで若い頃にアルバイトをなさっていてそこに来た私とカメラ話をしたそうである。その記憶は無いのだがその時私がどんなカメラを買ったのかは覚えている。東京の日暮里で作られたDorkaと言う名前のマニアックな35ミリレンジファインダーカメラであった。後にその会社の後がどうなっているのかアサヒカメラの連載で訪問したこともあった。それで最初の森さんとの出会いを思い出した。

森カメラ博士の業績はごくごく初期の国産レンジファインダーの実証学的な研究である。こういうのは他のカメラ人類にはできないことなのであろう。ご出身もお住まいも芦屋と言うことで森カメラ博士が撮影する作例写真は癒されるものがあった。お庭に咲いているバラの花とか望遠レンズで撮る神戸の写真などである。 

1970年のお生まれと言うから御年49歳。

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