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【藤崎本館6F 宝飾・時計売場】~あなたの街のクロノスイス Vol.6

仙台市の繁華街一番町にある仙台・一番町の百貨店「藤崎-FUJISAKI-」。

今回お話を伺うのは店頭での接客はもちろん、外商担当としてクロノスイスを販売いただいている高橋さんです。
よろしくお願いします。


外商顧客からの信頼も厚い接客のプロ中のプロ、高橋さん

正直言うと、なかなか見にくい笑

クロノスイス:
時計のご担当になられて4年と言うことなので、高橋さんが初めてクロノスイスをご覧になられた時の印象をまず伺いたいとおもいます。

高橋さん:
初めて見たときの印象は、「正直言うとなかなか見にくい。(笑)」
パッと見た瞬間ですけどね。
慣れないと「今、何時何分?」というのが、目に飛び込んできにくい時計かなとは思いました。

クロノスイス:
レギュレーター機構ダイヤルの宿命でもある部分ですね。

レギュレーター式の腕時計は難しい。
けれど最終的には、関心してお帰りになられる方が多い。

クロノスイス:
お客様のご反応はいかがでしょうか?
こちらの店舗では、クロノスイスにご興味があるお客様は、男性がほとんど、ご年齢は40前半ぐらいから60歳くらいの方ということですが。

高橋さん:
レギュレーター機構の腕時計はお客様によって反応が異なります。

初見の方では、ダイヤルをぱっと見て抵抗を感じられる方もおられます。
お時間が少ないと、魅力迄到達するまでに難しいこともありますが、お時間を頂いてご説明差し上げると、クロノスイスのレギュレーター機構の時計に馴染んでくるように思います。

そして、何と言いますか・・・最終的には関心してお帰りになられる方が多いです。

クロノスイス:
関心!それは嬉しいですね。
仰る通り、レギュレーター機構の腕時計は、どんな年代・ライフスタイルの方にも広くおすすめです、とは言いづらい分もあるかもしれません。

高橋さん:
個人的な考えですが・・・例えば就職などでスイス製の高級機械式時計を取り入れたいというお客様がご来店されたとします。
そういったお客様に、高級機械式腕時計のファーストウォッチにクロノスイスをおすすめするかというと、積極的におすすめすることはあまりありません。

では逆にどういったお客様に対してクロノスイスのレギュレーター機構ダイアルのモデルを強くおすすめするかというと、既に何本か機械式腕時計のコレクションを所有されているお客様です。
こういった方は既に機械式腕時計をライフスタイルに上手にとりいれており、腕時計をこよなく愛しているお客様でもあります。

そのようなお客様の中で、三針のタイプやクロノグラフは既に沢山お持ちだけど、次の腕時計をお探しされているお客様については、特にこのレギュレーターの時計っていうのはすごくオススメです。

腕時計を愛しているお客様でも、レギュレーター機構の腕時計については、まだじっくりご覧頂いた事がない方も実は多いと感じています。

他のブランドをお目当てにいらして、最終的にクロノスイスに目を止められてお選びになったお客様もいらっしゃいます。

長針・短針・秒針がそれぞれ別で配置されているレギュレーター式ダイアル

クロノスイス:
日本での認知度はまだまだそう大きくはないブランドではあります。
レギュレーター式も含め、ブランドを知らないお客様におすすめする場面も多いかと思います。

高橋さん:
そうですね・・・
ただ事前のブランドの認知が時計選びにおいて絶対ではありません。

我々としては当たり前の話かもしれないですけど、接客がやっぱり一番大切です。
私はその場でご決定されなくても、販売の立場から言うと売れなくても構わないと思ってます。
ただし名前は覚えて帰ってもらおうと思っています。
「お客様、これはクロノスイスという時計ブランドです。これだけは絶対覚えて帰って行ってください。」と。
販売員としてブランドの認知度を高めたりファンづくりするのも、我々の仕事だと思っています。

決して安いものではないから、良いところも悪いところもご説明差し上げてご納得いただく

クロノスイス:
高橋さんは外商のお客様を中心に接客されているとのことですが、腕時計の販売に際して意識されていることは?

高橋さん:
私が接客する上での姿勢として、すべての”もの・サービス”には、良いところと悪いところが必ずある、ということを大切にしています。

機械式腕時計は決してお安いものではないので、お客様はいかに納得し、ある程度の金額を出してオーナーになるかどうかご判断する必要があります。
特に外商のお客様になると、腕時計はたくさん持っていらっしゃる方がほとんどなので、目利きのお客様に納得してオーナーになって頂くというのはやはり一筋縄ではいきません。

だからこそ、納得していただくために良いとこと悪いところをご説明差し上げる必要があると思っています。

今質問されたような内容をお話しするのであれば、クロノスイスにも正直良いとこと悪いところがあり、その両面をきちんと明確にお客様にお伝えすることにより、よりお客様自身ご理解を深めていただけるという姿勢でおすすめしています。

クロノスイス:
お客様へクロノスイスを紹介するにあり、ポイントになる部分はございますか?
まずは良い部分からお伺いしていきましょう。

高橋さん:
まず良いところは、クロノスイスの時計そのものです。
これはもう口頭でご説明差し上げるよりも、実物を見ていただくのが一番です。

クロノスイスですと、最初にご紹介するのはレギュレータータイプ、ダイアルの立体感ですとか、短針長針がこのようにバラバラになっているところは、ぜひ実物でご覧いただきたい。

