見出し画像

広島の新スタジアム建設に係るふるさと納税の疑問点を全部解決するQ&A

初稿:2019年10月02日
改訂:2019年10月05日(諸般の事情からタイトルをちょこっと弄りました)
   2020年12月02日(リンク修正を中心に加筆修正)
   2021年12月03日(2021年の現況に合わせて全面改訂)
   2022年12月04日(2022年の現況に合わせて軽微な修正)
   2023年09月02日(2023年の現況に合わせて全面改訂)

2019年10月1日、広島市の新スタジアム建設に係る寄付募集がスタートしました。その中で「よくある質問(Q&A)」というものを設けています。

おそらく皆さんは読んでいないと思うので、Q&A方式で「ここを読めば(たぶん)全部分かる」解説を作りました。よろしくお願いします。

ーーー✂ーーー


①募金の募集期間は?

令和元年(2019年)10月1日~令和6年(2024年)3月29日です。

当初は令和5年3月31日までの予定でしたが、開業時期が確定したことで約1年延長されました。上記も予定なので今後も変更の可能性はあります。

ただし、寄付特典である芳名板と記念カードについては令和5年(2023年)9月30日までに納付した人を対象としていますのでご注意下さい。

なお、ここでいう納付した日とは次の通りです。
 クレジットカード:クレジットカード決済手続完了日
 納付書:納付先金融機関で納付した日
 口座振込:広島市の指定口座に振り込んだ日

※ただし口座振込の場合、金融機関によっては翌日以降の取扱いになる可能性があるので注意しましょう

②クレジットカードで寄付したいんだが

クレジットカードでの寄付も可能です。

クレジットカードの寄付はF-REGIまたはふるさとチョイスというサービスで対応しています。ふるさとチョイスではクレジットカード以外にコード決済や携帯キャリア決済も対応してますので大変便利です。

広島市のホームページより

なお、ペイジー支払いとコンビニ支払いは支払上限金額が5万円未満となっていますので芳名板掲出したい方(5万円以上寄付)は利用できません。

③振込料を引いて寄付しても良い?

振込料を引いた金額が寄付額となりますので芳名板・記念カード希望の場合は注意して下さい。

振込料は銀行の取分なので当然ですね。

④所得税等が控除されるのは1回だけ?

所得税等の計算は各年の1月1日から12月31日の期間で行うため、1回だけではなく、毎年税控除を受けることが可能です。つまり、次のような方法での寄付も考えられます(控除上限額が5万円以上である方の場合)。

2019年 5万円の寄付 ⇒ 5万円分の控除(還付)
2020年 5万円の寄付 ⇒ 5万円分の控除(還付)
2021年 5万円の寄付 ⇒ 5万円分の控除(還付)
2022年 5万円の寄付 ⇒ 5万円分の控除(還付)
2023年 5万円の寄付 ⇒ 5万円分の控除(還付)
2024年 5万円の寄付 ⇒ 5万円分の控除(還付)
 ※寄付受付は3月まで

合計30万円の寄付で6年間で約30万円分の控除(還付)を受けることも可能

ただし寄付控除には毎年2000円の自己負担はあるので注意(つまり上記の例で言うと、他に寄付がなければ毎年48,000円の控除(還付)になります)。

⑤いくら寄付したらいい?

記念カードや内覧会目的なら1万円/年、芳名板の掲出が目的なら5万円/年以上が1つの目安となりますが、それ以外の場合は利用サービスによって制限があるものの基本的に自由です。

ただし、所得税等の控除(還付)を最大限受けたいのであれば、各種サイトのシミュレーターをご利用ください。年末に貰う源泉徴収票を見るのが一番なのですが、それだと年末までに間に合わない会社もあると思いますので、ある程度は去年ベースの概算でシミュレーションしましょう。

サービスごとの上限・下限額をまとめると次のようになります。

ただし、あまりに僅少な金額であるなら、後述するV-POINTの常設募金箱を利用したり、6年間貯めてからまとめて寄付することもご検討下さい

⑥控除上限額が5万円未満だと芳名板は出して貰えない?

5万円以上寄付すれば可能です。

控除上限額は所得税・住民税が最大限安くなる限界の金額なので、それ以上寄付すること自体には何の問題もありません。ただし、控除上限額を超えた金額は自己負担になる部分が生じます。

⑦専業主婦・未成年などは寄付できない?

