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私が柏レイソルのサポーターになるまで

はじめに

まず、自分のことをサポーターと言うのは、「サポーター」という言葉の定義も難しく自分自身もなかなか照れ臭いし畏れ多いというか、まだまだだなと思う気持ちもあるのですが、この記事では敢えて自分のことを柏レイソルのサポーターと言い切ってしまおうと思います。

私は2年前に日立台で柏レイソルの試合を見るまで、サッカーはおろかスポーツ観戦というものをしたことがありませんでした。
そんな私がなぜ今のように毎試合柏レイソルを応援するために足繁くホームだけでなく各地のスタジアムに通うようになったのかを忘れないうちに書いておきます。

もはや自分のために書くような記事ですが、読んだ方がスポーツ観戦のワクワクを感じてもらえたり、どこかのチームを熱く応援してみたい!と思ってもらえたらいいなと思いながら書いていこうと思います。

観戦のきっかけ

まず、サッカー観戦のきっかけとしては、それはもうありがちなパターンで「彼氏に誘われたから」です。

私の彼氏は10年以上柏レイソルを現地スタジアムのゴール裏で応援し続ける筋金入りのサポーターです。さらに、彼の両親もほぼ全試合現地で応援している立派なサポーターで、要はサポーター一家の中の男とうっかり付き合っているような感じです。(うっかりなんて書くと悪いけど、出会いは全然スタジアムではないので、実際うっかりです。そんな人とどう知り合って婚約まで至っているのかみたいな話はまた別のnoteで書こうかなと思います。)

私は元来インドア派であったし、当時は東京のかなり西側に住んでおり柏まで行くのに片道2時間くらいかかるため、付き合ってから半年くらいは誘われても「まあ、そのうち~」くらいの反応をしていました。
一方彼氏は土曜は試合、日曜は朝遠征から帰ってきてそのまま私とデートするという具合の忙しい週末を平気で過ごしてくれており、「体力ある人だなあ。ありがたいけど、急に過労や事故で死んだりしないか心配だなあ…」と思っていたりしました。

とまあそんな感じでさすがに、サッカーも忙しいのにこちらのこともちゃんと構ってくれる彼氏に対して、「なんか申し訳ないなあ」と思っていたところで改めて「一度くらいは観戦おいでよ。それと、スタジアムには親も来るから親にも会って欲しいな」と言われたので、ついに初観戦を心に決めたのでした。

柏熱地帯で初のサッカー観戦

初観戦は忘れもしない2017年8月5日のヴィッセル神戸戦。
ちょうどそのころ世は「ポドルスキ来日!ヴィッセル神戸入団!」と騒いでいたころでした。
なぜこの試合を選んだのか聞くと「初観戦、せっかくなら満員の日立台で見て欲しい」という思いがあったそうです。やるなあ…。

改めて今考えてみたら、あんな試合を見たらハマらざるを得ないと思います。
満員の黄色い日立台、「有名選手が来たからってなんだ、俺たちは勝つぞ」とばかりに勢いのある応援をするレイソルのゴール裏。スタジアムのテンションは最高潮で、初観戦でも分かるくらい最高の雰囲気でした。

正直、試合の内容とか、戦術とか、まったく分からなかったので、私はとにかく必死にチャントを歌って跳ねていました。選手が相手のゴール近くに行けば「おおお!!!頑張れ!!」となるし、相手が自陣に攻めてくれば「わあああ!負けるな~!!」と慌てる、ザ・初心者みたいな観戦スタイルでした。
それでもみんなで大声出して必死に応援することは楽しく、まさにエキサイティングな体験でした。
試合結果も、開始5分で失点した後、後半にディエゴ、クリス、中山雄太の三人がゴールを決めて3-1で逆転勝利し、盛り上がりまくりました。

ゴール裏にいると、ゴールの瞬間こちらに向かってくるボールがゆっくり見えることを知りました。そして、ボールがネットを揺らした瞬間、狂喜乱舞でみんなでハイタッチしあって喜び合うことも知りました。私にはそれらすべてが新鮮で、こんなに大声出してたくさんの人と喜び合ったことって今までの人生であったっけ?と思うくらいでした。

こうして大勝利したあとにゴール裏に来てくれる笑顔の選手、サポーターが振る黄色いタオマフや旗と、緑のピッチと夜空のコントラストがとってもキラキラしていて、それは今でも鮮明に覚えています。
これが私のレイソル初観戦の記憶です。

この記憶がずっと脳裏に焼き付いており、今でも何度でも見たいと思いますし、初観戦後もこの高揚感を抱いたまますぐに「レイソルの試合をまた見たい、応援したい」と思っていました。

※初観戦、わけもわからず応援してたので写真がこれしかない(涙)

初サッカー遠征

私のサッカー初遠征の日は唐突に決まりました。

「ちはおさん、夏休み大阪行こう!ユニバ行って、京セラドームで野球見て、最後にガンバ戦の応援しよう!」
なんだかとても楽しそうな提案を彼氏がしてきました。その年の夏休みの計画はまだ決まってなかったので、私は二つ返事で行くことにしました。
人生初のサッカー観戦のすぐあとに、人生初のサッカー遠征。このような経験を経て、私のサポーター経験値は一気にぐんと上がっていきます。

夜行バスに揺られ大阪へ。
初日はユニバで遊び、二日目は大阪観光しつつ夜はオリックスvsマリーンズ戦を楽しみました。
串揚げ、たこ焼き、道頓堀…大阪グルメを思う存分堪能!

