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【感想】犯罪捜査ゲーム DETECTIVE X

直木賞作家が手がける犯罪捜査ゲーム

今ならイベント割で20%オフで買える!?これはやるしかないでしょ!

ということで師走の忙しさも極まる年末に、新宿のTOKYO MYSTERY CIRCUSの店舗にいって話題のゲーム”DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人”を購入してきました!
(リアル店舗で買わないとイベント割は適用されないのでご注意ください)

事前に在庫があるかどうか聞いたら「少ないですけどあります」とのことだったので売り切れてないことを祈りつつ向かったところ、無事にお迎えすることができたのでさっそくプレイしてみました。

犯罪捜査ゲーム DETECTIVE Xとは?


構成、執筆を担当したのは、近年『いけない』『N』などの小説の枠を越えた作品で話題を呼んでいる直木賞作家、道尾秀介。
 
濃厚なストーリーが展開する本作で、ぜひ自宅で探偵になり、現実の殺人ミステリーの謎を解き明かす気分に浸ってください。
 
・捜査に必要な人数:1人〜4人(それ以上もOK)・捜査に必要なもの:筆記用具、メモ帳、スマートフォンorパソコンなど・捜査にかかる時間:3〜4時間(途中で捜査を中断し、後日続けることもできます)
 
《ストーリー》
過去の未解決事件に関するルポを連載している記者から、あなた宛に手紙が届いた。
2010年に起きた、ある寺での住職殺害事件を解決に導き、連載を続けたいという内容だ。
手紙には、寺や宿坊の間取り図、被害者のインタビュー記事のほか、解剖報告書、現場の写真、ビデオ映像、現場で検出された指紋、容疑者たちの取り調べ調書など、門外不出であるはずの警察資料の一部も同封されていた。
あなたは資料を元に捜査することを決め、記者の連絡用サイトにアクセスする。
容疑者たちが見せる裏の顔、不可解な被害者の日記、見つからない凶器──。
さまざまな事象が複雑に絡み合ったこの事件を、あなたは解決することができるだろうか?

以下、感想です


プレイしたのは自分をふくめて2人で、4時間くらいかかりました。
二晩にわけてプレイしましたが、意外と資料の内容はしっかり覚えていて、中断してもとくに問題はなかったです。

30分くらいは相方が資料を読むのを待っていたりする時間だったので読書家や鋭い人がソロプレイすれば3時間くらいで終わるかなと思います。

ネタバレのない範囲で感想を書くと……
コンポーネントが細部までこだわっていて没入感がすごった!

新聞の切り抜きや写真、供述調書やHPや動画までさまざまな証拠品から手がかりを見つけるのが楽しく、封筒をあけるたびに新しい資料がでてくるのが興奮します。

勉強もこれくらい真剣にやったらすぐ覚えられるのにな……というくらいじっくり資料を読み込めるし、自分のペースで推理できるので、納得いくまで考えられるのはありがたいです。

自分は使わなかったけれどヒントもあるようなので謎解き初心者にもわかりやすくて良かったです。

捜査を進めていくのに必要な情報入力も設計がしっかりしていて、とくにつまづく部分はありませんでした。
まさしく「名探偵になる」気分を味わえる良作だと思います!


以下は、プレイした人向けのネタバレあり感想です。ご注意ください。




ストーリーはシンプルながら物語性があって面白かったですね。

本当の母親だと、なんとなく感づいていたのではないかなー。いかにも怪しくなさそうな人が犯人という王道な構造でしたが、自分で解いているようでしっかり導線を引かれているのは流石!気持ちよく名探偵になれました。

鈴とかお線香とか、声つきの動画とかもそろえて5千円以内に収まっているのは企業努力のたまものですね。CASE2も出たらぜひ遊んでみたいです!

ただ、ちょっと気になるところもちらほら……。

まず、写真にうつっていた少年、副住職と年齢は同じだけれど、彼だと断言するためには根拠が弱いのでは?容疑者以外の人物である可能性もあるわけなので。

あとは凶器がなくなっているけど白檀の仏像だと言い切れるのだろうか。状況証拠的に確率は高いけど、これも断言はできない情報だったと思う。

そしてお線香。燃やすと文字が出てくるらしいんだけど、自分は怖くて試せなかった……。面白いギミックだと思うのだけど、もう少し心理的プレッシャーの小さい方法だとよかったのでは。最後はおそらくこうだろうという勘で入力してしまったのはちょっと残念。

ストーリーがしっかりしていたのもあって全体的な満足度は高いので、次回作も遊んでみたいと思います!

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