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本日無料。1000ページの本、僕のカメラたちに付箋がいっぱい。クラシックレンズマンスリーレンタルサービスのTorunoのレンズがいっぱい

クラシックレンズレンタルサービスのTorunoの連載インタビューの第一回目と言うことでクラシックレンズ美少女写真家の上野さんが見えた。レアなありフレックス用のレンズとかEyemoのレンズをたくさん見せてくれた。感心したのはそのレンズの程度が非常に良いことである。ありフレックススタンダードマウントのレンズはかつて世界中のブロードキャスティングで使われていたので家にもたくさんあるが私の家にあるやつは程度が非常に悪い。擦り切れた感じなのである。

1960年代初めまでのブロードキャスティングの撮影方法はプライムレンズを使っていたからその映画の画面が真面目であった。それがアンジェニューの10倍ズームレンズが登場してから結構いい加減になってしまったのも面白い。

インタビューの時に参考資料として上野さんが持ってきた私の1000ページの本、僕のカメラたちを見てびっくりした。ものすごい量の付箋が付いているのである。私はこの1000ページ本を作ったときに結構いい加減に書いていたから何を書いたかも忘れていたのであるが上野さんがそれに興味を持って付箋をつけてくれたことが嬉しかった。。

要するにこれからはメジャーなレンズメーカーのレンズをうんぬんするよりもすでに歴史的な存在になった有名なレンズに興味を示す方が写真の知的レベルとしてはちょっと上と言うことなのかな? 

10年来レンズマウント交換でたくさん本を出している沢村さんとか、レンズマウント交換1000日回峰行者の大阿闍梨伊藤さん何かがこの道の先駆者である。こういうレンズマウント効果遊びに批判的であった私だが今面白いと思うのはこれは結局のところデジタルカメラがこれだけ普及したと言うことにある。

誰でも手軽に昔の大写真家が不可能であったようなことを平然とやっているわけだ。そこが凄いと思う。

私は歴史的なカメラとか歴史的なレンズはたくさん持っているが仕事で使うカメラと言うのはレンタルのことも多い。プロの映画メーカーの場合もそうであって、映画用の機材は全部レンタルであった。29歳の時にフォルカーシュレンドルフの映画の仕事を手伝ったときに、使っていたArriflex35BLはもちろんレンタルカメラであった。

クラシックなムービーレンズとか歴史的なレンズは上野さんの話によると中国のお金持ちの方に流れているそうである。そういう話を中国建国70年のその日にできたというのが何かドラマチックだったな。私は1976年の秋に毛沢東が死んだときのニュースをドイツはケルンの取材の時に知ったのである。感慨深いね。

だからそういうレアなレンズはレンタルサービスで借りてしまうのが1番利口な方法である。持っていると管理に時間とお金がかかるし、これはあまり言いたくないことなのであるが、レアなレンズであっても自分の所有になると飽きるものなんですよね。私が使ってTambarもホロゴンも野口ルックスもそうだし、非常にレアなBiotar75/1.5もうやはり持っていると飽きるのである。いっとくけどこのレンズはエグザクトマウントではなくてContaxの資料等にも載っていない戦前のレンジファインダ用のレンズです。

それで2時間30分上野さんとレンズ談義をやったのが非常に楽しかった。若いのにこれだけレンズのことを知っている人はなかなかいないと思った。私のレンズの師匠タムロンの金型部の前田さんのことを言ったら上野さんは前田さんを知らなかった。これはいちど紹介せねばならない。


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