Junga ジューンガーのあらすじなど

Junga ジューンガー 英語字幕で見たので正確ではないしはっきりしない部分もあるのだけど、とりあえず覚えておくために日本語。インドの人名が長すぎると読み切れないので、役者さんの名前で代用する場合アリ。同様に地名も読み切れない上に知らない場合も多いので、そこはカット。本筋に関係ないギャグパートは割愛。
まあ、ざっとこんな話ですよ、ということで。台詞は英語字幕からの意訳(というかほぼ創作)。間違ってたら直します。

ちなみにジューンガーはヴィジャイ・セードゥパティの演じる主人公。お宝様がタイトルロールの作品なのだ。

ジューンガーは凄腕のバスの車掌。天蓋のないバスにあふれるように乗った人々が、着いた途端に三々五々散らばっていくような状況でも無賃乗車は見逃さない。タミルの田舎町では一目おかれ平和な毎日をおくる彼だったがある日ひょんな事から潜在パワーに目覚めてしまう。

それは爆発的な喧嘩力。彼が殴れば人は飛び、大地を踏みしめれば激震が走る(比喩です)。

その事はすぐに村に伝わり、ジューンガーが帰宅すると目にしたのは母親が嘆き悲しんでいる姿。祖母も一緒になって騒いでいる。

彼女達の話によれば、実はジューンガーの祖父ランガー、父リンガーと(二人の名前は逆だったかもしれません)二代続けてマフィアのドンであったそう。ジューンガーを三代目ドンにするのがいやで母親は彼を暴力から遠ざけて育てたのに全て台無しになったと母は嘆き、丁度いいからおまい三代目になっておしまいと祖母はそそのかす(この辺ちょっと曖昧です)。

茫然とするジューンガー。ドンを二人も輩出した家なのに、何故今自分達はこんな田舎町で貧乏暮らしをおくっているのかが不思議でならない。そこに見せられたのは「シネマパラダイス(だったと思う)」の看板も賑々しい映画館の写真。得意満面の先代達も映ってる。

「おまいの父さんと爺さんは映画稼業に手を出して失敗し、何もかも失ったのさ」
「だったら俺が全てを取り戻す!」

という流れでマフィアの三代目ドンになって映画館を再興させる事を決意したジューンガー、手下を集めてヤクザ業にのりだし、小金を稼いだ所で映画館を買い戻そうとチェンナイに赴いた。

まずは映画館に行ってみたが、老朽化した建物に住んでいたのは元の支配人。彼に現在の所有者は資産家のチッティヤールだと教えて貰い、屋敷に押しかける。しかし会見はさんざんな結果に終わり、映画館は手に入らない上に手ひどい侮辱を受けたジューンガーは復讐を誓い、チッティヤールの一人娘を誘拐することを思いつく。

娘の居場所を支配人に尋ねると
「彼女は今パリだ」
「パリーだな?」
「いや、パリだって」
「だからパリーだな?!」
何故か話が噛み合わない。
「おい! パリーに着いたけど、娘はどこにいるんだ?」
それもそのはず、ジューンガーが到着したのはチェンナイのショッピングモール、「パリー(ス)」だったのである。

改めて娘がいるのはフランスのパリであると支配人に教えて貰い、ヨギバブをお供に飛行機に乗り込むジューンガー。

無事パリに到着し、その足で高級ホテルに入ろうとしたがルンギ姿だったため全力で阻止される。ぷんすかしながら高級紳士服店に入り、勧められるまま派手なスーツやコートをヨギバブの分まで買いまくり、粋というよりギラギラがギトギトに変わる一歩手前みたいな姿ではあるものの今度はズボンをはいているので断られることなくチェックイン。

二人がゴージャスなお部屋でくつろいでいるとジューンガーの母から電話。
「あんた服買うのに一体幾ら使ったの?」
「あ? たいしたことないよ? ○○○○ぐらい」
「通貨は?!」
「は? 通貨?」
「そっちの値段はルピーじゃないのよ!!」
(現在のところ1ユーロが90ルピーぐらい。ざっと100倍!)
「あんたが服買いすぎたせいでウチは破産よ、家を売らなきゃ!」

という流れで、何が何でも娘を誘拐して身代金を強奪するしかなくなったジューンガー。

一方その頃チッティヤールの娘ヤーリニは精鋭のボディガード達に守られながらパリでの気ままな暮らしを満喫中。お育ちが良いのとボディガードが強いのとでジューンガーの突撃訪問にも笑顔で対応。彼は彼女の美しさにメロメロになってしまう。

しかし誘拐は何が何でも実行しなくてはならない。
パリでは支配人の姪カルキ(だったと思う)がジューンガーを映画業界の大物と思って通訳や様々な手配の手伝いをしてくれる。アクション映画を撮ると案内して貰った銃砲店で発煙筒を奪い、ヤーリニのバースデイパーティー会場で使って煙に紛れて誘拐するつもりで出かけたが、彼らより先にイタリアンマフィアによって彼女が誘拐されてしまう。

フランス警察は現場に残された発煙筒が銃砲店から盗まれた物と知り、監視カメラの映像からジューンガーとヨギバブを誘拐犯と断定する。

イタリアンマフィアは身代わりの犯人が出来たと大喜び。古城にヤーリニを監禁し、父親に身代金を要求する。

ジューンガーは誘拐したのは自分ではない、二日でイタリアンマフィアの手からヤーリニを奪い返してやるからそうしたら劇場の権利を自分に返せ、信じられないなら母と祖母を人質にしろとチッティヤールに必死の連絡。その話を受けて荷物をまとめて人質になりにいく母と祖母(この辺ちょっと曖昧)。

