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絶品。クスクス茶漬け🐥8/8😎🐥

私はクスクスの体験は非常に早かった。1960年代の終わりに池袋のマルブツ百貨店の上のレストラン街でクスクス専門店が存在した。家人とのデートでそこに行ったこともある。外国の食物である事は認識していたがそれがどこの国のものであるかなどは全く知らなかった。

10年前にスペインのマラガに行った。特に目的があったわけではない。当時メインの航空会社にアエロフロートを使っていたので修行僧のつもりで上のクラス駅になるためにマイレージを稼ぐと言うのが目的であった。スペインのマラガに行った最初の動機と言うのはちゃんとある。サンテグジュペリの人間の土地であったと思うが短いフレーズで、マラガではお祭りだ!というのがあった。それの翻訳が堀口大学であって大学は私の家人の遠縁にあたる人なのでなんとなく思い込みがあるのだ。いえ最近の皆さんは堀口大学も知らないでしょうね。

スペインのマラガはロシア人のツーリストでいっぱいだった。有名な海水浴場があるのだ。そのためにアエロフロートは以前はモスクワからリスボンまでサービスしていた。モスクワリスボン先を廃止して、マラガに変えてしまった。馬鹿な連中である。

酷暑のスペインマラガであるが実はまだ 5月初めの話だった。持参のエプソンRd1で旧市街をたくさん撮影した。といってもちょっと歩くとすぐ街の限界に出てしまうのだ。ムスリムが作った高い高い砦があった。パブロピカソの生まれた家などもあった。

旧市街を歩いているときに小さなレストランのエントランスにクスクスの文字を認めて急にクスクスが食べたくなった。というのもパリに長く滞在しているときに、私は治安の悪いPigalのあたりの安ホテル、といってもロートレックが描いた黒猫キャバレーのオリジナル店のそのホテルに泊まっていたのだ。隣のセックスミュージアムで客引きがぞろぞろいて理想的な環境だった。安いホテルなのでスロベニアから来た高校生の修学旅行が枕投げをするようなレベルの宿であった。駅

サクレクールの急な坂を上っていく手前の角にイージーフード屋があってそこでクスクスロイヤルをテイクアウトした。重箱の3段重ねみたいな大きなパッケージで一旦これを買ってしまうと。2日半食べ続けられると言うようなサイズであった。

そのことを思い出してレストランでクスクスを注文した。ところがどういう調理法をしているのかは知らないがこれが30分もかかるのである。クスクスは旅行用の食料でもあるからお湯をさせばすぐ食べられるからアラブの民がラクダで移動してそこで食事を駅したりするのであるがそこら辺が不明である。

レストランで料理を注文してその時間があまりにもかかるというのは注文の多いレストランではないが何か客を不安にさせる。四半世紀前に埼玉県の川越市によく遊びに行って蔵造りの街並みとか何か見て感心していた一時代があった。そこで新規開店の安いくいもの屋を見つけてその日が初日なのである。初日のご祝儀の意味も兼ねてきちんとそこに入って単純なものを2~3品頼んだが、初日なのでワーキングの系統がうまくいっていないらしくてお店の人があたふたしているのである。

これも注文したものが揃うまで30分以上かかった。三つ星ののレストランでフランスのブルゴーニュで料理を注文した経験もあるがこれは問題ない。ワインなんかちびちびやりながら料理ができてくるのを待っていればいいし、大体8時から始まったディナーが時計の針が重なりちょっと前に終了するから、後は階段を上ってにかいのどんつきの部屋で寝れば良いだけの話だ。

その川越の手際の悪い食物屋のことが非常に気にいったのでそれから数ヵ月後にその店をもう一度尋ねてみたら影も形もなかった。私は1回行ったところは必ず戻れると言う野良犬のような性格だから、店がなくなったのは私の道間違えではなくてその店は本当に消滅してしまったのである。

我楽多屋のにだいめさんが面白いことを書いていて小学生から高校生までいつも彼のブレックファーストはお茶づけ海苔であったと言うのである。これが非常に気にいった。大相撲の5月場所を見に行った時に呼び出しの着ている人のユニフォームの背中に永谷園のお茶漬け海苔があった。日常生活でこれを私は使う事は無いのだがひょっとしたらお茶づけ海苔はクスクスに合うのではないかと思って試してみたら実によくマッチした。


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