もちろん寄付できます

ただし、所得税等の控除(還付)対象がなければ全額自己負担です。自己負担で芳名板に名前を出すことは何の問題もありません。まとめると次の通り。

なお、寄付者の名前=芳名板の名前である必要はないため、例えば次のような方法で寄付をすることも可能です(控除上限額が5万円以上のケース)。

1年目 夫が5万円寄付 ⇒ 芳名板に自分の名前で申込
2年目 夫が5万円寄付 ⇒ 芳名板に奥様の名前で申込
3年目 夫が5万円寄付 ⇒ 芳名板に子供の名前で申込
4年目 夫が5万円寄付 ⇒ 芳名板に父親の名前で申込
5年目 夫が5万円寄付 ⇒ 芳名板に母親の名前で申込
6年目 夫が5万円寄付 ⇒ 芳名板に友達の名前で申込
 ※寄付受付は3月まで

夫が計30万円の寄付で6年間で約30万円分の控除(還付)を受けることも可能

⑧広島市在住だと寄付できない?

もちろん寄付できます

ただし、広島市在住の方は返礼品を受け取ることができませんので、申込時は注意して下さい。記念カードの贈呈・内覧会への招待・芳名板に名前掲載については広島市在住でも問題なく受けられます
ただし、令和5年(2023年)9月30日までに納付した場合に限ります。

また、所得税等の控除(還付)も受けられるのでご安心下さい。

⑨大きな芳名板を出したい

当初は寄付額にかかわらず同じデザイン・サイズを予定していましたが現在は芳名板は寄付額に応じてサイズが決まるので次の区分を参照して下さい。

5万円以上100万円未満 : Aランク
100万円以上300万円未満: Bランク
300万円以上500万円未満: Cランク
500万円以上 :寄付額に応じて個別対応

⑩ペットの名前で芳名板に名前を出したい

広島市にお問い合わせください

「ニックネームや公序良俗に反する名称、広告に当たる商品名などの掲出はできません」となっていますので、場合によっては可能かもしれません。レノ丸28号みたいな明らかな仮名は難しい気がします。

⑪家族で並んで芳名板に名前を出したい

確実に並べることは難しいようです

「芳名板は、記念カードの番号順での掲出となり、記念カードの番号は、寄附金の入金が確認できた順に自動で割り当て」るようです。

したがって、誰もアクセスしていないような時間帯に連続して入金すれば、家族並んで(少なくとも近くに)名前を出すことは可能かもしれません。

クレジットカードの場合、決済のタイミングがコントロールできないため、銀行振込や納付書払いを選択した方が可能性は高いかもしれません。

⑫グループ名で芳名板に名前を出したい

グループ名で名前を出すことは可能です

寄付者(クレジットカード払いの場合はカード名義人も)が個人であれば、芳名板に出す名前はグループ名にしても上記特典は受けられます。

ただし、寄付者の名前をグループ名にしている場合には、個人ではないため控除(還付)は受けられませんし、記念カードの贈呈・内覧会への招待はされませんのでご注意下さい(繰り返しになりますが芳名板掲出はOKです)。

⑬連名で芳名板に名前を出したい

連名で寄付はできますが、連名で名前を出すことはできません

5万円以上の寄付1回につき1人の名前を掲出するため、連名者全員の名前を出すためにはそれぞれが5万円以上の寄付をする必要があります。

なお、連名での寄付そのものは可能です。その場合、芳名板に掲示されるのは1人分であり、個人寄付ではないため控除(還付)も受けられません。

⑭5年間で合計5万円寄付したら芳名板に名前を出せる?

寄付金額の合算はできません

あくまでも1回当たりの寄付金額で特典の可否が判定されるため、芳名板に名前を出したい場合は1度に5万円以上の寄付をするようにして下さい

⑮複数回寄付したら特典は複数回ももらえる?

「1回当たり1万円以上」の寄付を複数回行った場合、特典カードは寄付した回数分送られてきます。内覧会への参加権もその回数分付与されます(特典カードが入場証になります)。

また、特典カードがあれば内覧会に参加可能ですので、本人以外であっても内覧会には参加できます。例えば2枚特典カードをお持ちであれば寄付した本人とご家族1名とで参加するというのも大丈夫です。

一方で、「1回当たり5万円以上」の寄付を複数回行った場合であっても、同じ名前を何件も掲載することはできません。その場合、前述したように家族など他の方の名前を掲載して貰うことは可能です。

⑯ふるさと納税じゃなくて募金がしたい

V-POINTに常設の募金箱を設置しているほか、サンフレッチェ広島のホームゲーム試合会場設置の「スタジアムパークプロジェクトPRブース」やイベント会場でも募金活動を実施しています。

なお、ふるさと納税は返礼品不要で申し込むことも可能ですし、確定申告等の手続きをとらなければ所得税等も控除(還付)されません。他の募金とほぼ同じなので、あまり抵抗感を持たずに寄付してもらえたら幸いです。

ーーー✂ーーー

上記以外で疑問点があったら追記します。

ふるさと納税に関する上記以外の点については下記にまとめていますので(例えばふるさと納税の簡単な仕組)、興味があったら読んでください。


この記事が参加している募集

イチオシのふるさと納税

サポートして頂いた金額は、広島のスタジアム建設募金に全額寄付する予定です。