ジューンガーはカルキの協力を得て独自の手がかりを追い、パリのカフェで赤い傘を借りての大立ち回りの末、ヤーリニの監禁場所を聞き出す(この辺、シーンの順番がちょっと曖昧)

カルキにその場所へ行くにはどうすればいいのかを橋の上で尋ねるジューンガー。
「場所はこの川をくだった先だけど、飛行機だと1000ユーロ」
「もっと安い行き方はない?」
カルキがより安い値段を言うたびにさらに聞き返し、最後の質問が
「今日の気温は?」
「マイナス5度かな?」
「そう」
そのまま勢いつけて川にダイブ!  雪も氷もものともせず、彼は力強く泳ぎ出す。

(この辺でインターバルだったかも。ちょっとよく覚えていない)

目的地付近で川からあがり、歯の根も合わぬ程震えるジューンガー。彼の全身からは水蒸気がたちのぼる(本当に寒い所で濡れた物着ている証拠)。
火を起こし、服を乾かしつつ暖を取り、人心地着いた所で古城に潜入。逃げる算段をしていたヤーリニと邂逅し、銃撃をかいくぐって脱出。折良く来たタクシーに乗り込むも、運転手は銃声を聞いた途端に逃げてしまい、自分で運転することに。

もちろんマフィアも何台も車を飛ばして追いかけてくる。激しいカーチェイスのさなか、ジューンガーが自分を助けに来たと思ってるヤーリニが申し出る。
「私がナビをするわ。ここから安全な場所にいける」
彼女に言われるまま道を辿ると、あら不思議、マフィアの追撃がパタリと止む。
「すごいな! 君の言った通りだ」
「でしょう? だってここ、警察署だもん」
得意満面のヤーリニ。冷や汗の止まらないジューンガー。
「警察のみなさん、私は無事ですよ~」
とばかりに車を降りて署に向かって歩いていくヤーリニ。車から降りられないジューンガー。何しろ彼はフランス警察からは誘拐犯として追われる身。ここで捕まったら後がない。自分だけじゃない、母も祖母も路頭に迷う。
一計を案じた彼は再びヤーリニを車に乗せることに成功。

ここからフランス警察と「タクシー」の壮絶な追いかけっこが始まる。

ジューンガーに見事に出し抜かれた追っ手の隊長、ヤツとの決着はこの手でつけると密かに心に誓う。

ヤーリニとジューンガーは立ち寄った村でお召し替えのためのショッピング。ブルージーンズとシンプルなコートがジューンガーにはよく似合う。ヤーリニはお金持ちのお嬢様らしく派手なドレスを試着し、もう一着買ってとジューンガーにおねだり。
「君、金持ちだろ?」
「だって、バッグ置いてきちゃったし……」
ジューンガーの負け。

天真爛漫なヤーリニに心を奪われながらも、彼女が眠っている隙にのど元にナイフを突きつけたセルフィーを撮りチッティヤールに送信。
「どうだ、期限内に彼女を奪い返したぞ。だがおまえが劇場を寄越さないと彼女の命はない」
慌てて書類をばさばさ持ち出して母にサインを頼むチッティヤール。弁護士からの説明を受けつつ何枚もサインを重ねる母。

そんな中、ヤーリニは安心して油断しているジューンガーのポケットからスマホを抜き取り、ちょっと離れてパパー、私よ~と父親に連絡。
「お前、無事だったのか! 今すぐ迎えをやるからな! 
おい、サインは中止だ、中止! そいつら放り出せ」
あと二通にサインすれば劇場の委譲完了というところで書類を取り上げられてしまい、ガックリする母。気丈に振る舞う祖母。

その頃ジューンガーもスマホがない事に気づき、ヤーリニが父親と話した事を知って愕然。絶望した彼はヤーリニ相手にこれまでの苦労(映画の始まりからここまで)をつぶさに怒鳴り始める。

おとなしくきいていたはずのヤーリニの姿が見えなくなり、妙な声が聞こえ出す。まるで首を絞められているような声だが手にはスマホを持っている。
「パパ? パパ? わだしまたづかまっちゃったの。手続きを完了させないと殺すっておどざれてる。ぐえっ、ぐえっ、パパ? ぎいてる?」

なんとヤーリニが一人芝居で自分の父親を騙してジューンガーのために劇場を手に入れようとしてくれてるのだ。

「書類にサインさせろ!!」
娘には弱いチッティヤール、先刻までの態度を180度改め平身低頭、母にあと2通のサインを懇願する。
「パパ? パパ? ぐえっ、ぐえっ」
「お願いします。娘の命がかかってるんです」
「まあ、そういうことなら……」
おもむろに残りの書類にサインをする母。
晴れて譲渡が完了し、劇場はかつての持ち主の手に戻った。
「ぐえ……サイン終わったのね? 良かった、助かったわ、パパ」
当初はヤーリニの死にそうなふりに呆気にとられていたジューンガーも事態の推移を把握。母と祖母の無事も確認してひとしきり喜び合う。

追ってくるイタリアンマフィアはジューンガーの機転でフランス警察相手の銃撃戦に雪崩れ込み全滅。手柄をたてさせて貰ったことでフランス警察との確執も嫌疑も晴れ、大手を振って帰国するジューンガー。再開させる劇場の名前は語呂も良く「ランガー、リンガー、ジューンガー」(ヤン坊マー坊天気予報みたい……)。ヤーリニーとの恋も始まりそうでめでたしめでたし……

という話を移送中の囚人、ジューンガーが語った。
その囚人は連れ出した先でエンカウンター(偽装襲撃による殺人)されるはずだったのだが、彼が大物として恐れられている理由を知りたがった警官がいて、こんな話をしたのだった。

という、入れ子構造になってる映画なのでした、確か。









 





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?