このダイアルは、クロノスイスのコンセプトそのものですよね。
「時計そのもの・時間」、要は「ダイアルをしっかり見ていただくため」の腕時計であること。私はこの点を強調してお話ししています。

時間を読むのに慣れは必要ですが、このレギュレーターという特殊な表示方式は、後々オーナーとしてのステータスを上げてくれます。

そして、これはちょっとした笑い話でもありますが・・・
私が接客するときのご提案として「時間を盗み見されにくいですよ。」とお話差し上げたりもします。
針の位置がバラバラなので、読み方を知らないと難しい(笑)。
場合によっては、お相手に時間を知られたくないシーンもありますから。

クロノスイス:
それでは、クロノスイスの良くない部分についても。
読者の皆さんも気になると思いますので、お伺いしていきましょう。

高橋さん:
これはオニオンリューズの形です。
クロノスイスのシンボリックな部分でもあるので、言いづらいですが。。。

私もクロノスイスを着用していて感じる部分なのですが、手首の動きによってはたまにリューズがぶつかります。
私はこれを回避するために緩くつけることをおススメしていますが、ベルトを手首にフィットさせればフィットさせるほど「リューズの部分が気になる」と仰るお客様がいらっしゃいます。

御購入後に知るよりも事前にこういう部分はお知らせして、そこも含めて納得してオーナーになっていただきたいと思うので、ご説明差し上げています。

もちろんオニオンリューズはデザイン的な部分だけでなく、機能的に優れて良い面もございます。
回しやすかったり、冬に手袋などをされていても回せたり。こういった利便性の部分も併せてきちんとご紹介します。


良いところだけでなく悪いところも指摘させていただきましたが、やはりお客様の生の声としては、「このレギュレーターのこの表示方式って、すごくかっこいいよね。」って言ってくださいますね。
やっぱり男性はメカがお好きな方が多いので。
このメカニカルな部分で男性の心をくすぐるようなダイヤル表示なので、すごくいい時計だと思っています。

おススメの一本

クロノスイス:
高橋さんのおすすめの一本を教えてください。

高橋さん:
ここまで散々レギュレーターの話をさせていただいてるんですけど・・・
私はレトログラードがおすすめです。

CH-8783-BL/SO

こちらのレトログラードはダイヤル自体は41mmと大きめなのですが、すごくきれいな平面です。
そして短針長針と下、6時位置にレトログラードがあって、全体的なダイヤルのバランスがものすごく良いんですよ。
そして見やすい!!
クロノスイス=レギュレーターかもしれないのですが、ファーストウォッチとしてもお勧めしやすいです。

実は私が一目惚れした時計でもあります。

腕時計とは、小さいからこそ身につける人の魅力をすごく引き立てるアイテム

クロノスイス:
高橋さんにとっての「腕時計とは?」を教えてください。

高橋さん:
実は、腕時計って見た目が8割だと思うのです(笑)。

ムーブメントの機能やスペック的なところをきちんとご説明差し上げますが、本当に時計がお好きな方でも、ご購入の際にムーブメントでお選びになられる方は2割程かなと感じています。

これは腕時計の機能やスペック、ムーブメント開発などの技術面を否定しているという意味ではありません。
時計がお好きな方ほど、ムーブメントについては大体のことは既に十分ご存じでいらっしゃるという意味もあります。
接客の上でも、腕時計を何本もお持ちで詳しい方に、ムーブメントやスペックの話を積極的に差し上げることはあまりありません。


私は「オーナーになった後のこと」をご想像頂きたいと思っています。
時計は身に着けるアイテムでもありますので。

腕時計をご購入された後に、ご自身のライフスタイルの中にクロノスイスを着けているシーン。と言うのをイメージ頂いています。
そのイメージによって、ご自身がどんな気分になるか、満たされるか。
それが購入の決め手になるのではないでしょうか。

腕時計は時間を確認する一つのツールではあるんですが、お洋服とか靴と同じように着替えるものでもあると私は考えています。
TPOに合わせて、服を選び手首も着替える、ファッション性のあるアイテムです。

それに腕時計は、お洋服とか靴と違って、ものすごく「面積が小さいもの」です。
しかし、この本当に小さい形のものが、身につける人の魅力をものすごく大きくしてくれるものだと思っています。

最後に

では最後に藤崎百貨店時計売り場に来られるお客様に向けてメッセージをお願いします

高橋さん:
藤崎百貨店はクロノスイスを東北で取り扱う数少ない店舗の一つです。
ぜひクロノスイスの実機を見に店頭へ来ていただければと思います。

他にもスイスの素晴らしい機械式時計を取り揃えています。
色んな時計に実際に触れていただきたいという思いでお待ちしております。
ファーストウォッチとして、コレクション増やす一本として、遠慮してガラスケース越しにとかちょっとだけ覗いて終わり、「高いな」と見た目で終わるのではなく、是非ともたくさん試着・触れに来て下さい。



店舗情報

〒980-8652
宮城県仙台市青葉区一番町三丁目2番17号
藤崎本館6F 宝飾・時計売場
TEL:022-261-5111(代表)


編集後記

仙台の老舗百貨店「藤崎」にはプロがいました!
お客様のニーズをしっかりと考えられ、合うもの・合わないものをしっかりと見極めた接客姿勢と情熱。
インタビューさせていただきながら勉強させていただきました。
本来ならば一言一句、すべてを載せたい気持ちです(笑)

高橋さん、お忙しい中ありがとうございました。

クロノスイスnoteチーム

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