そして三日目はこの旅のメイン、ガンバ大阪戦!

初めて訪れた万博公園、生で見てみたかった太陽の塔を拝めて感激。次は裏側の黒い太陽も見たい。

「吹田スタジアムはいいぞ」と彼氏からも応援仲間の方々からも聞いていましたが、確かにとてもよかった。客席はしっかり傾斜がついていて陸上用のトラックも無くサッカーは見やすいし、一人一人座れる席があるし、スタグルも買いやすいし。
駅からスタジアムへの道のりが階段地獄なこと以外は本当にいいスタジアムだと思いました。

そして肝心の試合は0-1で勝利!
わざわざ大阪まで遠征して野球も勝利、サッカーも勝利で大満足!!アウェイでの応援はホームよりも、より熱く激しく応援する人の密度が高くて、自分自身もしっかり選手を応援しなければという気持ちになりました。そうやって一生懸命応援したチームが勝利するのはこの上なく嬉しいものでした。

試合終了後は大急ぎで京都まで行き、近場の銭湯で汗を流してから帰りの夜行バスに乗り込みました。
90分大声を出してジャンプしてへとへとの身体と、勝利した喜びとで、何か大きな達成感を持ちながら帰路につく感覚が私の中にありました。

試合に、現地に行かねばと思いはじめる

日立台での初観戦も初遠征先の大阪も最高の勝利で終え、さらにそのあと観戦に行った横浜F・マリノス戦は1-1で引分け、FC東京戦では4-1で勝利と、私が試合に行った日、レイソルは負けませんでした。

そして、 その翌週からの甲府戦、札幌戦に私はスタジアムに行きませんでした。当時はDAZNにも入っていなかったため、ネットで試合結果を見たら、負け。その結果を見て私は「どうして行かなかったんだろう、私も行って一人でも多く応援すれば、何か力になったかもしれない」とどうしようもなく悔しくなりました。

そう思ったところからが、私のサポーター人生の始まりでした。行ける試合は全部行こう、全力で選手を応援しようと心に決め、その後の大宮戦~最終節の広島戦、天皇杯準決勝の横浜F・マリノス戦まですべて現地に行きました。

そのシーズン、私が試合に行った中で唯一負けた試合は、シーズン最後の公式戦である天皇杯準決勝の横浜F・マリノス戦。そこで私は初めて負け試合を経験しました。そのときは、どれだけ一生懸命応援しても負けるときはあるし、それも見届けて次に向けて選手を鼓舞することもサポーターがやるべきことだと思いました。
それまで行った試合が全て負けなしだったため、「私が行くと勝率良い!」なんて言っていましたが、そんなのは所詮行ったり行かなかったりするからそんなこと言えたんだな、と思った記憶があります。

当時は、天皇杯で優勝したらACL出場とかそういうことは初心者の私はよく分かっていませんでした。それでも、初の負け試合だったこともありそのとき負けた悔しさは大きく、来シーズンも勝っても負けてもピッチで走る黄色い選手たちを応援したい、しなければならないと思いました。

サッカー一色の生活になった今思うこと

観戦のきっかけは彼氏の影響ではありますが、こうして振り返ってみると突然出会ったあとはゆっくり着実に好きになっていったように感じます。

大学時代、体育会の弓道部で4年間を過ごした私は、社会人になってから何かに夢中になったり、心から楽しんだり、仲間と喜び合ったり悔しがったりすることが極端に減っており、何か夢中になれる趣味はないだろうかと模索していました。
その探していたものが、サッカーのサポーター活動ということでしっくりきた結果が、このようなどハマり具合なのかなと思います。

この2年間で何試合レイソルの試合を見たか、もう数えていないので分かりませんが、勝てば毎回嬉しいし、負ければ毎回死ぬほど悔しくて、それを何度も続けているうちにサポーターであることが自分の生活の一部となり、毎週末彼氏と、仲間と、レイソルを応援することが私の生き甲斐となっていきました。

いつぞやに「毎週末、服だコスメだ美容だに持ってる時間とお金をひたすら使っていた頃に比べ、毎週末スタジアムに足を運んでいる方が頭痛がしなくなった。」という旨のツイートをした覚えがあるのですが、本当にそうで、ただアテもなく使っていたお金が自分の中で意味のあるお金に変わっていくことは、なぜか私の中で自信に繋がりました。
自分のためにも、私はレイソルを応援していたいのだと思います。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
今後も自分の何らかの事情で行けなくなるまでは、毎回レイソルの試合に足を運び、現地の空気感やその場で体験したことをTwitterでも、noteでも伝えていきたいです。
少しでもレイソルに興味が湧いて好きになってくれる人がいたらいいなと思っています。私と同じようにレイソルを応援することで毎日が楽しくなる人が増えたり、熱く応援するサポーターが増えるのは嬉しいことなので。

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