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腕時計のアフターケア編【腕時計ブログ】

手軽にできる日々のお手入れ


自動車に乗る方は定期的に洗車をしたりワックスをかけたりして、クルマをきれいに維持されている人も多いかと思います。

洗車することで、フロントガラスに付いた虫の死骸やワイパーの根元に詰まった落ち葉やゴミを取り除き、気持ちよく乗ることが出来ますね。

またメカ的には定期的なオイル交換、タイヤ交換、車検整備で愛車を快適に何年も乗り続けることが出来ます。腕時計のアフターケアもこれによく似ています。

1日の初めに


機械式時計はゼンマイを100%巻いてあげることで24時間正確に動くように設計されているので、毎朝決まった時間にゼンマイを巻いてください。
朝起きたら巻くという習慣をつければ翌朝までしっかりと動いてくれます。ここで注意したいのは手巻き時計の場合、リューズが重くなり、これ以上巻けない「巻きどまり」という位置です。
無理に力を入れて巻き続けるとゼンマイが切れるので要注意です。

1日の終わりに


外出から自宅に戻って腕時計を外したら、まずケースは乾いたクロスで拭いて汗や湿気を取り除いてください。特に湿度が高い夏場は裏蓋に汗がついている場合が多いので、そのままにしておくと時計内部に水気や湿気が入り込んでしまい、錆や腐食を発生させる原因になります。

革ストラップの肌に直接触れている裏側も同様で、雨や汗が着いたらその都度、拭き取ってあげましょう。

また最低でも週に1度は時計の使用を控えて、完全に乾燥させることで、革ストラップから発生する臭いや滲みが出るのを予防できます。

3~5年に1度はオーバーホール


クルマの定期点検や車検と同じように、腕時計も時計内部を分解・洗浄・注油&調整を実施してあげることで、一生モノとして使い続けられます。

機械式時計の可動部に使われる油は、粘度や潤滑性に優れた高性能油。
その使用期限は3~5年なので定期的に交換すれば可動部分の部品の消耗を最小限に止めることができ、愛用の時計とも長く付き合えます。

クロノスイスのアフターケアをショート動画でどうぞ。

NG行為のアレコレ


精密機器である腕時計にとっての大敵は、①水/湿気、②強い衝撃、③強い磁器。手洗い時や雨、飲み物などで濡れないようにする注意が必要。

また強い磁器を発生するPCやスマホ、テレビ、電子レンジのそばに置くのも避けてください。

意外に忘れがちなのが化粧品や接着剤といった揮発性薬品類は、天然石素材の文字盤や貴金属を変色させる場合もあるので、
あまり近くに置かないことをお薦めします。

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ブログ著者:菅野たけし

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