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ひふ かみ まつげ

1ヶ月ほど前から
赤ちゃんと生活している

私の子どもではなく
姉の子ども

姉と母が
交代で赤ちゃんのお世話をしているのだけど
2人とも寝不足が続いていて
先日、私が寝かしつけることがあった

残業して、くたくたで帰ると
その日は昼間もあんまり寝なくて
お腹が張っているのかも?と
姉と母は話していた

赤ちゃんは顔を真っ赤にして泣いていて
理由が分からなくてあたふたする
だけど2人とも
結構疲れていたから
かわりに私が抱っこすることになったのだ

もちろん首はぐらぐらで
頭は重たくて
頭をうまく支えるのって
こんなに大変なんだ…と思いつつ
1時間くらい抱っこしていた


徐々に白目を剥きながら
眠りについていく甥っ子

顔のひふは 美しくて柔らかで
ぷりぷりしている
かみのけは細くて色もうすい
目をつむると見えなくなるくらいだから
まつげは みじかめなのかな

まだ余計なものなど何も摂取していない
純粋なからだと
これからどんどんいろんなことが
詰め込まれていく脳みそが詰まったあたま

私の左腕に乗っかっている
この生まれたばかりの人を見ていると
いいなあ、と思った
羨ましい という意味の いいなあ

みんな わたしも
数十年まえはこうだったんだ

いろんな人の手に支えられながら
少しずつ大きくなり
少しずついろんなことができるようになり
大人になってゆく

それを最初から
自分の意思を持って進むことはできないと
分かっていても
君は今 スタートしたばかりなんだな
と思うと、いいなあ、なんて思うのだった

いのちの重みは
希望を背負っていく重み だと思う

近くで見守る親ではない大人として
いろんなことに触れさせてあげられる
気の良いおばちゃんでいたい
野球だってサッカーだって
芸術だってライブだって勉強だって
おばとして
わたしにできることは与えてあげたい
だけれど
過度な期待をのせることはしたくない

そんな想像を膨らませるけど
まださすがに早いかな

1時間の抱っこで
完全に筋肉痛になった腕をさすりながら
そんなことを考えていた

#コラム
#日記みたいなもの

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