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時計専門用語 -後編-【腕時計ブログ】

IT、ファッション、モータースポーツなど様々な分野には、そのジャンル特有の用語というものが存在します。普段、接する機会が少ない場合では「△●#€⁑」という用語がいったい何を意味するのか皆目見当がつかない場合もあります。
そこで、普段何気なく使っている時計に関連する専門用語を解説いたします。今回は、その後編となります。

~ 外装パーツ編 ~

【ケース】


文字盤が時計のフェイスなら、ムーブメントや時計ベルトを備えたケースは、いわばボディ。
時計の顔に、2針や3針モデル(あっさり薄口)、トリプルカレンダー・クロノグラフ(こってり濃厚)、ダイヤベゼル&インデックス(ゴージャス&煌びやか)があるように、ボディであるケースにも丸顔(ラウンド)、四角(スクエア)や長方形(レクタングラー)、座布団(クッション)、樽型(トノー)など様々なタイプが存在します。

レクタングラー

小ネタ➡ラウンドとスクエアの中間的なデザインのトノーは、三味線の胴の部分の形に似ていることから、日本の時計屋さんや職人たちの間では、「三味胴」(シャミドウ)と呼ばれていました。 
小ネタ➡時計の歴史の中で、稀に登場するのが変型ケース。例えばハミルトン「ベンチュラ」、カルティエ「クラッシュ」などの左右非対称デザインが存在します。

【ラグ】


ベルトやブレスレットをケースに連結するための接合部分。時計ケースの12時側と6時側の上下についている。海外では、アタッチメントまたはホーンと、また日本の時計屋さんでは「足(あし)」と呼ばれることもある。そのデザインにも何タイプかあり、ストレート、フレアード、ティアドロップなどが有名。稀に時計ベルトが直接ケースに接合されるラグ無しというタイプも見受けられる。
クロノスイスの場合は、先端に向かって下方に曲線を描き、その最先端部分がキュッと内側に入り込む「ネコ足ラグ」として知られています。

クロノスイスの猫足ラグ
シースルーバックケース

【裏蓋】


腕時計の裏蓋は、「はめこみ式/スナッチバック」「ねじ込み式/スクリューバック」そして「ビス留め」の3種類があります。
「はめこみ式/スナッチバック」は、裏蓋をケースに密着させて固定。開けるときは「側開け」という薄い金属製ナイフのような工具で開けます。
「ねじ込み式/スクリューバック」は、裏蓋に付けられた溝を、ケース本体にねじ込まれるように専門工具(スクリューオープナー)を使って閉めます。
「ビス留め」は、裏蓋とケースがビス(ネジ)で固定され、ドライバーを使って開け閉めするタイプです。近年の流行りは裏蓋の素材の一部にサファイアクリスタルを使い、中のムーブメントの緻密な動きを見せるスタイル。


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